1:魔女まじん
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」
ウワーイタズラハヤメテクレー
「えへへ、こういう女の子っぽい服って一度着てみたかったんだー」
そう言ってもらえるとサバトの購買部に並んで“魔女なりきりセット”を買ったかいがあったよ。
「お菓子を出さないとカエルにしちゃうぞー!」
ウワーカエルハイヤダー
「じゃあお菓子ちょうだい♪」
はいはい、いま出します。
今日のために君の好きな“ゴモラ”のチョコを用意しといたんだ。
「“GOMORRAH”の!? やった!」
ほんとチョコ好きだよね。
「故郷じゃチョコは作るもので食べるものじゃなかったからね。しかもGOMORRAHでしょ? この前間違えてMOGERAのチョコスナック買って来たときはもう、どうしてくれようかと・・・」
あの時の君の眼光にはなにか新しい境地に目覚めさせられそうだったよ。
・・・あれ?
「?」
さっきサバトの魔女達にあげたお菓子、白い袋だったよね?
「黒い袋渡してたよ」
え・・・
「・・・?」
・・・
「・・・!」
・・・ごめん。
「えいっ(ガポッ)」
うわ!? 世界が闇に覆われた!?
(ゴツンバタドタン)
・・・シーン
「・・・お菓子がないなら、いたずらしなきゃね(コキコキ)」
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2:走れまじん
トリスは激怒した。
必ずやかの無知蒙昧な女王に逆ハーレムなどという破廉恥な事はやめさせようと決意した。
しかし悲しいかな、トリスは種族的な問題として非力であった。
「あの・・・」
“おのれ、オークめ! なにゆえあのような女王の味方をする!”
“愛のためだ。お前を足止めすれば、女王様の愛人28号、正太郎くんを譲っていただけるのだ”
“愚かな!貴様は騙されているのだ!”
「ちょっと・・・」
痛めつけられた体にはボロボロになった服がまとわりつき、藪に引っかかってトリスを困らせた。
“わたしはイかなければならぬ。服など、もはや用を成さない。ほとばしれ、エロス!”
「ねえってば!!」
うわっ! なんだいつぼまじんちゃん、大声出して。
「さっきから呼んでるじゃないですか。着替え終わりましたよ」
おお、すまない。つい待ち遠しくて小説読んでいたらヒートアップしてしまったようだ。
ではさっそくそのガウンを脱いで見せてくれ。いや待てむしろ私が脱がせようそうしよう。
「いえ自分で脱げますから。鼻息荒くして近寄らないでください。近寄らないでください!」
(パサッ)
おお・・・
「どうですか? 自分では結構似合ってると思うんですけど」
ふーむむむ、いや似合ってるの似合ってないのって・・・
うん、超似合ってる。
そもそも褐色肌に白い衣装というのがもはや鉄板的に似合っているのはもう置いといてまずはレオタードですよすばらしいなにがすばらしいっていつも丸出しのおへそが隠れることでなぜかエロス度がアップしているこれは一体なぜなんだぜ?しかもこの白レオタードは羽毛素材であるつまりふわっふわであるということはつまり抱き心地がとてもよさそうである撫で心地も間違いなくすばらしいに違いないということはだねつぼまじんちゃんのお腹をなでなでお尻をなでなでお胸をなでなでなでなでなでなでなでなでフィヒ!そういえばいつも意識してなかったけどつぼまじんちゃんの首飾りって意外と面積あるから鎖骨部分がまったく見えないのよねいやなんでそんなこといきなり言い出したのかってコカトリスのスカーフ(?)って緩めに巻いてるから間から鎖骨が見えるのよねうむ新鮮でエロスまあ個人的には鎖骨よりも肩甲骨の方が見たいというのはあるんだけどねあーほらつぼまじんちゃんっていつもは小ぶりの壺を髪留めにしてるけどあれも髪の飾りとしてはかなり大きいから背中の大部分を隠しちゃうんだよねちょっとあとでじっくりと見せてねおおそしてこの太ももそうコカトリスといえば太ももですよコカトリスって魔物の中では小柄な方なんだけどすごいスピードで走り回るから足の筋肉は体に比べて発達してるんだよねでもそのむきむきんにくを鱗がタイツのように引き締めてるのがまたたまらんのですよそう鱗そもコカトリスって図鑑世界じゃれっきとしたハーピー属だけど元ネタは鶏と蛇のキメラだっけあれそれバジリスクのほうだっけかわかんなくなっちゃったただまあつぼまじんちゃんの足はそんなに発達しているわけじゃないのであの細身ながらもむっちりとした足というのはさすがに再現不能だけど鱗とレオタードの隙間に見える肌の色がンン辛抱たまりませんぞあっと今その手の羽を手持ち無沙汰にパタパタするのかわいいねでもその羽けっこう大きいから前で組むのやめてもらえるかな体が隠れてコカまじんちゃんの
「あの
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