まっしろいウサギちゃんたちに食べられる性夜

「ちくしょー!」

 俺、前見さとはカラオケルームで歌いながら絶叫していた。一人で。
 今日はクリスマス。だというのに、なぜ俺は一人寂しくカラオケで絶叫しているのか。その理由は、男友達全員に「クリスマスは彼女と過ごすから」とふられたからである。
 ちなみに俺は彼女いない歴=年齢の童貞だ。絶賛彼女募集中。
 当然、俺も何もしてこなかったわけじゃない、合コンもいったし、学内の女の子にアプローチもかけまくった。だけど今日までに彼女はできなかった。
 クリぼっちとなってしまった俺は今、ヤケクソでヒトカラしているわけである。

「あー、げっほげほ」

 歌を歌いきり、シャウトのしすぎで痛くなった喉をジュースで潤して一息つく。
 俺が好んでいる「ニブンノイチ」というロックバンドは、かなり激しい曲調なので全力で歌うと喉が痛くなる。けど今日はとにかくシャウトしたかったリア充爆発しろ。
 今頃彼女と性夜を楽しんでいるであろう友人連中に怨嗟の念を送りながらソファに座ってパッドを弄っていると、いきなりドアが開いた。
 頭部から白いウサミミが生え、下半身は白ウサギの毛皮に包まれている半人半獣のワーラビットの魔物娘が二人、部屋に入って来た。

「あ、やっぱり男の人だー、こんばんはー」
「へ、え?」
「私たち、隣の部屋なんですけど、よかったら一緒に歌いません?」
「はい喜んでー!」

 すごくかわいくてエッチな体をしている美人二人からのお誘いに即答した。、なぜいきなり入って来たのかとか脳裏に浮かんだ当然の疑問は即座に消えていた。
 そのままドナドナと流されるままに荷物をもって、隣のカラオケルームへと移動する。

「急にごめんなさい。私たち、同級生にクリスマスパーティーに誘われたんですけど、行ってみたら合コンだったのでタイミングみて抜け出してきたんですー」
「それでそのままカラオケいこうとして前通ったら、上手なニーイチの歌が聞こえてきて、せっかくだから誘っちゃおうと思って」
「あー、なるほど」

 部屋についてソファに座ってから理由を説明されて納得する。ちなみ「ニーイチ」というのは「ニブンノイチ」のファンたちの通称だ。
 最近インディーズからメジャーデビューしたばかりでまだまだマイナーだから、同じファンと会えるのはかなり嬉しい。しかも可愛くてエッチな女の子だし。

「よーし、せっかくだから今日はガンガン歌いましょう!」
「よーしやっちゃおう!」
「おっけー!」

 わいわいと両隣に座っている二人と話しながら、パッドを操作して「ニーイチ」のメジャーデビュー曲を選択する。画面が切り替わっていきマイクを握って歌いだす前に、俺は二人を見た。

「俺、前見さとです! 彼女募集中の男子大学生です!」
「私は白雪ましろ!」
「私はましろの妹で、まふゆ!」
「よろしくぅ!」

 自己紹介もそこそこに、俺は一番得意な曲を歌いだした。
 ましろちゃんとまふゆちゃんは絶妙なタイミングで合いの手を入れてくれて、サビに入ると一緒に盛り上がってくれる。

「あーいーしてーるー!」

 最後は三人でハモりながら歌いきった。盛り上がりすぎてまた喉が痛くなってきた。
 ソファに座ると、ましろちゃんとまふゆちゃんが両隣から話しかけてくれる。 

「さとくん、やっぱり上手!」
「楽しいなー、ニーイチってまだまだマイナーだから、まわりに知ってる人いないし」
「私たちもお互い以外にファン知らないや。だから今日、さとくんと会えたの嬉しい!」
「お、俺もです!」

 俺ももちろん楽しい。男連中とも仲はいいし誘ったらライブにも来てくれるけど、熱量が明らかに違うので。

「やっぱり、趣味の合う相手がいいね!」
「彼氏にするなら、そういう相手がいいよねー」

 二人のそんな風に話しているのを聞きながら、俺はマイクをましろちゃんに手渡した。

「あ、せっかくだから三人で歌おうよ!」
「そうだね、ちょうどマイク三つあるし!」
「よっし、歌いますか!」

 俺がマイクを持って立ち上がると、ましろちゃんもまふゆちゃんも、両隣からぎゅうっとくっついてきた。おっぱいの感触がやわらかくて俺のスケベ心がはしゃいでいるうっほぉっやわらか!
 左右からむにむにとおっぱいに挟まれて興奮しすぎてち●こがすでに痛い。

「あ、勃起してるー」
「わー、すけべ」
「あひんっ」

 歌い終わった後、勃起していたのがバレて二人に股間を触られる。その感触だけで快感がち●こから脳みそまで全力で走っていく。

「あ、ちょ、おっふぅ」
「そういえばさー、さと君は、どうして一人でカラオケしてたの?」
「あの、あひ、友達、んお、みんなクリスマス予定があって、あふん」
「あらー」
「みんな彼女と過ごすそうですよ、ちっくしょう!」

 彼女欲しいという想い
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