「おお勇者ロートよ!よくぞ来てくれた!そなたが来るのを待っておったぞ!」
俺、勇者のロート・クエドーラは金色の王冠を被り、深紅のガウンを羽織ったいかにも典型的なスタイルの王に謁見している。
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現在ステータス
ロート・クエドーラ
種族:人間
性別:男
職業:勇者
レベル:45
HP:260
MP:180
攻撃力:120
守備力:110
素早さ:90
賢さ:100
武器:ロート一族の剣
頭装備:ロート一族の頭輪
胴装備:ロート一族の鎧
腕装備:ロート一族の籠手
脚装備:ロート一族のグリーブ
オーサマ・キングリオン
種族:人間
性別:男
職業:国王
レベル:10
HP:1000
MP:10
攻撃力:10
守備力:10
素早さ:10
賢さ:250
頭装備:王冠
胴装備:深紅のガウン(意外と値段は高い)
腕装備:純金の腕時計(スイス製(!?))
脚装備:王家の靴下(臭い)
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「我がダーマ王国は今、魔王軍の侵攻の脅威にさらされておる!そこで、そなたの力を借りたい!どうか、魔王軍を迎え撃ち、ここを守って欲しい!」
よくありがちな話だが、一国の存亡が懸かっている。
この国の民たちの為にもみすみすと断る訳にはいかない。
「分かりました。この勇者ロート・クエドーラ、その命を受けさせていただけましょう。」
「かたじけない。だがしかし、そなただけでは心もとないであろう。そんなこともあろうかと、ワシがそなたの従者となる者を連れて来たぞ。ほれ、出て参れ。」
オーサマ国王が大きな声で王室の入り口の方に呼びかけると、何者かがこちらの方に歩み寄って来る音がする。
「オーサマ陛下、ただいま参りました!そちらの方がこれからお仕えする勇者ロート・クエドーラ様ですね。私はリューオ・ラートダムです。」
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ステータス
リューオ・ラートダム
種族:人間
性別:男
職業:従者
レベル:13
HP:100
MP:50
攻撃力:55
守備力:45
素早さ:70
賢さ:60
頭装備:なし
胴装備:従者の服(おしゃれ)
腕装備:母に作って貰った腕輪
足装備:父に買って貰った革靴
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入ってきたのは、あどけない顔立ちの少年であった。
背は俺の腰ほどしか無い。
「こう見えてもリューオは訓練を受けておる精鋭じゃ。安心して背中を預けるが良いぞ。」
「ははっ。ありがとうございます。」
「それでは、リューオよ。しっかりロートス殿の事を手助けするのじゃぞ。」
「分かりました。陛下。ロートス様の事は僕が全力でお助けします。」
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国王との謁見が終わった後、敵の本拠地を叩くべく、俺とリューオはそこへと向かっていた。
「ロートス様。」
「何だ?」
「貴方の事は、僕が命に代えて絶対にお守りします!」
リューオは自分の任された役に誇りを持っているようで、端からやる気満々だ。
「さぁっ!出てこい!魔物めっ!どこからでもかかって来いっ!」
「あらあら、可愛い坊やね〜」
「わたしたちとイイことしよ〜」
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サキュバスが現れた!
ダークスライムAが現れた!
ダークスライムBが現れた!
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意気込んでいる傍から、早速魔物が現れたようだ。恐らく軍勢の下っ端だろう。
「来たな!魔物め!ロート様には指一本触れさせないぞ!ロート様!下がっていてください!こいつらは僕が相手をします!」
いきり立ってリューオは魔物の群れに突っ込んで行く。
〜数十分後〜
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リューオの攻撃!
サキュバスに47のダメージ!
サキュバスを倒した!
魔物の群れを倒した!
5140の経験値を獲得!
魔物のおやつを手に入れた!
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「えーん!痛いよー!ママー!」
「たいさんだ〜!」
「おぼえてろ〜!」
いつ貼られたのかは分からないが、マンガのようなバッテン印の絆創膏を体中に付けて、魔物の群れは逃げ去って行った。
「さぁ、もう大丈夫ですよ!ロート様!一緒に頑張りましょう!」
子供の喧嘩レベルの戦闘を終え、体中を泥だらけにして俺の前に立っているリューオはとても頼もしく感じられた。
なんかこう、可愛すぎてすっごく褒めてあげたくなる感じがする。
ごほうびでも何でもあげたくなってしまう程の眩しい笑顔に目がくらみそうになるが、勇者としての威厳を保つためにグッとこらえる。
「よくやったな、リューオ。流石は国王に認められた精鋭だ。」
「えへへ、ありがとうございます。」
うっ、ま、眩しすぎる〜〜〜〜〜〜〜!!!
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