「宝探しに行くことにした」
宝探しといえば山だ、今も昔も金銀財宝は山奥の洞窟か最も高い木の根元にあると相場が決まっている。丁度俺の家は田舎にあるので山には事欠かない。昔はよく登って迷子になったものだ。
しかし、なんの手がかりもなしに山を虱潰しに探したんじゃ宝を見つける前に一生が終わってしまう。もちろんそんな結末は迎えないように手は打ってある。
俺の家には割りと大きな蔵がある。宝の地図の一つや二つ簡単に見つかるだろう。俺は蔵の中をライトで照らした
「あの紙切れは・・・宝の地図だ!」
古ぼけた地図らしきものを発見した。比較的家の近くにある山の登山道が記され、その途中に×印がつけてある。
「よし!早速向かってみることにしよう!」
ほとんど誰も上らないような山にも関わらず、登山道は整備されておりやや運動不足の俺でも楽に登ることが出来た。地図には目印やら分かれ道やらが事細かに書いてあり迷うことも無い。
数十分もしないうちに×印の地点と思われる場所に出た。
「しかしまずいな。宝がどうやって隠されているのかまるで分からん」
俺は手がかりを求め地図を再び見直した。すると、なぜ今まで気付かなかったのか、地図の裏面に三つの岩が並んだ絵が描いてあった。
「なるほど、中央の岩の上でアモル・クロバと叫べばいいんだな」
そうと分かれば話は早い、俺は岩によじ登って大声で叫んだ
「アモル・クロバ!!」
その叫び声が山の中に木霊した瞬間、真夏の太陽のような光が辺りを照らし出した。
俺はそのあまりの眩しさに思わず目を閉じる。数十秒後、ようやく光が収まったらしく俺は恐る恐る目を開き、一瞬の間その目を疑った。
三つの岩は全て消え失せ、ありもしなかった神社が目の前に現れていた。
「なるほど、この神社に宝があるということか。世の中上手い隠し方があるものだ」
俺は神社に向かって歩き出した。
その時、どこからか羽ばたくような音が聞こえたかと思うと一人の少女が素早く俺の前に降り立ち、行く手を遮った。
そして、その影はただの少女ではない。手には烏のような黒い羽、足は鋭く力強い爪を持っている。幼い頃、祖父に昔話を聞かされていたのでそれがカラステングであることは容易に分かった。
「ふふふ、まさか本当に来てくれるとは」
「だ、誰だ!」
「申し送れたな。私がその手紙の送り主、黒羽だ」
「手紙だと!?」
「君が冬休みを利用して宝探しをすることは分かっていた。だからさも古びた宝の地図のように、君の家の蔵に忍び込ませたということだ」
「ちくしょう、まんまと引っかかっちまったぜ。だが宝が無いならさっさと帰らせてもらうぞ」
俺は踵を返して歩き出す。だがすぐに立ち止まって重要なことに気付いた。
「か・・・帰り道がわからねえ!」
「隙ありいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
俺が唖然としていると、黒羽がいきなり俺を鷲掴みにした。
そのまま飛び上がったかと思うと神社の扉を突き破り、中に敷いてあった布団に俺を放り出し馬乗りになる。
「くっ、何をするつもりだ!」
「宝といえるほどの物ではないが・・・せめて私の体を存分に楽しんでくれたまえ♪」
そう言って黒羽は羽の両手で器用に服を脱ぎ始めた。健康的な白さの首筋から肩にかけて、そして控えめながらも美しい形を保つ胸が順番に露になっていく。
女性の裸体など本ですらまともに見たことがない俺は、情けないことに何も言えないまま釘付けになってしまった。黒羽は金縛りにあったような俺を見て笑顔を浮かべている。顔は赤く、心なしか息も荒くなっているようだ。
黒羽の上半身を覆うものが全て無くなると、彼女は俺の右腕を羽で包んで自分の胸へ誘導した。掌に弾力の柔らかいものが触れ、その上を暖かい羽毛が覆っている。
「どうだ、大きくはないが、揉めないこともないだろう?」
黒羽の言う通り、手の中にに収まる丁度良い大きさだった。俺は生唾を飲んで黒羽の乳房を揉み始める。
羽で覆われているためにその形を直接見ることは出来ないが、それが手の触覚を余計に敏感にさせた。指に力を込めれば沈み、力を抜けば押し返してくるその動き、人肌の心地よい感触、掌をなぞる硬い突起。
「ん・・・んあっ、はぁ、はぁ・・・」
その度に聞こえてくる小さく可愛らしい声と、目を閉じて気持ち良さそうに俺の愛撫を享受する黒羽の表情、それら全てが俺の興奮を煽る。
右腕だけが金縛りから解かれたように、黒羽の胸を揉みしだいた。動きが激しさを増すにつれて、黒羽の声が大きくなり息もさらに荒くなる。それによってまた俺の興奮が煽られるループが出来上がった。
「・・・んっ、くぅ・・・ああっ・・・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・胸、弱いんだから・・・あんまり乱暴にしないでくれよ・・・
#9829;」
黒羽は
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