梅雨は嫌いだ。
なんといってもあの蒸し暑さ、あれを食らってしまうとこの国から出てどこか別の国へと行きたくなるようだ。
ジメジメした天気だと心まで暗くなってくるようだ。こんな時は熱いシャワーでも浴びるにかぎる。
4限終わりの青年はそう考え、そそくさと一人暮らしをするアパートへと帰るのだった。
熱めのお湯で石鹸を泡立て、汗をかいた身体を洗う。風呂場が石鹸の香りで満たされ、青年は密かに満足感を覚える。
入念に泡を流した後、青年はシャンプーを手に取った。シャンプーを泡だてた時、青年は背筋にねっとりとした視線のような嫌なものを感じた。髪の毛を洗っている時、誰かに見られているような感覚に陥ることは誰にでもあることだ。
青年はそんなふうに考えシャンプーを洗い流し、立ち上がろうとしたその時、ぬるぬるのもっちりとしたナニカが青年の耳元を襲った。
「こんにちはぁ
#9825;
#9825;
#9825;」
青年は冷水を浴びせられたかのように驚く。
一人暮らしの空間、自分だけの城への唐突な侵入者に青年は気付けなかった。
青年の家の風呂場には換気扇が無く、二階であることに油断した青年は窓を半開きにして入浴してしまっていたのだ。
梅雨になり発情していたおおなめくじにとっては犯してくださいと宣言しているようなモノであり、彼女にとって二階に這い上がることは赤子の手をひねるより簡単なことだった。
「逃がさないよ
#9825;
#9825;」
おおなめくじに耳元でそう囁かれる。急いで逃げようとする青年だが、発情したおおなめくじがゼロ距離で密着してしまえば振りほどくことはおろか立ち上がることすら許されない。
普段は足が遅く、獲物(伴侶)を捕まえることが苦手なおおなめくじだが、じっくりと忍び寄り、一度獲物を捕まえてしまえば執念深い彼女のねっとりとした粘体から逃げることは難しい。
「やぁっと捕まえた…もう離さないよ
#9825;」
実はこのおおなめくじ、以前から青年のことが好きで好きで仕方なく積極的にアプローチを行っていたが、青年に拒絶されてからは半ばストーカーのように彼を付け回し風呂場での視姦も日課になってしまっていた。
発情期で青年の美味しそうなカラダにとうとう我慢できなくなり、不法侵入して彼の身体をしゃぶり尽くそうという魂胆だったのだ。
青年は必死で抵抗するが、おおなめくじはそんなことを意に介さず青年にじゅるじゅるとディープキスを始めた。
「これでもう貴方はワタシのモノ
#9825;絶対逃がさないから
#9825;
#9825;
#9825;」
おおなめくじの体液には寄生虫が存在し、その寄生虫はおおなめくじにとって害はない。しかし伴侶の体内に侵入すると永久的に伴侶の体内で媚毒を精製し永久的な発情状態にしてしまう。動きが遅く伴侶と決めた男性を逃がさないためのおおなめくじならではの特徴とも言えるだろう。
青年は口腔粘膜から摂取したためすぐさま口内の鋭敏化と消化管を通じて媚薬虫が体内に廻ってしまった。
「あれれ
#12316;?なんだかおみみが赤くなっちゃってるけどどうかしちゃったのかな
#9825;お姉さんがレロレロぉ
#12316;って舐めてあげるねぇ
#9825;
#9825;
#9825;」
背後からねっちょりとおおなめくじに包まれる体勢で、それに加えておおなめくじの大きくてぬるぬるでザラザラした舌が青年の敏感になった耳孔をゾリゾリと舐めしゃぶってくる。
青年が淫らな気分になっても全くおかしくはなかった。
「あれっ?キミのココ、触ってないのに大きくなってるねぇ
#9825;
#9825;」
おおなめくじに股間の孤立を目ざとく見つけられてしまった。
「じゃあワタシの粘液まみれのお口とおちんちん粘膜とのファーストキス、しよっか
#9825;
#9825;
#9825;おちんちんの奥で媚毒ぴゅっぴゅしてあげたらきっとワタシのお婿さんになってくれるよね
#9825;
#9825;」
おおなめくじは早口でそうまくしたてると粘液まみれのザラザラな舌先を青年の孤立に近づけていった。
「ほらほら
#9825;
#9825;おちんちんにえろえろな舌先がぴとぉっ
#9825;てくっついちゃうよ
#9825;
#9825;もう確実に逃げられないね
#9825;
#9825;
#9825;
#9825;」
青年は身体中にまわった媚毒の与える快楽に耐えながらも必死で抵抗したが、おおなめくじの圧倒的な力の前には無力だった。
「3・2・1…はいあうと
#12316;
#9825;…ジュゾロロロロ
#9825;
#9825;ジュポッジュポッ
#9825;
#9825;
#9825;ジュルジュル
#9825;
#9825;
#9825;
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