放心状態のパコは、しばらく絶頂の余韻に浸っていたのだが、レッドが近づいている事を察知すると、顔を先程までの威勢のある顔に戻す。
しかし、パコは裸で縛られている。先程までの威厳はそこには無い。それどころか、その態度がレッドの嗜虐心を煽る事にパコは気づいていない。レッドは椅子に座っているパコを見ると、じっと舐め回すように見る。
「な、なんだ!?」
「いや、綺麗に縛られていると思ってな」
見てくるだけで何故何もしてこないのだと動揺するパコに、平然と答えるレッド。
実はレッドは、ハイオークを犯すつもりでここに来たのでは無かったのである。そもそも流浪のギャンブラーであるレッド。自分にはいらないと、所帯を持たず、女遊びだってせずに、ただただその身と財産をギャンブルに費やしてきたのだ。
村長の依頼を受け、お互いの所有権の奪い合いこそやっているが、当然パコとピコを所有する気も無い。適当に話をつけて「やりすぎないように。人間の村に迷惑をかけないように」と言い残し去るはずだったのである。
しかし、ハイオークとしてとても魅力的な身体を持っているパコの、綺麗に縛られた姿を見て、その気持ちが揺らぎ始めていた。
当然経験の無いレッドであるが、機会があるならば、そういった経験もして良いのでは無いかとは日頃思っていたのだ。
(俺が勝ったんだ。少しくらいは俺が好きにしてもいいだろう)
レッドはそう考える。男に敗北したハイオーク特有の、男に媚びた、男をその気にさせる為の匂いもその感情を後押しした。
ピコもそうだが、パコの足の両方と椅子の前足2本がそれぞれ縄で結びついていた。レッドはパコの、その繋がれていた縄を持っていたナイフで切断する。そして、パコの上半身を縛り付けている縄の余り部分、背中から飛び出ていて誰かが持つには丁度良いそれをレッドは掴み、上に引っ張りあげる。
「っ//!!」
パコは快感を感じつつ立ち上がる。縄の快感を受けないようにするには立ち上がるしか無かった。
(畜生!男の、レッドの言うことなんか聞きたくないのに、縛られている以上反抗することもできねぇ!)
パコは屈辱的な感情を抱く。しかし、この集落のオーク達が1匹たりとも「おちんぽ」に負けていなかったという事実を思い起こし、自信を持ち直す。
(レッドの奴はこれから私を犯すってのか!しかし甘いなレッド!オークのまんこってのは男に負かされる程ヤワにはできていないのさ!レッドのちんぽを私のまんこに挿れた瞬間こそがレッドの最期さ!)
パコはそう考え、レッドに反抗的かつ勝ち誇った目を向ける。多くのオーク種がそうであるように、彼女も往生際が悪いオークであった。
レッドがパコを襲い、パコはそのまんこで返り討ちにして、レッドをひいひい言わせた挙げ句、ピコと一緒にレッドを楽しむ。負けたというのに、パコは勝手にそう言う道筋を描く。レッドは次には自分を襲うだろうと。そして自分は最期に勝利を掴むのだと、勝手に考えていた。
しかし、レッドはパコの口を奪う。
「!?」
レッドからすれば「この時点では」セックスまで行くことを考えていなかったのである。人間の女性や魔物と出来るような、色々な事をしたいと思ったレッドだが、セックスまでしてしまえば、魔物であるパコは自分を旦那だと認識し、後々面倒くさい事になると思っていた。
だからこそ、その寸前の、前戯もいいところな所を目一杯楽しみ、そこから一線は超えるまいと考えた。
パコの唇はとても柔らかい。そうレッドは感じた。ついつい舌を自分から出して、パコの唇の感触を確かめに行く。
「んむぅっ//!」
パコはレッドの舌が自分の唇にあたっている事に気づき、ついつい自分からも舌を絡めにいってしまう。
(勝ったんだから乱暴に犯せばいいってのに!何を考えているんだっ…//!)
パコが素直にレッドの行為を受け入れている時点でもう彼女の身体は敗北しているも同然だが、彼女はそれでも気丈に振る舞う。
レッドは更に自分の左手をパコの腰に回し、右手を頭に寄せ、自分のキスから逃れられないようにさせる。
これはレッドがこういうキスに憧れていたのもあるが、パコが両手を縛られて抵抗できない事に興奮をしたからでもある。
暫くレッドはキスの感触を楽しんでいたが、やがて飽きてしまい、パコから離れる。
対してパコは、このキスで再び興奮してしまっていた。再び自分のまんこから愛液が垂れ流されてしまっている事に気づいたパコは慌てていた。
(畜生!畜生っ!少しでも私が感じてしまいかねない要素を減らしたいのに、こんなに興奮してしまってはレッドのちんぽを負かせられない!)
慌てるパコをよそに、レッドはパコをベッドに押し倒す。
(来た!)
パコは内
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