〜〜注意〜〜
このSSには(この作者の)魔物娘、教団などに対する固定観念と偏見が多く見られます。
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○夫婦喧嘩
アマゾネスA「この間、旦那と喧嘩してしまって…」
アマゾネスB「そりゃ災難だな。」
アマゾネスA「最終的に旦那が姿勢低くしてアタシにこう言ったんだよ。」
アマゾネスB「ほう?なんて?」
アマゾネスA「さっさとベッドの下から出て来い。掃除の邪魔だ。」
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○最期
年老いた刑部狸が天寿を迎え、臨終の床にあった。
「ウチもとうとうお迎えが来よったか…」
「そうみたいだな…今までありがとうよ、お前。」
悲しそうな様子で、刑部狸の夫が言う。
「愛する娘はいるか。」
「ここに居るよ、母さん。」
「義理の息子と孫は?」
「居ますよ、お義母さん。」
「ここに居るわ。おばあちゃん。」
その瞬間、刑部狸は勢いよく起き上がって叫んだ。
「なんだってぇ!?それじゃあ!一体誰が店番をやっとるんじゃ!」
すると、静かに一人の男が現れた。
「遅くなって申し訳ありません。師匠…いやお義祖母さん。僕に店を継がせたのを忘れたんですか?」
すっかり立派な商人に成長した孫娘の夫の姿を見た刑部狸は、満足そうに寝転がり、安らかな笑顔を浮かべてこの世を去っていった。
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○プライド
ある屋敷にて、主人のヴァンパイアが鼻息を荒くして不機嫌そうにしている。
最初は何か気に入らない事でもあったのかと心配していたが、すぐに原因を理解した下僕(夫)は呆れてしまった。
「鼻クソを取りたいからといって、わざと鼻息が荒くなるくらいストレスをため込むとは…」
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○魔物になるなら
魔物になりたい三人の女が、魔方陣を作り上げた。
その魔方陣は、自分のなりたい魔物娘を叫ぶとその種族になるというもので、適当な言葉でも判定されてしまうシロモノだ。
まず最初に、一人目の女が入って叫んだ。
「サキュバス!」
一人目の女は、色気たっぷりのサキュバスになって男を探しに出かけて行った。
続いて、二人目の女が魔方陣に入って叫ぶ。
「魔女!」
二人目の女は、可愛らしい魔女になり、ホウキに乗って飛んで行った。
最後に、三人目の女が魔方陣に入ったが、緊張して何になりたいかが中々思いつかない。
三人目の女が悩んでいると、どこからともなく黒光りするアイツが彼女の足元に現れた。
「きゃーーーーー!ゴキブリーーーーーーー!」
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○最も価値のあるモノ
貴重品に精通している魔物娘達が、一番価値のあるモノとは何かについて話し合っている。
グリフォン「それはもちろん金銀財宝に決まっている!」
リャナンシー「人の心を惹きつける芸術品よ!」
ウシオニ「水も空気も綺麗な山だ!」
刑部狸「商売する上で重要な人間関係や!」
デュラハン「伝統ある美しい武芸だ!」
グレムリン「生活をとことん便利にする技術を思いつく頭脳だね!」
サテュロス「数百年かけて熟成させられた酒さ。」
ワイト「それらを全て生み出した国に決まりですわ。」
サキュバス「私の美貌じゃないかしら?」
しばらく彼女らは言い争っていたが…結局「自分の夫こそ一番価値がある」という結論に落ち着いた。
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○最強
あるドラゴンが激しいイラつきで目を覚まし、出かけて行った。
ゴブリンを見つけると、睨みつけてこう言った。
「魔物の中で一番強いのは誰だ?」
ゴブリンは震え上がってこう答えた。
「ひぃっ!も、もちろんドラゴンだよぉっ!」
次に、ドラゴンはデビルを睨みつけてこう言った。
「魔物の中で一番強いのは誰だ?」
デビルはおどおどしながらこう言った。
「それは、ドラゴンじゃないかしら…力で並ぶ者はほぼ居ないわよ…」
次に、ドラゴンはオーガを睨みつけてこう言った。
「魔物の中で一番強いのは誰だ?」
オーガはこう言った。
「んなもん、ここいらじゃアタシが最強だ!」
オーガはドラゴンに殴りかかったが、アッサリと返り討ちにされてしまった。
「ま、参った…アンタが最強だ…これ以上は勘弁しておくれ…」
オーガを叩きのめし、上機嫌でドラゴンが歩いていると、恐ろしい気配を感じた。
先程の三人のそれぞれの夫が鬼の形相で腕を組み、彼女を取り囲ん
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