「へえ、彼氏できたのか」
「ええ」
銀髪の美女が、ソファに座りながらスマホで話していた。
「はは、幸せそうな声してるなぁ」
「実際、彼と出会って毎日幸せだもの。あなたは恋人作らないの?」
電話相手にそう問われて、美女はぺろり、と唇を舌なめずりをしてから答えた。
「狙ってる男はいる。そろそろ決めるかな」
「あら、なら私のコテージ使ってもいいわよ、セリナ?」
「潮里たちの愛の巣に混ざる気はないって。じゃ、またな」
そう言って電話を切ったセリナの顔には、獰猛な捕食者の笑みが浮かんでいた。
「ふぉぉぉ……!」
西砂浜人は、目の前の光景に歓喜しながら股間を硬くして海パンを膨らませていた。
車の助手席で揺られるまま、一時間かけて山越えをした先にあったのは整備された見渡す限りの綺麗な海と浜辺、そしてそこを歩く刺激的な水着姿の美女たちだった。
「どうだ、いいとこだろ?」
「はい、ありがとうございまうぉぉぉぉ!?」
声をかけられ、振り返った浜人はその目に入った絶景に興奮を抑えきれずに大声をあげた。
美しい銀髪をした頭頂部からは同色の狼の耳が生えており、尻尾が生え手足は手入れの行き届いた獣毛に包まれているものの胸や尻は豊満で肉感的な雰囲気を醸し出しており、それら全てが絶妙にマッチして彫刻のような美しい造形の美女がいた。
「どうだ、エロいか?」
「エッロいっす!」
浜人をこのビーチに連れてきたモデル事務所社長兼現役グラビアモデルのセリナ・南波は、目の前のバイトの興奮している様子ににやにやと楽しそうに笑いつつ惜しげもなくその肉感的な魅力にあふれた肢体を見せつける。
「そうかそうか、もっと見ていいぞ?」
腕を組んで胸を挟み込み、前かがみになって谷間を強調して見せつけるようなポーズをとるセリナ。
その破壊力抜群の姿に、ずっと興奮しきりだった浜人の鼻から血が噴き出した。
「ぶっふぅっ、は、鼻血が……!」
「そんなに興奮するほど、エロかったか?」
「エロすぎますって社長……、さすが現役グラドル……!」
あまりの破壊力をもつセリナのセクシーポーズに、鼻血が絶え間なくあふれ出ているが、浜人は彼女からまったく目を逸らさず見続けている。
「いくらでも見せてやるから、一回洗ってこいって。あっちに海の家のシャワー室あるから」
「うっす……」
指差した方向へ向かって歩き出す浜人の背中を見送りながら、セリナは舌なめずりをしていた。
「すみません、シャワー室ってどこですか?」
「ああ、この裏です。このまままっすぐ行くと案内の看板があるので」
「ありがとうございます」
「たろー、これどこに置いておくんだっけ」
「すぐそっちに行くからちょい待ってて、りょう」
一方、当の浜人といえばそんな社長の様子に気付くこともなく、近くの海の家の裏にあったシャワー室へと移動した。
「あー……興奮しすぎてやばい……」
シャワーで鼻血を洗い流しながら、浜人は自分の股間を見る。
ただでさえ膨らんでいた海パンは今にも破れてしまいそうなほど大きく膨らみ、その中では肉棒がギンギンに硬くなっていた。少しでも宥めようとシャワーで頭から冷水を被るが、それでも目を閉じると瞼の裏に先ほどのセリナの刺激的すぎる姿が浮かぶ。
「社長、エロかったなあ……」
「そりゃあ光栄だ。んー、随分と大きくなってるなあ?」
「う、おぉぉぉぉ!?」
気配もなく突然耳元で囁かれた声と、背中に押し付けられている柔らかい感触に浜人が大声をあげながら首だけで振り返る。
今にもキスできそうなほど近くにセリナの美麗な顔があった。ぐいぐいと浜人の背中に巨乳を押し当てながら、その手は股間へと伸びていった。
「ギンギンだなっ?」
「はうっ……!?」
「なあ、ここ、なんて呼ばれてるか知ってるか?」
「へ、えあ?」
水着美女たちが歩く浜辺、雇われ先のエロすぎる社長の水着姿、そしてそんな社長に抱きつかれて密着と、刺激的すぎるイベントの連続に完全にキャパオーバーしたのか浜人が間抜けな声を上げた。
「必ずセックスできるセックスビーチ、って呼ばれてるんだ。だからセックス目的の男や魔物娘たちも集まってきてるんだよ」
「へ、へええ……」
「そんなところにわざわざ二人っきりで旅行に連れてきたんだから、私の意図わかるよな?」
「ま、まままさか……!」
「セックスしようぜ?」
「や、やります!」
即答する浜人に、セリナは大きく口を開き獰猛な笑みを浮かべながら牙を煌めかせた。
「くく、ずっと私のことエロい目で見てたもんなぁ、ハマーは?」
「はう!?」
浜人の耳を舐めまわしながら、セリナが海パンの中に直接手を入れて肉棒をしごき始める。人間の手とは明らかに違う手のひらの感触と
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