愛しい彼女と悪魔的くすぐり責めと何書いたでしょうゲーム

私、フォリア・クロバは過ちを繰り返しました。

「まーた自分の分までプリン食べたんだね?」
「ホントウニモウシワケゴザイマセンデシタ」

3つ入りの家族用プリンの空き容器、またもや先輩の分まで食べ尽くしてしまったのは傍に絞り出すだけのホイップクリームの絞り袋が鎮座しているから。今回の敗因はこれ、プリンの上にホイップクリームを絞り出してノリノリで楽しんでいるうちに理性を失ってしまったのです。気が付いたら3つとも全部食べちゃったのです。

「美味しかった?」
「ええ!とっても美味しかったです!!・・・じゃなくて?!」

そうじゃないでしょうクロバ?!このままじゃ私また先輩にお仕置きされちゃいます!!先輩のお仕置きといえば・・・こちょこちょ攻撃です。先輩のテクニシャンな指使いの前に私は逃げ出すことも抵抗することも叶わずひたすら悶えるのみ・・・我慢できないほどのくすぐったさを体は覚えています。

さてと・・・くすぐるか。と言わんばかりに手をワキワキと見せつける先輩に思わずヒッ!っと声が漏れてしまいます。
ですが何かを閃いたご様子、・・・何だかものすごく嫌な予感がしました。

「クロバ、ラッキースケベの魔法をかけてくれるかな」
「へ?・・・いいですけど・・・?」

てっきりそのままくすぐられるのかと思った私は驚きを隠せません。恐る恐る呟くように詠唱するのを見届けられるとやがて魔法が発動します。今の先輩はラッキースケベ率極大上昇中、どういうことでしょうか。

「クロバ、ハイアンドローゲームをしようか」

ハイアンドロー。トランプのカードなどをシャッフルしたのちに1枚表にめくって出た数字よりも次にめくるカードの数字が大きいか小さいかを当てるゲームです。
私たちが何か意見が相違したとき、互いの落としどころを決めるためによく行っているゲームです。
ですが・・・分かりません、先輩はいったい何を考えているのか。絶対にこのまま終わるわけがない、背筋を冷たい汗が伝うのを感じます。

「これからハイアンドローで5回カードを引く、そして自分が勝った数×1分・・・くすぐる・・・これでどう?」
悪魔的な笑みを浮かべて先輩が詰め寄ります。だ、大丈夫です。勝てばよいのです勝てば
。問答無用でくすぐられちゃうよりもまだ希望が持てます。
でも私はまだ勝つつもりでいたのです、勝てるはずのない勝負に。自分自身が勝つ確率を0%にしてしまったことに気が付かないまま・・・。

「クロバ、5分だけ頑張ろう?」
「5分?!無理です無理です!!!死んじゃいますって!!!私がくすぐり弱いの知ってますよね先輩っ!!!」

その結果がこれです・・・先輩の怒涛の5連勝に勝敗は決しました。ラッキースケベ率極大上昇の元、ちゃんとシャッフルしたはずのカードは、数字が規則正しく階段状に大きくなるように並んでしまったのです。

「じゃあクロバ、5分間脇の下か、3分間お尻をくすぐるの・・・どっちがいい?」

思わず天を仰いでしまう甘美な選択を先輩は迫ってきました。それもそのはず、私は脇の下よりもお尻のほうが弱い・・・というよりもくすぐったさと気持ちよさがまるで相乗効果のようにお互いを高め合い、お尻をくすぐられてしまうと私は涎を垂らしてメロメロにされてしまうのです。
先輩の分までプリンを食べてしまった罰を受けなければならないのに、これでは・・・正直ご褒美なのです。
うぅ・・・こっちのほうがいいと思ってしまいます、だって一石二鳥だし。

「3分・・・お尻をくすぐられるほうでよろしくお願いします」

浅ましい欲望に負けた私は、恥じらうように目を背けて私の選択を告げました。

・・・ちょっと心苦しさを覚えています、だって私は悪いことをしたのに・・・え?なんで先輩私の脇の下に手を差し込むんですか?

それはそれとしてくすぐりたくなってきた?!前言撤回です!許してください!!もうしませんから!!!
必死の命乞いも叶わず、残念ながら先輩の両手は無慈悲に脇の下を蠢き始めるのでした。
途端にくすぐったさから暴れる私をしっかりと組み伏せて、こちょこちょ・・・こちょこちょ・・・脇肉をねちっこく揉み上げるようにくすぐられます。
「んぐっぅ・・・
#9829;っんひひひ・・・
#9829;ぅふふふふふ・・・
#9829;ひっ・・・ひぃぃんひひひひっ
#9829;」
くすぐったさに身悶えようにも先輩にしっかりと組み伏せられて身じろぎ一つできません・・・くすぐったさを逃す行為を許されぬままこちょこちょ攻撃なんて・・・先輩の鬼畜!悪魔!エロエロおっぱい星人!
やむを得ません・・・肉体制御の魔法です!くすぐるのやめさせないと!たったの二小節の言葉を詠むだけよクロバ、必死に歯を食いしばって笑ってしまうのを我慢します、我慢なさいクロバ
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