7日目(後半)(エロ?あり、凌辱注意)


・・・弊害…発生…

・・・対抗…魔力…不足…

・・・『拘束』…継続…不可能…

・・・危険…危険…危険…

・・・宿主…魂…沈モk…

・・・………………………




・・・『ギャハッ』・・・




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[女子寮『アルラウネ寮』]
[アルラウネ寮、308]


「・・・・・・」


308号室のベランダで、サティアがぼーっとしていた。
ベーゼはというと、一人で大浴場に行ってしまった。サティアに何度声をかけてもぼーっとしていたからだ。

(・・・媚薬付きとは言え、ベルンに抱かれたのよね。私・・・)

媚薬の効果か、処女の痛みどころか、出血さえなかったサティアは、今、思い出してそれを実感していた。

「・・・うへへへ
hearts;」

だからと言って涎を垂らしながら妄想するのは如何なものか。
さて、そうしていた時、ふとサティアが下に視線を落とした。

「・・・あれ?」

ベランダの下。一階の庭に、一人の影が見えたからだ。



「・・・・・・・・・」



ベルンだった。周りをキョロキョロ見渡し、女子寮の庭をウロウロしていた。

(ベルン!?なんでこんなとこに!?)

すでに時間は門限の8時を過ぎていた。こんな時間に男子が女子寮にいれば、規則破りが露見する。ただでさえグレー状態のベルンを、見過ごすわけにはいかなかった。

「ベルン!アンタ、なにしてんのよ!?」

あまり大きな声は出せなかったが、できるだけベルンに聞こえるようにサティアが叫んだ。それが聞こえたようで、ベルンが上を向いた。


その瞬間、サティアにゾワリと悪寒が走った。


「・・・う?」

『何故か』はわからない。が、『何に』悪寒を感じたかは、サティアはわかった。


ベルンの笑い方だった。
ベルンはサティアを見た瞬間、笑ったのだ。
にんまりと、口角を吊り上げ、まるで、口裂け女のように。


『・・・ダンッ!』


次の瞬間、地面を蹴る音が聞こえ。

「きゃっ!?」



「・・・よォ、サティア。会いたかったぜ」



サティアのベランダの手すりに、ベルンがヤンキー座りをしていた。

「あ、アンタ、今・・・跳んだの?」

「おォ、そうだが?」

「ここ・・・3階よ?」

「そうだな、結構高いなァ」

ベルンはニヤニヤ笑いながら下を見てそう言った。口角を限界にまで引き上げた笑い顔は、間近で見たサティアにさらなる不気味さを感じさせた。

「・・・なんだよサティア?どうして後ずさるんだよ?」

ニヤニヤ笑うベルンから、サティアは距離を取った。

「・・・アンタ、何者よ?」

「ン?変なこと聞くな?俺だよ、ベルンに決まってるじゃんか」

「・・・ベルンはそんな笑い方しないわ」

「いっつも同じ笑い方しかしない人間がいるかよ?」

ベルンがニヤニヤ笑いながら近づく。そもそもそんなに広くないベランダだ。すぐサティアは後ろに下がれなくなる。

「・・・なら、恐怖症はどうしたの?」

「ン?」

「アンタ、高所恐怖症だったじゃない」

その言葉に、ベルンはバツが悪そうな顔をして「・・・あー、あー」と言った。

「ンーとな、えっと・・・治った」

「治った?」

「そう。治った。この前、洞窟の中に転がり落ちたじゃんか。あれがきっかけで治った。いや。ウソじゃねぇんだぜ?」

「・・・ふーん。そう。『木登りが得意だった』ベルンが高所恐怖症だったなんてね」

「・・・ア?」

瞬間、ベルンが首を傾げた。


そう、ベルンが高所恐怖症だったというのは、サティアの吐いた嘘だった。


「『固まれ』」


瞬間、サティアがベルンの目を睨み、ベルンが動きを止めた。

「ベルンじゃないなら好都合。このまま寮長さんに突き出させてもらうわ。もうしばらく固まってなさい、不審者のヘンタイ」

そう言って、サティアは背中を向け、部屋に入ろうとした。





「・・・非道いじゃねぇか。俺を騙そうとするなんて」





背後からの声に、サティアが振り返る。
突如、サティアの首に手がかかり、そのままベランダ側に戻されたかと思うと、押し出されて、ベランダの手すりから身体を半分近く乗り出す形になった。

「なっ、あ、ぐ・・・」

『なに!?』と言う間もなく、サティアの首を掴む手に力が込められ、サティアの喉が締まる。もちろん、サティアの首を掴んでいるのは、ベルンだった。

「ギャハハハハハ!石化魔法なんて効かねェよ、バーカ!つかこっちが大人しくしてりゃァ小細工かましやがって!もうちょい話を聞いてりゃ、優しく襲ってやったのによォ!」

ベルンの顔は笑っていたが、言葉の端々に怒りがにじみ出ていた。
サティアは首にかかった腕を掴み、引き剥がそうとするが・・・

(つ、強い
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