「あぁ〜、今日の仕事は散々だったな」
人通りの少ない道を俺は、愚痴りながら帰宅へと歩みを進めている。大したことの失敗ではないのだが、上からの圧言で精神的に追い込まれてしまったのだ。
「こんな日は酒を浴びるように飲んで寝た方が良いな。丁度明日は休みだし」
そう言いながら曲がり角を曲がった時に歩む足が止まる。いや、正確には止めたが正しいだろう。何時もなら愛好しているコンビニがあるはずの場所に見知らぬ建物があったのだ。少しばかり残念に思う俺は、好きな酒が買えずに悔やみながら帰ろうとした。
「ん?ここってビアバーなのか?」
帰り間際に目に入ってきた看板で足が再度止まる。そして、多少の計算をして店内に入ることにした。
「いらっしゃいませ。お一人ですか?」
カウンターにいた女性の声に頷くと目の前の席へと誘導される。店内は若干のライトが照らされているが暗い。目の前にいる女性の顔がぼやけて見える。
「お客さんはここ、初めてですよね。記念に1杯分はサービスしますよ」
女性の言葉に嬉しくなったせいか俺は、いつもは飲まないリキュールを頼んだ。女性は承諾した後にその場で手際良くカクテルを作り俺に差し出す。
「うちのリキュールは特別製でして甘いのでこのレモンを搾ってお飲みください」
女性に言われるがままに搾って飲む。瞬間、口の中にハチミツをぶちこんだ位の甘さが押し寄せてきた。レモンの意味がなし得ていない。 慌てる俺を見て面白かったのか女性がクスクスと笑う。俺は恥ずかし過ぎて顔から火が出そうだったので、次の酒を注文した。
俺が酒を飲んで暫く経っただろうか、良い具合に酔ってきたのでそろそろ帰ろうとした時にカウンターの女性に手を握られた。いきなりの事だったので動揺してしまったが彼女は何もないように俺の耳元に顔を近づける。
「初めてのお客様に更なるサービスがあるんですが、どうします?」
そう言って離れていく彼女は追い討ちをかけるように着ている服のボタンを胸の谷間が見えるぐらいに外し出す。俺の答えは決まってしまった。
「これがうちの売りになっています」
サービスを受けるため彼女に連れられた場所は先程いた店にあるドアから入ったもうひとつの部屋。そこには数人の男女が裸になって淫らな行為にふけっている。犯罪臭が半端無いぐらいの幼女に迫る者や女性に跨がられて喜ぶ者が見受けられるがそれよりも驚いたのが女性の方だ。
「お客さんが思っている通り女性陣は全員人間ではありません。元は魔物です」
振り返るとそこにいたのは先ほどの女性ではなく頭には角を生やし背中から翼がはえ、お尻からは尻尾が出てきている。人ではない彼女がいた。
「驚いて口が開きっぱなしですよ。そんな口は私が塞いであげますね」
俺の返事を聞く前に彼女は俺の口を自身の口で覆った。それと同時に俺の口内に彼女の舌が入ってきて舐めくり回される。呆気に取られていたが俺も仕返しと言わんばかりに彼女の口内に攻め込む。長いキスも終えた頃、俺は空いているソファーに座らされ彼女にいきり立った物を舐めさせた。彼女はキスからはじめて次第に口に含み味をみるようにしゃぶる。それが満足すると、いきなり凄まじく動き出した。
「うが、やばぃ、出る」
俺の発言が終わりそうな時に勢い良く彼女の口に出した。彼女も一瞬驚いたが離れず飲み込んでいく。暫くした後、彼女は全部飲んだことを証明して次に取りかかった。
「ほんとにヤバイって、ちゃんとゴムしないと」
「そんなの邪魔じゃない。それに他の人なんて着けてる人なんて居ないわよ?」
彼女が挿入する時に避妊具の事で少しもめた。魔物は妊娠しにくいから大丈夫と言っているが念には念をという言葉がある。むしろ俺が不安がって言っているだけだ。 仕方なく彼女は渋々ゴムを着けてやることを承諾した。
「あぁ
#10084;そこ、いぃ
#10084;もっとぉ」
お互いがぶつかり合うと同時に彼女の口から声が漏れる。そんな声をされては更に責めるしか無いだろう。そう思って俺は更に腰の動きを速めた。
「いやぁ
#10084;はやいぃ
#10084;駄目になるぅ
#10084;イクぅ」
「俺もいくぞ。ゴムしてるし中に出すからな」
お互いが限界になり彼女の膣内に出した。快楽が抜けるまで俺たちはキスをしながらじかんが過ぎるのを待った。
「・・・結局やっちまったよ。俺の馬鹿」
気付けば明け方頃、俺は自分の部屋のベットで目覚めるも辺りを見回して悔やんだ。脱ぎ散らかした衣類に散乱している酒の缶、そして隣で寝ている昨日の女性。もちろんゴムなしでやっていた記憶がフラッシュしてきたからである。
「・・・責任取ってね
#10084;」
寝言で発せられた彼女の言葉が重かった
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