ルミナは一つの決心をした。必ず私の愛する男を手中に収めてやる。そして彼を尻に敷いていつまでも仲良く暮らすんだ。ルミナの体が疼く。電気特有の音が一人きりの部屋に小さく響いた。
ルミナが愛する男、秋野秀人は身長160cm程の青年。まだあどけなさが残る顔に声変わりを感じさせない声。まるで無邪気な少年が背丈だけを伸ばしたよう。カワイイカワイイ男の子。と言うのがルミナの第一印象。
秀人との出会いは一か月前。ルミナが自慢の翼を木に引っかけて宙ぶらりんになってしまった時に、たまたま外で散歩をしていた秀人が助けてくれたのだった。流れで秀人の家に行き、彼の偉大なる発明品を見た後、お茶をご馳走してもらったルミナは色々な話を聞いた。
彼の母親はリッチで、彼もまた機械を開発している事。彼は色々な家庭に機械を提供している事。現在親元を離れていて、この一軒家は最近買った事。一か月後に絶賛開発中の機械が出来上がるだろうと言う事。現在一人暮らし中で彼女もいない事等…
ルミナは秀人を今すぐにでも襲いたかったのだが、電気の疼きがその邪魔をしてしまった。自分の雷で自分を責めてしまう。攻め手になりたいルミナにとってそれほど不都合な事はなかった。泣く泣く、今度また来ると言い残し自分の家に帰ることにした。ちなみに家に帰った後のオナニーは人生最高の快感だったそう。
そんな運命の出会いから丸一か月。勿論将来の旦那の事を思う毎日であった。しかし今日からは手の中に愛する秀人を抱けるのだ。当然興奮してしまう。何回かのオナニーで気持ちを制御し、愛する彼の元へと向かっていった。
家を何回かノックすると、秀人は満面の笑みを浮かべて扉を開いた。
「やあ、ルミナさん」
「秀人!この前はありがとうな!」
ルミナも胸の高まりを抑えながら挨拶をした。段取り通りに行けば大丈夫だと自分に言い聞かせ、無心、無心、無心と心の中で三回唱えた。
秀人の家を訪問するにあたり、ルミナが立てた段取りはこう。新作機械を見た後お茶をして話しをする時に雷で襲い、そのまま一つになってしまう。新作機械を秀人に使えればなお良し。自分の作った機械で攻められるなんてどんな気分かしら…
何回も反芻すると興奮してしまうので無心でいるようにしている。
「そろそろ新作の機械が開発されるんじゃないかと思って来てみたんだけど…」
「出来たよ!中に入ってみて!」
元気な秀人に促されて彼の使っている研究室に足を踏み入れるルミナ。まず目にしたのは真ん中にある巨大なコイルだった。部屋の右奥には秀人の背丈ほどの機械、その左には棚があり中には同じ物体が沢山並んでいる。
「んで…この装置何?」
ルミナの問いに秀人は答えた。
「ん〜とね。電気責め用電源システム」
「電気責め」と言う言葉で疼いたルミナであったが、具体的にどう責めるのか分からなかった。
「具体的に何をするの?電気責めって言っても色々あるでしょ?」
「ん〜とね、このコイルは放電装置でね、人体や魔物に害がないごく少量の電気を流すんだ。サンダーバードとか雷獣とかの電気を身にまとう魔物だとそれだけで興奮してしまうんだよ。」
「ほう」
ルミナは小難しい説明を聞いているのに興奮していた。サンダーバード用の機械だって!秀人をこれで隅々まで責める事が出来るじゃないか!
「それでね、帯電している魔物が興奮すると電気の発生量が増えるでしょ?マンネリを迎えている奥さんも若き日を思い出す事になるんだ。絶頂が近い時に放電すればカップルはその電気を帯びて遥かなる絶頂に達する事が出来るって訳でね…」
「素晴らしい発明だ!流石天才発明家だ!」
興奮を紛らわす為に彼をハイテンションで褒め称えるルミナ。顔はウットリしていた。
「でしょでしょ!それで絶頂に達した後あらかじめパッドを体のどこかに張っておけば溜まった電気を蓄電池に溜める事が出来るんだよ!それでその電気を次交わる時に使えば威力は倍増するって訳で!」
嬉しそうに話す秀人。顔も満足げである。一方ルミナはウットリし過ぎて相槌を打つのを忘れてしまった。
「それでね、溜めた電気は勿論放電してもいいんだけどさ、パッドを男女のアソコに張ったりワニ口クリップを乳首に挟んだりしてそこに電気を流したらただの電気責めでは味わえない快感を味わえるんだ」
そのような快感を秀人に味あわせる!考えただけで帯電してしまう!イッてしまう!ルミナは想像しただけで絶頂に達してしまいそうだったがなんとか耐えた。
「後、あそこの棚にある蓄電池は外すことが出来るんだ。アルラウネの蜜とかホルスタウロスの牛乳みたいに希少品として売る事が出来るようになる予定で…ちょっと、ルミナさん、聞いてる?」
ルミナは絶頂に達しそうなのを必死で耐えていた。彼に注意されてあわてて正気に戻る。
「あ、ああ…ちょっと考え事をしててね
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