九日目、夕方『期待を裏切れないダークルート』

「ぐ、がはっ・・・」

ベルンはがくりと膝をつき、倒れてしまった。

「ふんっ、ぬぅぅ・・・」
「へっ、ちょろいな」
「ふん・・・」

三人が笑う足元で、ベルンは地に伏したまま動かない。

「おーい、もう解散していいぜー」

フンメルがそう言うと、見張りをしていた4人の生徒たちは去っていった。
彼らは、ベルンのリア充っぷりに腹を立てた者たちだ。

「んじゃ、俺たちも行こうぜ」
「うぅむ」
「任務、完了」

そう言って踵を返したとき。
ドスの聞いた声が、三人を引き止めた。





「待てテメェら」





三人がびっくりして振り向くと、ベルンが首を鳴らして立っていた。

「・・・ふん。コイツが体力尽きてもオレ様が出れるようだな・・・魔力もそのまんまか。好都合だな」

ボソボソと呟くベルンに、三人はまた戦闘態勢を取った。

「なんだテメェ、まだやんのか?」
「ご希望ぬぁら、とっておきの必殺技をしかけてやるぉう・・・」
「・・・呆れた」

三人が口々にベルンを見下した発言をすると、ベルンは大きくため息を吐いた。

「・・・正直、『こいつ』がどうなろうが、オレ様は知らねェ。イジメにあおうがリンチされようが殺されようが知ったこっちゃねェんだよ」

「・・・こいつって、だれ?」
「いや、知らねぇ」
「俺に聞くなし」

三人が首を傾げた時、ベルンは指に力を入れてゴキンと関節を鳴らした。



「だけどな・・・テメェらのようなゲロ以下の下等劣種にッ、いいようにされたままというのは胸クソ悪いッ!・・・覚悟しろテメェら・・・ひとりひとり、この『ヴァン』様の恐ろしさを思い知らせてやるッ!」



〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜

[戦闘開始!]

フンメル「テメェ調子乗るんじゃねぇよ!」
ガーティ「頭かち割ってやる!」
夕陰「・・・ヴァン?」

ヴァン「・・・ククク・・・」

〜〜〜俊敏点〜〜〜
1、ヴァン 40
2、夕陰 22
3、ガーティ 15
4、フンメル 12
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜
[ターン1]
〜〜〜〜〜〜

[ヴァンの行動]

ヴァン「まずは筋肉ダルマからだ!」

ヴァンは姿勢を低くし、ダッキングで一気に距離を詰めた!

ガーティ「ぬぅっ!?早・・・」

ヴァン「殴るっつーのはこういうものなんだよッ!」

ヴァンはラッシュを放った!

「オラオラオラオラーーーッ!!!」

『ドゴゴゴゴォンッ!』

ガーティ「げはっ・・・?」

4発命中!
ラッシュ補正によりダメージ1/2倍!
(40ー25)*4/2=30ダメージ!

ガーティは吹っ飛ばされ、倒れた!

フンメル「相棒!?」
夕陰「わ、私が見えなかった・・・?」

ヴァン「さて、次はどちらだ?」


[夕陰の行動]

夕陰「この!」

夕陰がヴァンの頭を狙って蹴りかかった!

ヴァン「よォし、当ててみろ!オレ様になッ!」

夕陰「言われなくてもっ!」

『ドゴォッ!』

命中!
夕陰の筋力が足りない!
ヴァンに1ダメージ!

夕陰「なっ!?」

ヴァン「残念・・・痛くも痒くもねぇよ」


[フンメルの行動]

フンメル「こ、このぉっ!!」

フンメルはランシャマーを構えた!

『ギャガガガガガガガ!』

ヴァン「ふん・・・『障壁展開』ッ!」

『ビシビシビシビシッ!』

ヴァンは魔力を消費してダメージを軽減させた!
7発中4発命中!
(15ー10)*4=20ダメージ!

フンメル「・・・う、ウソだろッ!?なんで倒れねぇんだ!?」

ヴァン「舐めるな下等劣種!オレ様を撃ち殺す気なら軍用マシンガンでも持ってこいッ!!」

『ヴァン魔力 7ー5=2』


〜〜〜〜〜〜
[ターン2]
〜〜〜〜〜〜

[ヴァンの行動]

ヴァン「豆鉄砲野郎、テメーからだ」

フンメル「う、あ、あ・・・」

ヴァンはニヤリと笑いながらフンメルに近づく!

ヴァン「さぁ、どうする?命乞いをするか?主神に祈るか?ションベンチビって泣き叫ぶか?」

フンメル「た、たすけ・・・」



ヴァン「イ・ヤ・だ・ね・♪」



ヴァンはフンメルの顔にストレートを叩き込んだ!

『バギャアッ!』

フンメル「あがっ!?」

命中!
40ー20=20ダメージ!

フンメルは白目を剥いて失神した!


〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜


「・・・あーぁ、つまんねェ。つまんねェつまんねェつまんねェつまんねェッ!」

ガーティとフンメルが倒れた時点で、ヴァンがわめき散らした。

「腹たってたのは最初からだが、こんなに雑魚いと余計ムカつくッ!・・・女ァ、テメェは少しは楽しませてくれるんだろうなッ!?」

ヴァンが睨む。しかし夕陰は怯えた様子もなく、キッとヴァンを睨み返した。

「たとえ何があろうと、抜いた刀
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