禁断の恋に嘆く少年を救済した慈悲深い俺は、嫁達との新婚旅行を再開して
『医の楽園』へとのんびり向かい、今は馬車の中で夜を過ごしていた。
レスカティエから目的地へ辿り着くには、二つのルートがある。
一つは魔物に統治された都市国家『サバトン』を通るルートで、もう一つは
教団の勢力が根強い小国『メイデナ』を通るルートである。選択肢ないに等しい。
戦争の火種をつけたいなら後者を選ぶべきなんだろうが
今回そんな気は毛頭ないから前者でいく。
「魔法馬車はやはり早いな。普通なら四日はかかるところだが
このペースなら明日の夕方くらいには例の都市につきそうだ」
それに余裕で並走していた、護衛が騎乗している馬も凄い。魔界の生物だけはある。
「そこって、ミミルみたいな可愛くてえっちな子がわんさかいる場所らしいよ〜〜」
さりげなく自分を持ち上げるな。
「そうなんですか。なんだか、私が堕とした
あの孤児院を思い出してしまいますね」
にこにこと笑いながらサーシャ姉が淫らな回想に浸っていた。
いたいけな子供を魔の道に引きずり込むとかひどいな。俺には真似できない。
「あそこって、元々はメイデナでも首都の次に規模の大きな都市だったらしいけど
魔物に侵攻されてからは独立して親魔物国家になったのよね。
そのせいで今でも、二国の間で小競り合いが絶えないらしいけど」
マリナが説明するとロリ姉妹が目を輝かせて
「なるほどなるほどー」「お姉ちゃんってはくしきー」と言って
小さな手の平をパチパチ叩いて拍手した。
「えっへん」
なあマリナ、そんな程度の賛辞を浴びて『やってやったぜ』って顔をするなよ。
「で、お前はそこに行ったことあるのか?」
「行ったことはないけど、レスカティエが堕ちなかったら
そのうち教団の指示を受けて、兵を率いて攻め込んでいたと思う」
サバトンの住人は運のいい者ばかり揃っていたようだな。
こんなのに襲撃されたら即日ジェノサイド確定だ。
「いま、失礼なこと考えてたでしょ」
「ううん」
「肯定なのか否定なのかどっちなの?」
「じゃ、明日も早いからもう寝ようか、みんな」
魔力の明かりを消し、俺は、薄い毛布をかぶって就寝することに
「おい待て」毛布を引き剥がされた。
「安眠の邪魔すんな」
「ねえ、あなたから見て私ってそんなに凶悪なの?」
俺の頭を左右から挟みこんでから顔を近づけ、マリナが片方の眉をピクピクさせながら
それでも笑みを絶やさずに聞いてくる。
「ううん」
「だからどっちなのかな?」
どっちにしてもさらなる追及がきそうなので、態度で示すべく、俺は
程よく熟れたマリナの身体に触手を巻きつけてやった。
「やぁんっ………駄目えぇ……………
…も、もう。またこうやって、はぐらかすんだからぁ…」
「しつこい嫁は、朝までこのままにしてやる」
「やぁ、やだあぁ。生殺しなんてやああぁんっ」
そのままヌチヌチグチグチと優しく搾ってやることにした。
「今度はウィルマリナさんとイチャイチャですか?
ああ、イチャイチャじゃなくて、ニチャニチャでしたか。
それにしても日に二度も同じ内容でお説教させるのやめてもらえます?
誰も、いやらしいことをやるなとは言いませんよ。ただ他の面子を
ほったらかしというのは、ハーレムの主として失格と言わざるを得ませんね」
はいまたしてもサーシャ姉のお説教タイム入りました。
今回は長丁場になりそうだ。今までの経験がそう俺に告げている。
なので縛った。
「くぅん、わふうぅんんっ、きゃおおぉん………!
ねえ、イヌって呼んでぇ、アタシのこと雌犬って呼んでえぇ!」
「ミ、ミミルのロリまんこに、触手すりすりぃ!
きもひいいっ、まんこ気持ちいいいいぃ〜〜〜〜!」
他の嫁達も巻き添えにしたが、喜んで俺の触手に絡まれてたからよしとしよう。
時折、軽い絶頂に襲われているのか、彼女らは、手足や翼、尻尾、あるいは
触手などをピクピクと震わせては、股間から濃い蜜を零している。
もはや馬車の中は簡易的な寝室などではなく
無数の捕食者に嬲られるメスたちの牢獄と化していた。
俺は食虫植物になったような気分である。
「んあぁ……お説教しませんから、もっと堕としてくださぁい……
もっと、もっとお姉ちゃんを、どうにでもしてえぇ……」
祈りを捧げているようなポーズで両腕と両足を縛られているサーシャ姉が
俺の目の前で腰をくねらせ、詫びながら快楽をねだってきた。出来上がっている。
もう少し粘ってくれたほうが面白いのだが。
「どうにでも、ってのは、こうかな?」
「はひっ!?ひぃ、ひゃあぁ!?
あっ、あひいいぃ!」
首筋から背骨に沿って尻の割れ目まで、グールの唾液を分泌させながら
舌でなぞってやると、サーシャ姉は鳥肌を立てて腰をビクつかせた。
魔物が流す汗は、愛液や唾とは違った独特の甘さが
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