彼女が、妊娠した。
自分が結婚というだけでもあり得ないのに、まさか一児の父になろうとは思わなかった。
僕の生活感あふれる散らかった部屋に、彼女が住み着いてから三年。
夜の営みで一子を授かった僕は、魔物娘は人間よりも頑丈なので心配する必要はないよう
だがそれでもいろんな本を読んで勉強した。
少しずつ彼女のお腹は大きくなっていくのだが、それでもまだ父親になった実感がわかない。
僕はテーブルに頬をつきながら編み物をする妻を見る。
光沢のある角や青みかかった髪の毛は変わらず、服から見える体つきはより女性らしさを残しながらふっくらしていた。
背中の翼はたたんでおり音を立てないよう小さくしていた。
「あっ」
彼女は 驚いた顔をすると、僕を手招きする。
僕が近づくと、お腹を指さし「触ってみて」と言った。
さわると、服越しに彼女の体温を感じた。
ここに命が宿っているのだと思うと不思議な気持ちになる。
と、手のひらに振動がつたわり、僕も思わず驚きの声を上げた。
「わかる?動いたのよ」
そう言って笑う彼女の笑みは、僕とは違ってもう母のものとなっていた。
「パパが撫でてくれたから喜んでいるのね〜流石サキュバスの子ね〜」
彼女は優しい笑みでお腹をなでながら赤ちゃんに声をかける。
やはりこういうものは女性のほうが早いようだ。自分も頑張らなくては。
いろいろ考えて眉間にしわが寄る。
と、尻尾が絡んできた。顔を上げると、彼女がこつんとおでこをぶつけてきた。
「いててて……」
「ほーら、暗いぞ、パパ☆」
そう言って彼女は僕の股間のジッパーを下げると、股間のものに口づけてきた。
「お、おい…」
「いいのいいの、栄養になるんだから」
妻はサキュバスだ。妊娠中のHはダメどころかむしろ健康や精神安定にもプラスになるらしい。
とはいっても赤ちゃんのことを心配する僕を案じてか、父親に悩むぼくの手を煩わせたくないのか本格的なHを控えて
口淫になることが多かった。
「んんっ!」
ぴちゃぴちゃと音が響いた後、ボクはうめき声を上げて彼女の口の中に精を放っていた。
彼女は勝ち誇ったような、もしくは喜んでいるかのような笑みを浮かべる。
上目づかいの眼で見られて僕は照れて目をそらしてしまう 。
「ご、ごめん。早くて」
「んんのんんお、をぃひぃひ」
股間をくわえながら彼女は話す。
だけど一瞬だけ何かを我慢するような表情を浮かべる。
「大丈夫?どこかいたいの?」
「_____大丈夫だ」
すぐに表情を戻した彼女に、僕は再度質問できる機会を失い、そっかと言うほかなかった。
そんなことも忘れ、いつものように彼女との時間を過ごし、寝ていた僕は身体の上の重みに目を覚ました。
重みの正体はすぐにわかった。
「ごめん、起こしちゃったね」
妻だ。
全裸で僕の上に馬乗りしていたのだ。
お腹は卵のように丸みを帯びており、妊娠していることが一目でわかる。
胸は一回り大きくなっており、モデルのような体月は全体的に ふっくらと 肉付きが良くなっている。
それがぎゃくになんだかいやらしく感じてしまう。
「ど、どうしたのかな?」
「んー、そうだね」
なぜか僕は四肢をベッドに拘束されており、身動きが取れない。
恐らく彼女の魔力による束縛だろうか。
彼女は思案顔をした後、こちらを向く。
翼が開き、目が赤く光った。
「一言でいえば」
「もう我慢できないの」
そう言った彼女の眼は、捕食者のような眼であった。
部屋にギシギシときしむベッドの音と彼女の吐息が響く。
「あなたがお父さんになろうと頑張っててくれたのは嬉しいし、私とお腹の子を気遣ってくれてたのは嬉しかったよ」
「それは…むぐっ」
口の中に入れられたのは、下着だ。
この暖かい感じ…… まさか…さっきまで履いていた奴なのか……!?
困惑の中、ひそかに興奮してそれを隠そうとするが股間はむくむくと大きくなっていく。
「あはぁ、大きくなってる…あなたも興奮しているんだね」
「ひはぁう、これは…ほぉあ!」
彼女はうっとりとした表情で僕の股間をながめるかと思えば、撫でた後指ではじいてきた。
それですら僕は快感を感じてしまう。
彼女が手を動かすにつれて、合わせてあふれ出した先走りが、ぬちゃぬちゃと音を立てた。
彼女のすべすべとした手に触られるだけで、硬さは増していく。
「でもね、私も本格的なセックスがないと、満足が、できない、から!」
彼女はそう言うと、腰を下ろしていく。
彼女のとろとろの膣がペニスを飲み込 んでいき、そのあまりの気持ちよさに。
「お、おふぉ!」
「!?」
彼女の中で、爆発してしまった。
途端に羞恥心が襲う。
これでは、魔物娘さんに襲われたばかりの童貞ではないか。
彼女は、目を
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