初めてのミルクとミルク

「うーん・・・どれにしようか・・・迷っちゃうねえ・・・これはアルフ君の選んだやつが・・・魅力的に見えているよ?」
「あははははっ、良いよあげるよそのお菓子、2個くらいに抑えとかないと晩御飯食べられないからねぇ・・・じゃあ僕はアリシアちゃんの選んだやつにしようっと」

午後三時ちょっと過ぎ、裸のままでクーラーの利いた部屋にいると風邪をひいてしまうからとお互いに脱いだ服を再び着込んでお菓子パーティーを始めようというところだ。

二人それぞれが選んだ駄菓子を交換するように封を開けて半分こ、まかいもチップスの大袋を開けて一つまみ口へと放り込めばパリポリと小気味いい音と共にちょうど良い塩気が口いっぱいに広がる・・・で、ここにキンキンに冷えたコーラを流し込めば・・・

「ぷはー!!これは悪魔もびっくりなおいしさだね・・・ダメだよこれは・・・」
「アルフ君ったらうちのお父さん見たいなこと言ってる!コーラが将来的にはビールになるんだね」
「一口だけ飲ませてもらったことがあるけど苦くてエグくて・・・あんなの何が美味しいのか分からなかったよ?・・・僕もいつか大人になったらあの美味しさが分かるのかなあ」

そう、まだまだ僕は子供なのだ。アリシアちゃんと出会う前までは早く大人になりたい!っていって砂糖とミルクも入れずにコーヒーを飲んでみたり、タバコの真似で駄菓子のシガレットを咥えてそれっぽくふるまってみたりもしてみたが、最近はめっきりそういう大人の真似事はしなくなっていった。

理由ははっきりとわかる。アリシアちゃんと出会ってから・・・特にアリシアちゃんのおっぱいを始めて触らせてもらったあの日からは、そんなちっぽけなプライドよりも彼女と一緒に遊びたい・・・いや違う、アリシアちゃんのおっぱいを触りたいという想いのほうが圧倒的に大きくなったのだ。

「ねえ、アルフ君は私が大人になっても・・・ずっと一緒にいてくれるかな?」
「うん・・・僕だってアリシアちゃんと今でもずっと一緒にいたいくらいだけど・・・それがどうかしたの?」

自分も大人になる事について物思いにふけっていたが、どうやらアリシアちゃんも同じく大人になる事について考えていたようだ。

「夫婦って・・・あるじゃない?私のお父さんとお母さん、アルフ君のお父さんとお母さんみたいな・・・でね、私・・・アルフ君とずっと一緒にいられるにはどうしたらいいんだろうって考えたんだ」
「うん・・・僕も似たような事は考えてるけど・・・」
「アルフ君もおんなじこと考えてたんだ・・・えへへへ・・・じゃなくて!・・・ずっと一緒にいるためには夫婦になればいいのかなって思ったんだ、お父さんとお母さんみたいなラブラブな夫婦に」

―――――それってすごく素敵なことだな
純粋にそう思えた、アリシアちゃんが僕のお嫁さんで、僕がアリシアちゃんのお婿さん。
お父さんとお母さんみたいに同じ家で暮らして、些細なことで笑いあって、同じベットで眠りについて・・・毎日ベッドの中で何やら取っ組み合いをしているようだけど、それもすればいいのだろうか?

「うん、僕もアリシアちゃんと夫婦になれればいいなって・・・大人になったらそうなろうね!」

―――――うん!大人になったら二人で夫婦になろう!
そんな約束を指切りげんまんでする。改めて大人になる日が待ち遠しいなあ・・・二人して同じことを呟いた。
そして一つ新しい遊びを思い付いた・・・我ながら凄く良いアイディアだと胸を張って言えるだろう。
「あのさ、アリシアちゃん・・・せっかくだから今日一日夫婦ごっこしてみない?」
「夫婦ごっこ!?・・・わぁ・・・とっても素敵そう!」
アリシアちゃんもすっかり乗り気のようで目を輝かせて満面の笑みを浮かべている。頭のアイディアを練り、具体的な遊びのルールを考える。
「具体的にはね、お父さんとお母さんが何時もやっていることを真似してみる・・・おままごとみたいなものかな」
「なるほど・・・じゃあ私のお父さんとお母さんの真似をして今日は遊んでみよう!明日はアルフ君家のお父さんとお母さんの真似をしよう!」

まだ遊び始めてもいないのに、アリシアちゃんは凄くこの遊びを気に入ってくれたようだ。何だか僕まで嬉しくなってしまう。こういう時は善は急げっていうと習ったっけ、さっそく始めてみよう。

「それじゃあ始めよう!アリシアちゃんのお父さんとお母さんが何時も何をしているのかを教えて、僕はそれに従うからさ」
「うーんとね・・・朝起きたらお互いに口をゆすいでからおはようのチューをしてるねえ」
「それなら僕の家でもやっているね、いつもお母さんは僕のほっぺにしてくれるんだけど・・・」
「うふふふ心配しなくてもアルフ君・・・唇にしてあげるよ!」
いそいそと二人で流し台へ、コップを二つ取り出して水を
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