彼女は魔物に、レッサーサキュバスになってしまった。レッサーサキュバスとは言わばサキュバスになる前の幼体のようなものだ。
本物のサキュバスに比べると羽は翼がなく、傘の骨組みみたいなもの。尻尾や角はまだ短く小さい。しかし、体つきは人間であったころに比べると明らかに違い、見るからに淫乱なナイスバディになっている。
それらを象徴するかのように彼女の秘部は常にヒクヒクと動き、愛液を垂れ流している。よく、アソコはアワビに似ているという話を聞くが、魔物になった彼女のアソコはそれそのものであった。
グレイはひとまず一息入れ心を落ち着かせる。心臓が破裂するかのような勢いで胸が鼓動しているがそれが、彼女が魔物になったという驚きか、彼女の豊満な体を見て興奮しているのかは彼には知る由も無かった。
彼の思考の半分はもう既に『この目の前の愛しい彼女と交じり合いたい』と言うものに埋め尽くされそうでいた。もう半分の思考で、この状況をどう判断するか必死に分析してるのだが、彼女から出るむせ返るようなフェロモンによりグレイの思考は徐々に埋め尽くされそうだ。
グレイのモノは真っ直ぐにそり立ち天を仰いでいた。
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「グレイ?何考えてるのか知らないけど、あなたのモノはいっつも正直だよね♪」
「まぁ、お前のその体を見れば嫌でもなる。まったく・・・俺好みな体系になりやがってよ」
「ん〜嬉しっ!」
ソフィアはぴょんぴょんと跳ね回り翼をパタつかせる。跳ねるたびにたわわに実った果実がプルン―――プルン―――と揺れ、同じくグレイの思考も揺らされる。
気がつくとグレイは鼻の中に違和感を感じ、手でぬぐってみると血が付着していた。ポタポタと赤い雫が垂れる。
「むをっ!俺としたことが・・・
ソフィア、どうしてくれる。お前のその悩殺な体で鼻血が出ちまったじゃないか」
「あらら♪グレイッたら・・・
でもそれってわたしに興奮してくれている証でしょ?やっぱり嬉し〜!!」
ソフィアはそう叫びながら、グレイ目掛けて思いっきり突進し抱きついてきた。そして、有無を言わさず濃厚なディープキス。舌と舌が激しく絡み合い、口内で愛の音を立て、お互いに唇を離しては付けの繰り返しで唾液の糸が出来る。キスの味は甘いとよく言われるが、今のキスは彼女が先ほど食べていた桃によりとても甘ったるくなっていた。
やがてソフィアは唇を離したかと思うと、グレイの鼻血を舌でふき取るように舐め回す。血なんぞ舐めて美味しいのかと思うが、彼女はもう立派な魔物であるからそこら辺はいいのだろう。彼女が鼻血を舐め回し終わるとまた唇に戻り再度キスをするが、今度のキスは鉄の味がした。
グレイは恐ろしいほどの濃厚なキスと押し当てられる巨乳で正気を失いそうになったが、すかさずソフィアを振りほどく。
突き放されたソフィアの瞳には涙が溜まり今にも泣き出しそうだ。
「な・・・なんで・・・?グス・・・魔物になっても愛してくれるって言ったじゃない・・・グス」
「ま、待て待て。ちょっと待ってくれ。俺はお前が嫌いになったわけじゃないし、むしろその体を見て嫌いになる奴が俺には信じられん。
今も昔も変わらずお前のことは大好きだ。
俺も今すぐにでもお前とヤりたいが・・・少しばかり踏ん切りが効かなくてな。5分ほど考える時間をくれないだろうか」
「グレイのいぢわる・・・いいよ。5分だからね!
それ以上はわたしも我慢できない♪」
とは言ったものの今の思考が鈍いグレイにとって5分はただの時間稼ぎにもならないほど短い時間であった。グレイはソフィアに背を向けしばし考え事にふける。
(まったく・・・魔物化ってのはあんなにも変わっちまうものなのか。
あいつは人間だったときも十分エロかったが、まさか魔物化でここまでになるとはな。
まぁだが、それを除けば今までのあいつとなんら変わらないもんな・・・おれも覚悟ってモンを決めとかんとな。
・・・これが終わったあかつきには―――)
グレイは考え込むんでいる。何やら後ろから聞こえる彼女の声の息遣いが段々と荒くなり、薄く喘ぎ声を上げている。そして僅かながらの水が跳ねる音も聞こえてきたが、グレイはあえて振り向きはしなかった。彼女が何をしているかは明確にわかっていたが、今の彼女を見れば彼の男の、オスとしての本能が彼の思考をいとも容易く塗り替えてしまうだろう。
そんなことをしてはダメだ。理性を失ったまま彼女と交わるなど言語道断。などと彼の意地やプライドがそれを許さなかった。彼女を大切に思う気持ちがあったからなお許さなかった。
だが、そんな彼もいたって『まだ』普通の人間。彼の思考は脆く崩れ去ってしまう。
「ふぅ・・・やっ
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