・・・リーベルがいいかなぁ・・・
俺は味方のサポートができる方がいいしな・・・別に戦闘をするのがめんどいとか、そんな理由では・・・ちょっとあるか・・・でも、ある程度は戦闘もこなせそうだ。
「あ、冒険講習についても読んどかないと」
ペラペラとページをめくると、冒険講習のことについて書いてあるページを見つけた。どれどれ・・・?
『冒険講習についての説明』
『冒険講習とは、月〜木曜日の4日間に学んだ知識を使い、学校から提示された課題をこなす講習。
金曜日1コマは、その週の冒険講習についての説明である。
1.転送されるダンジョンについて
2.パーティ制限について
3.課題について
4.講習の日数期限について
の4項目を主としてクラス担任の教師が説明する。
金曜日2コマは仲間の勧誘時間である。
90分以内に仲間を集め、パーティを組み、学校の冒険講習パーティ申請所に行って登録を行う。なお、申請を行った者がパーティのリーダーとし、学年や性別、種族は問わない。
昼食後、講習の日数期限までを講習期限とし、課題をクリアし、学校に帰り、担当の教師に報告すれば講習を成功とする。また、講習期限以内に課題をクリアしたにも関わらず報告を忘れた場合、講習期限以内に課題をクリアできなかった場合は失敗とし、ペナルティが課せられる。
注意:なお、冒険講習で使う武器・防具・食料・その他道具は自己、もしくはパーティで用意すること』
・・・おぉ、本格的な冒険を毎週やるわけか?結構キツいな・・・ま、なかなかやりごたえはありそうだがな。
「おーい、ベルン。そろそろ寝ようぜ。灯り消していいか?」
「あ、わりぃ・・・消していいぞ」
「おう」
俺が学科要項をしまうと同時に、ロックが部屋の灯りを消した。
・・・そういや、ロックは職業柄ライセンスはなににすんだろ?
「なぁ、ロック」
「んぁ?」
「お前、ライセンスなに取るんだ?俺、リーベル取ろうと思うんだが」
「あぁ・・・『サムライ』と迷ったんだが、『セイバー』(剣騎士)取ろうと思うんだ。魔法使えねぇしな、俺」
(ロックの職業説明 by 天の声)
『職業:セイバー(剣騎士)
戦士学科の中で最もオーソドックスな職業。
魔法技術が上がりにくいというデメリットを除いて特別悪い点はなく、固有スキルの『剣技習熟』や『魔法抵抗』により状況に応じた近接戦を展開できる。両手剣を使うセイバーがメジャーだが、片手剣を2本もつ二刀流のセイバーもいる。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★★
遠距離戦闘 ★
サポート面 ★
・・・以上』
「なるほどな・・・うん、お前にサムライは似合わねぇよ。お前が『〜でござる』とか言う口調とか、想像できねぇ」
「お前、ジパングの人に軽くケンカ売ってないか?」
俺たちはしばらく馬鹿話を交えて、ゆっくり眠りについた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[火曜日]
[朝、巨大食堂『もふもふ亭』]
「あ!怖くて意地悪でいい人!」
「どれかに統一しろよ・・・」
朝飯を食おうとロックと一緒に食堂へ行くと、偶然ばったりラトラに会った。
「ロリは要らん!」
「ほぇ?」
『ドゴッ!』
「ほっとけラトラ」
ロックがまた失礼なセリフを吐いたので有無を言わさず脇腹を殴っといた。
「お、おい、ベルン・・・ここ2日くらい、お前に殴られてばっかりな気がするんだが・・・」
「奇遇だな、俺も殴ってばっかりだ」
結局、しぶがるロックとラトラと三人で朝食となった。
「ねーねー、怖くて意地悪でいい人!」
「だからどれかひとつにしろっつの」
「ん〜・・・じゃ、怖い人は保健室の人にして、いい人!」
「はいはい、いい人な。なんだよ?」
「いい人、ライセンスなに?」
「あ?俺か?俺はリーベル取ろうかなって思ってる」
「りーべる?あ、山賊?海賊?」
「バッカ、ちが・・・くねぇな・・・」
そういや『登山術』とか『航海術』持つ『賊徒』って山賊・海賊だよな・・・あれ?あの職業、意外にチープなイメージなのか・・・?
「ラトラはねー、シーフ取ろうと思うの!ネズミ盗賊だよ!カッコいいでしょ!」
「あぁ、そうだな」
「えへへー。もしいい人のパーティでシーフ欲しかったら、呼んでね!」
「まぁ・・・考えといてやるよ」
「わーい!」
ホント子供っぽいなこいつ・・・ん?
「なんだよロック?そんなビックリした顔して?」
「・・・ベルン、お前・・・ロリコンだったのか・・・」
「違う!!」
「え!いい人、ロリコンだったの!?」
「違うっつうに!」
『なんですってぇぇぇっ!?』
うるさっ!?なんた違う方向から声が!?
「・・・って、クラリア!?サ
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