魔物娘式双六

新年明けましておめでとうございます。今年も良い日々を・・

「季里、あと2回イケばアガリなんだ。気をしっかり持て」

「いやぁぁ、無理ぃぃ、おかしくなりゅぅぅ」

いきなりで悪いが俺の目の前で親友とその彼女が性行為を行っている。ここは俺の家、どうしてこうなったか・・・説明しよう。

事の発端は、俺の彼女である妖孤の葛城 未央からはじまった。
未央が年末に向けて掃除をしている際に、物置から古ぼけた双六板を見付けてきたのである。

「多分、おばさんが使っていたものだと思う」

そんな事を言う未央。確かに少し古ぼけている所を見ると母さんが幼少期に使っていただろう。しかし解らない事がある。どうしてこの双六板イベント系のマスが無いんだ?

「今からおばさんに電話してみるよ。使い方解ったら1回だけ遊んでみようよ」

怪しい物を見つけたというのに未央は、軽い足取りで電話を掛けにいく。それから数分後、使用内容を聞いた未央はこの双六で遊ぶことを決めた。

「それでどうして俺達も参加しないといけないんだ?」

居間で胡座をかいている渡辺 海が不機嫌そうに呟く。

「良いじゃない。なんか未央の話では面白いことをやるみたいだし」

その隣で海の腕にしがみつく女性、季里が宥める。
季里は、海の彼女で未央の親友である。因みに彼女はサキュバスだ。

「そうだ。私達はこれから年越しに向けて忙しいんだ。せっかく計画も練り上げたのに」

海に遅れて同意を放った彼女は、これまた未央の友達。アヌビスの唐木 舞。

「そんなこと言ったって実施するまで時間はあるんだからちょっとぐらいは良いんじゃないかい?」

怒れる犬を宥めるように舞の彼氏、黒田 辰彦が彼女の頭を擦る。その時耳が垂れたのは内緒だ。


こうして6名の男女が俺の家に集まった。理由は勿論「この双六で遊ぼうよ」である。

最初は皆がブーイングをするも未央の説明で女性陣が乗り気になりだした。

1、この双六は男女がペアになっておこなうものである。

2、イベント系のマスは各ペアの女性だけが書くとする。

3、イベントは必ずエッチな事とする。

4、なお、このイベント系は開始してそのマスに駒が入ってくるまで文字を見えなくする。

上記が未央の説明である。・・・はあぁ?
理解し難い言葉が聴こえた。何を言ってるんだこの妖孤は。

「そう言うことなら付き合っても良いだろう」

「私もそれで良いよ。それじゃ、私は黄色っと」

俺がストップをいう前に舞と季里が乗り出す。回りを見ると二人とも諦めたようだった。そんなこんなで、このゲームは始まりの合図を放つ。

「因みにサイコロはこの2つ。数字の方は時間を点だけの方は駒の進みと回数を決めるよ。それじゃ、簡単な説明もかねて私から時計回りで。そい」


説明後に未央がサイコロを投げる。・・・投げ出されたサイコロは6つの点を上にして止まった。

「1、2・・・・6。えっと、[次の番まで彼氏に胸を揉まれる]だって」

そう言うと未央が俺の前に座り込み、腕を掴むと同時に自分の胸へと導く。
導かれた手のひらには日頃から触っている柔らかさが感じられた。

「いやん、くすぐったい。・・・こういう風にマスに書かれたことをペアで実行してゴールを目指すの。それとただ単に〜するは時間制限付けるから。と言うわけで次は舞ちゃん」

未央の説明を聞いていた舞が焦っている。 実際、俺もこんなことをするとは思わなかったのだ。テンパってるんだろう。
そう思っていると、サイコロをすぐに投げる舞。その顔はどこか期待に満ちていた。

「4だ。1、2、3、4・・・・彼氏の性器を舐める」

一瞬周りが静まる。いきなりフェラをするとか予想していないのだからだ。しかしそんなことはお構い無く舞は数字のサイコロを投げる。

「・・・20か、これはどうする?次の事を考えたら秒でいきたいのだが」

舞の提案で俺達はそれに同意した。時間は舞が常に持ち歩いている計測器を使う。

「それじゃ、私が始めたら押してくれ」

そう言うと舞は辰彦の性器を舐めだした。最初は先端を攻め立て次第に根元の方へ向かっていく。

「ん、残り10秒。9、8・・・」

胸を揉まれながらも残り時間を言う未央。徐々にだがこいつの息も少し荒くなってきている気がする。

「3、2、1、そこまで」

掛け声と共に舞は性器から口を離す。その顔は悔しそうな雰囲気を出している。

「次は私の番だね」

そう言って季里がサイコロを振る。 彼女の手から離れたサイコロは赤い一点を上にして止まる。

「1っと、・・ペアに秘部を触られる」

次に数字のサイコロを振るう。そこには30が書かれていた。

「これも秒で良いね。てことで時間よろしく」


意気揚々と履いていたズボンを脱ぎ捨てる季里
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