12日昼〜夕方(ロック編)『やったねロック!フラグが立ったよ!』

[校長室]


「ほぅほぅ。来たね、ロック君」


ファ先生の指示により、ロックはインドランの下へ来ていた。

「・・・なんか幼女が増えてないかね?」

「聞かないでください」

ロックの左右にはバルフォスとワクスがおり、ロックは明らかにうんざりした表情をしていた。

「ふむ。では、さっそく君達用に用意した課題の説明だ。
場所は鬱天の密林。
課題内容は『ボス魔界豚の討伐』だ」

「・・・はいぃ???」

瞬間、ロックは目を白黒させた。
ロックにも魔界生物の知識は少しあった。その朧げな情報からは、魔界豚はロックのような戦闘経験も薄いド素人に討伐できるような代物ではなかった。

「はっはっはっ。そうビビることはない。君の右を見たまえ。弱体化してようと、元最強レベルの魔法使い系魔物のトップだぞ?」

「・・・元は余計じゃ」

インドランが笑いながらバルフォスを指差す。対するバルフォスはムッと不満そうな顔をした。

「・・・ついででなんだが、左側のアークインプはどなたかな?」

「は〜い、ダンディなオジサマ
#9829;私は、ご主人バルフォス様に仕えるワクスですぅ〜。よろしくお願いしま〜す」

「はっはっは!よろしく。中々ごますりの下手な子だね。今まで魔界でのんびり暮らしていたのかな?ずっとインプといて男性との会話経験が薄いと見える」

「・・・っ!?」
(なにこのオジサマ!?怖っ!?)

インドランの観察眼にビビったワクスは固まり、一歩下がった。

「・・・さて、課題説明に戻ろう。
最近の調査により、鬱天の密林には一頭、凶暴な魔界豚がいることがわかった。一回生の実習場所として危ないかも知れないという意見が出たが、これくらいの危機をすり抜けられなきゃ冒険者にはなれんという意見もあり、今回はそのままにした。しかし、これを放置するわけにもいかん。教師たちを派遣しようにも、今はまだみんな忙しい。
そこでだ、ロック君とバルフォス君、あと新入りのワクスちゃんには、そのボス魔界豚の討伐をお願いしたい。バルフォス君の力を借りれば楽ではないにしても討伐は可能であろう。無理だと思ったら逃げたらいい。最悪偵察程度でもよろしい。
以上だ。質問は?」

インドランの問いかけに、バルフォスが手をあげた。

「魔界豚は美味と聞く。喰ってもいいじゃろな?」

「・・・レディが涎を垂らしながらしゃべるのはよろしくないな」


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[転移門前]

さて、校長室から出た後、道具を部屋に取りに行ったり、不足してる道具買ったりしてから、ロックたちは転移門の前に来ていた。


「よし!魔界豚を食しに行くぞ!」

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[バルフォス]
[所持品]
武器:魔断頭の鎌(物理ダメージ+10、俊敏ー10)
防具:あぶなすぎるロリ衣装(魔法ダメージー50%)
道具:なし
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「お〜〜〜
#9829;」

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[ワクス]
[所持品]
武器:木の杖(魔法ダメージ+2)
防具:なし
道具:なし
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バルフォスとワクスはとても張り切っており、二人で声を張り上げていた。


「・・・で、俺は安定の荷物持ちかい・・・」

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[ロック]
[所持品]
武器:バスタードソード(物理ダメージ+5、敏捷ー4)
防具:アイアンベスト(物理ダメージー3)
道具:砥石、救急セット(大)、魔力回復薬(6つ)、非常食、テント用品
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ロックは重い荷物を背負い、ため息をついた。


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[鬱天の密林]
(ダンジョンLevel 5〜10)

『鬱天の密林・転移門』

鬱天の密林の始まりの地は…
(以下略。ベルン編と同じ)

「うわー・・・おもくそ魔界よりの雰囲気じゃねぇのかこれ」

「やーん
#9829;大旦那様、私こわーぶべらっ!?」

「気安く抱きつくな、蹴るぞ」

「殴り飛ばしておきながら言うとは中々外道じゃの、主」

抱きつこうとしたロックのフルスイングライトフックにワクスが吹っ飛ばされ、バルフォスがケラケラ笑っていた。

「何笑ってんだコラ。お前も殴られたいのか?」

「遠慮願おう。殴ってきたら、我は斬るぞ?」

「ひ、酷い・・・あれ、でもなんか心地いい・・・
#9829;」

メチャクチャなチームワークの中、ロックたちは森へ入って行った。


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『鬱天の密林・入口付近』
(時刻、14:00)

さて、ロックたちは3本道(明るい開けた道、まだ浅そうな森への道、フラグビンビンの深森へ
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