「折角の長期休暇なのに、何でこんなことしてるんだろう」
俺は浴槽のタイルを勢いよく磨いている。何故こんな事をしているか、少し前に遡ることになる。
「旦那様
#10084; 旦那様のが奥に当たって、気持ちいいです
#10084;」
ゴールデンウィークの前日。いつも一緒に寝るベットの上で、いつもと変わらないぐらいの情熱な性行為をしている俺達。俺は長期の休みを貰えたので彼女に『何処かに行きたい?』と尋ねたら、少し恥ずかしそうに『ベット』と応えてきた。最初は眠いのかと思っていたのだが、モジモジしていたのを見て納得し彼女と一緒にベットに潜り込んだ。
「お早うございます旦那様。今日から長期休暇ですがダラダラしないようにしましょうね
#10084;」
朝日で目を覚ましたら隣に寝起きの彼女が笑いかけてきた。この笑顔に俺の愚息が反応してしまい、ベットでヤリ、トイレでヤリ、ベランダで、リビングで、最終的には玄関でと朝から1日至るところで彼女と繋がりあった。
「昨日は、旦那様に邪魔されてしまいましたので責任をもってお手伝いをしてください」
朝から彼女は少し不機嫌になっていた。自分も意外と楽しんでいたのにと思ったが、怒ると手に終えなくなるのでここは言うとおりに掃除を手伝った。そうして自分は風呂掃除を任されたわけなのだ。
「旦那様。先日行きたい場所を聞いてきましたよね?」
掃除も一段落して少しばかりの休憩をしていると彼女が何かのチラシを差し出した。そこには 笑顔の魔女とバフォメットが描かれている。
「これなに?」
「彼女たちが行っているザバトがホテルに改良したみたいで、そこを使った大学の友達が新しい楽しみ方があるから行ってみなと・・」
俺の問いに恥ずかしさを残しながら応えてくれる。うん、可愛い。
それよも、最近の学生は凄いことを話し合うのだな。などと頭を過らせ午後の作業を彼女に聞いてみる。
「この後は、とりあえずやることは無いので一緒にお買い物にでも。どうですか?」
そんなに可愛くお願いされたら一緒に行くしかない。ここは否定の言葉はどこへやらすぐさまそのホテルに行く準備を取りかかった。
「・・・・・・・・」
「・・・・そんなに気を落とすなよ。予約制のホテルで来月までイッパイだったなんて知らなかったんだし」
意気揚々と目的の場所に向かった俺達だったが、辿り着いたまでは良かったものの、予約でいっぱいと知り情けなく帰って来た。彼女の悔しそうな顔が胸を締め付ける。
「来月に、あそこのホテルに予約したからさ。それに今はまだ休みのど真ん中なんだから楽しもうぜ」
彼女の頭を撫でながら明日からの事を話し合うのだった。
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