ネコになっちゃったからニャあ私は

 時は11月1日午前9時ちょっと過ぎのこと。

「あっったま痛ぇ・・・流石に飲み過ぎたか・・・」
 目覚めて一番に二日酔いからくる頭の鈍痛に顔をしかめる。最悪の目覚め、せめて顔を洗ってさっぱりしようと洗面台で顔を洗った。鏡に映るのは・・・実年齢にして20歳、今年で21歳になるのにワースト記録では中学生に間違われたこともある、童顔ながら二日酔いでげっそりとした自分の顔が映りだされている、無理やりしゃんとした顔を作ってみてからリビングへと戻って寝坊助の先輩を起こしに向かう。

「先輩起きてください、今日は大学休みですけど明日の一限提出の課題を手伝えって言ってたでしょう?」
 ベッドの上でこんもりと盛り上がっている布団越しに揺さぶると中から寝坊助が抗議の声を上げる。

「うニャあ・・・後輩君、あと5分ねかせてくれニャあ・・・」
 取って付けたネコみたいな語尾だけど自身の心が揺さぶられる、なにせ自分は結構な・・・いやかなり重度のネコ好きだからだ。それを大学の先輩・・・ネコみたいな気まぐれな自由気質で美人でスタイルまで良い女性に言われるだけで心がさざめくのは・・・許してほしい。

 そんな自分が高嶺の花のような先輩の家に泊まる程の仲になれたのは同じゼミの先輩後輩の仲で、気まぐれ自堕落な先輩におっぱい揉んでもいいから・・・と課題の手伝いをおねだりされて、浅ましい性欲だけで・・・ふわふわ極上のHカップおっぱいを好きにできるチャンスにつられて、一年上の課題だろうと完璧に手伝いをこなせるだけの頭脳を持っていたからだろう。ちなみに手伝いも今回が初めてではなく6回目となる。

 それはそうと昨日はハロウィンの夜、先輩の家でハロウィンパーティーという名の宅飲み会を行っており、それで自分は絶賛二日酔いという訳だ。それにしてもせっかくだから仮装しようと黒いネコミミを付けた先輩の顔を昨日はまともに見られなかった・・・いくら何でも似合い過ぎていて、自分の性癖ど真ん中過ぎてどうにかなりそうだった。

「ほら先輩、そろそろ5分経ちましたから起きてくださいってば」

 布団を揺さぶるがお寝坊さんは嫌だニャ・・・と抵抗する模様、強硬手段で布団を無理やり剥ぎ取った。

「え゛?!?!?!」
 布団の中から姿を現したのは・・・黒いモフモフの肌触りがよさそうなつやつやとした毛並み、ぴくぴくと動くネコミミ、暑いからって服を脱ぎ散らかす癖のある先輩の姿は・・・黒いワーキャットになっているのだった。

「せ・・・先輩っ鏡見てください鏡!!!」
「うニャあ?朝っぱらからうるさいニャあ・・・うニャ???・・・私・・・ネコになっちゃってるニャ??これは夢なのかニャ?でも私起きたばっかりだニャ・・・つまりこれは現実という事だニャ」

 信じられないように自身の掌・・・ふわふわとした毛に包まれて肉球までしっかりとある手を見つめながら先輩がのんびりと事実を受け入れている、いや落ち着きすぎな気もするが・・・。

「まあ、いいかニャ♪」
「え!?ちょ・・・そんなすんなりと受け入れてるんですね先輩・・・」
「なっちゃったものは仕方ニャいのニャ、大切なのはそれを受け入れてどう行動するのかが大事なのニャ」

 それはそうなのだろうが・・・本人がそんなにあっさりと受け入れるのならば自分もとやかく言うこともないのだろう。そして今更のように先輩があられもない姿をしていることに気が付いた。

「あ・・・あの先輩・・・服・・・着てください・・・下着姿じゃないですか」
「ニャニャ?・・・もっと見てもいいニャよ?後輩君?ニャふふ・・・
#9829;」
「む・・・無理ですってば!お願いだから早く服を着てくださいってば!」

 どうにか目を背けたまま先輩が脱ぎ散らかした服を投げつける、仕方ないニャあ・・・と渋々服を着てゆく先輩・・・だったのだが。

「・・・だめニャ、今の姿だとこの服は窮屈すぎるのニャ・・・やっぱり下着姿が楽でいいのニャ
#9829;」
 せっかく着込んだ服をポンポン脱ぎ捨ててしまった・・・漆黒のつやつやとした毛並みに純白の下着が映えて・・・どうしても股間が熱を帯びてゆくのを自覚してこっそりと足を組みなおそうとしてのを・・・先輩が意地の悪い笑みでニヤニヤと見つめてきた。

「後輩君ったらおちんちんおっきくしちゃったニャ?私の下着姿だけでおっきくしちゃうなんてスケベにゃんだから・・・本当にしょうがないニャあ
#9829;私がヌキヌキしてあげるのニャ
#9829;」
「え?!ちょ?!何を言ってるんですか?!」

 ―――――暴れるニャよ?ケガするニャ
#9829;さあ、後輩君のおちんちん御開帳だニャ
#9829;

 ネコのように素早くしなやかな動きで抵抗もできないままあっという間にズボンを下着ごとはぎ取
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