あるホテルのパーティー会場。ホテルのスタッフ以外の参加者は皆女性、魔物娘ばかりの会場に、夏はいた。
周囲にいる女性たちは皆、以前訪れたセックスビーチのように、露出の多い、しかし下品ではなく上品な印象を抱かせるようなセクシーなドレスを着た美女ばかりで、目のやり場に困ってしまう。
「夏君。ごめんなさい、待たせてしまって」
「あ、潮里さん……っ!」
ひとまず、落ち着くためにドリンクでももらってこようとしていた夏に、声をかけたのは潮里だった。
潮里は、背中には、乳房やヒップまで見えるほどの大胆なスリットが入っており、胸元は大きく開かれ、わずかに布がズレただけでも丸見えになってしまいそうなデザインの、大胆すぎるセクシーなパーティードレスに身を包んでいる。
潮里のもつ、妖艶な雰囲気とスタイルのよい肢体には似合っているが、その破壊力抜群の魅力的な姿に、夏は目が離せなくなり、上から下まで舐めるように見た。
「ん、そんな熱い視線向けられたら、私も興奮しちゃうわ」
「す、すみません、セクシーすぎて……!」
顔を赤くしながらも、魅力的すぎる潮里の艶姿に、夏は目を離せない。
「ありがとう。夏君も、素敵よ?」
「そ、そうですか?」
「ええ。オーダーメイドした甲斐があったわ」
潮里の友人が主催するというパーティーに参加することになった夏が着ているのは、上品な色調をしたネイビーのスーツ。白いシャツの首元には、潮里の髪と同じく綺麗なブルーのネクタイをしており、夏にはよく似合っていた。
潮里は、満足気に頷きながら夏を舐めるように見つめた後、気づかれないように舌なめずりをし、口を開く。
「ねぇ、夏君?」
「はい?」
「パーティー、抜け出しちゃう?」
「え?」
「夏君が、どうしても、我慢できないっていうなら、いいわよ……?」
蠱惑的に微笑みながら、首筋を撫でてくる潮里の魅力的な提案に、夏はごくりと生唾を呑みこんだ。
「で、でも、抜け出すのまずいんじゃっ?」
「うふふ、大丈夫よ」
胸の谷間を見せつけながら、夏の耳元で囁く潮里。ぺろり、とその赤い舌が耳を舐めあげる。
一気に体が熱をもち、スーツの股間にテントが張られ、今すぐ潮里を押し倒したい衝動にかられ、その衝動のままに夏は頷こうとした。
「潮里」
「……カーラ?」
カーラと呼ばれたのは、金髪と青い目をした美女だった。夏は頷くタイミングを逃し、潮里も一瞬残念そうな顔をしていたが、すぐにそれを誤魔化し、その場で話し始める。
その様子を、後ろから見守りながらも、夏の視線は、ドレスのスリットから覗く潮里の腰やヒップに注がれていた。
「そちらが?」
「ええ、私の恋人。夏君、こっちに来てくれる?」
「は、はい」
夏は、勃起している股間を隠すようにしつつ、潮里の隣に立つと、その腰に手を添えて、抱き寄せる。
抱き寄せる際に触れた瞬間、潮里の体が一瞬跳ねた。
「潮里さんとお付き合いさせていただいている、水見夏です」
「はじめまして、私はワイトのカーラ・メイ。潮里の友人よ」
「よろしくお願いします」
「……んっ」
夏に強く抱き寄せられ、密着しながら、腰や尻にまで手を伸ばされる潮里。撫でられるたびに、声が出そうになるのを抑えている。
その様子を見て、カーラはくすりと微笑していた。
「開発されてるわねぇ」
「な、何のこと、かしら?」
「ふふ。そういうことにしておいてあげるわ」
カーラは、先ほどまでの微笑とは打って変わった、にっこりとした笑顔を浮かべながら言う。
「潮里の体調も良くないようだし、部屋に戻ったらどう?」
「あ、は、はい。では、お言葉に甘えて、失礼します」
「ん、ええっ」
その言葉に潮里も頷き、そのまま二人はパーティー会場を抜け出した。
「いいわね、私も開発してくれる相手が欲しいわ」
二人を見送った後、カーラはそんなことを呟いていた。
〇
「夏君……!」
「潮里さんっ!」
二人の客室。ベッドに腰かけた途端、潮里は夏に抱きつき、そのままキスをした。舌を絡め合う激しいディープキス。
夏も、腰を撫で回していた手をヒップにやり、空いた片手で、潮里の胸を揉みしだいた。
「ん、ふ、ん」
「ん、ちゅ、どうしても、我慢、できません、でした?」
意地悪な口調で、そんなことを言い放つ夏。
潮里を押し倒したくてたまらない衝動はひとまず落ち着き、こうしてからかう程度の余裕は戻っていた。
「ん、好きな男性に、あんなに、熱い目で見られて、いやらしく触られて、我慢できるわけないでしょうっ!」
一方の潮里は、余裕を失くして完全に欲情しきっており、術が解けて、サキュバスの尻尾や角が戻っている。
「ただでさえ、夏君のスーツ姿が良すぎて、ムラッとしてたのに。こ
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