「クチナとー!」
『シベルの…』
「”最初から今まで”最終報告座談会ー!!」
『ここは唐突にして完全なメタネタ空間なので、苦手な方は今すぐ戻ることを奨めるぞ』
「さぁて、ようやく終わったわねー。長かった! 作中時間・製作時間の両方の意味で!」
『プロローグから、作中時間では22年超、製作時間では8月12日〜の4ヶ月超だな。…ところで』
「なぁに?」
『これが本当にラストになるわけだが、私たちでいいのか?』
「いいんじゃない? 私たち最終回に出なかったし、5'にも主人公はあの子たちだけど主役は別って書いてあるし」
『また、誰も覚えてないネタを持ってきたな…』
「でも、19以降の話の後であの子たちが主役じゃないっていうのもどうなのかしらねぇ?」
『まあな』
※※
『…さて、では本題に入るか』
「はいはい♪ さぁ、ここに取り出したるは謎のノート! これに名前を書かれた者は40秒で」
かちこん。
『そういうボケはいらん』
「うぅ…久しぶりだけどやっぱり痛い…」
『しかし、このノートもだいぶ痛んだものだな』
「エジェレイス成長記録、ね。書いたの、もう20年以上前だもの。痛みもするわよ」
『懐かしいな…その日エジェレが何歩立って歩いたか、か』
「あ、これは初めてレイスが喋ったときね♪ まんまー、だって」
『ん、エジェレが椅子に頭を打って…? ああ、そういえばあの時に家具を買い替えたんだったな』
「角の丸いやつね。ウチはレイスが動き回る子じゃなかったからよかったけど」
『おや、こっちは…って私はいったい何をしている!? 違う! こうじゃない!』
「ちぇー。このまま思い出に浸るのも楽しそうだったのにー」
『いいから本題行くぞ。確かこの辺りに…お、あった』
♪えじぇれいす☆くっつけいかく♪
『…20年経ってなお、お前の文字を見ると気が抜けるな』
「まあまあ。文は脱力でも深刻なことはあるのよ? *おおっと* とか、リセットしないとあぼんなのよ?」
『何の話だ』
※計画を振り返ってみよう※
Step@.幼児期:エジェレ→レイスの感情の確立
「これは大成功でしょお?」
『ああ…当時のお前の手管が鮮やか過ぎて恐ろしかった覚えがある。お前、どこかで詐欺師でもやってたのか?』
「うっふふふふぅ。相手は赤ちゃんが立ったようなものよ? まさに文字通り、赤子の手を捻る、よ」
『いつの間にやら、エジェレは二言目には”えとね、レイスがね”を言うようになっていたからな…』
StepA.幼児期:在りし日の約束
『…いつの間に書き足したんだコレ。当時は無かったよな?』
「無論、アナタの気付かぬうちに。5の後、こっそりね」
『というかコレ、必要だったのか?』
「なに言ってるのよ! 幼なじみには不可欠なイベントじゃないの!」
『作者は伏線回収のために19で砂場ネタをやろうとして断念しているんだが』
「いちおー、アンクレットの伏線は21で回収したわよ?」
『だが、かなり無理矢理にねじこんだ形になってるぞ? しかも扱いが小さい』
「ヤマトってはいないから大丈夫よ。はい、つぎー」
『…いいのか?』
StepB.少年期:男女の変化に伴う疎遠化への対策
『図らずもトーマスが墓穴を掘ったアレだな』
「男女が意識し始める時期だ、ってやつね。トーマスさん、どんなつもりで言ったのかしら?」
『実はそれ、私に向かって言ったことでな。エジェレとレイス君が離れるかも、と期待に満ちた目で語っていた』
「え、じゃあエジェレちゃんにはシベルから?」
『いや、トーマスが私に言っているのを偶然聞いたようだ』
「…トーマスさん…運にも見放されてるのね…」
StepC.少年期〜:手料理による外堀埋め
「エジェレの♪愛情料理でレイスの胃袋わしづかみ計画☆は成功していたのよっ!!」
『………』
「あ、あれ? シベル? ほら、”な、なんだってー!?”って」
『私には一度見たボケは二度とは通用しないのだ』
「な、なんですってー!?」
『………』
「………」
『………』
「……くすん」
『その、なんだ…すまん』
StepD.青年期:男女の契り
「コレ書いた当時は、遅くても16か17にはそういうコトになると思ってたわよねー」
『レイス君の鋼のごとき精神力は予想外だったな』
「でも、14、5歳くらいから…」
『から?』
「週に1・2回はあの子の部屋から”う、っ…”とか”エジェレっ…”とか聞こえたわよ?」
『…年頃だし、それ自体はおかしくないと思うが…お前…』
「え、アナタはエジェレちゃんのを聞いたりしなかったの?」
『……(プイッ』
「ほらー。アナタだってやってるんじゃない。で、エジェレちゃんはどのくらいの頻度なの?」
『……私が調べた一月の間、ほ
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