これが姐御な彼女の調教法・・・?

強い人間がいれば弱い人間もいる。

「おら、起きろや」

強い者は、弱い者をいたぶり楽しむ。
しかし、逆に強い者が弱い者を守る場合もある。
そして今、強い者が "弱い者" のために強い者を痛めつけている。

「ぁ・・・がは」

虐めをする男に顔面をアイアンクローで掴みながら、ゆっくりと男を持ち上げる。
そしてそのまま放り投げる。
放り投げられた男は壁に激突しそのまま気絶してしまう。

「金輪際、オレの雄に近づくなよ次オレの雄にちょっかいダしたら金玉潰すからな!」

両手の埃を叩(はた)き一言、言った後ふんっと歩き始める、彼女はヘルハウンド。
男に決して懐かない、ウルフ種では珍しい魔物娘である。
そこへ、一人の男が近づく。

「はぁはぁ・・・レンゲさん」

「おお〜雄・・・じゃなかった、孝太(こうた)♪」

ゆっくりと走り孝太こと、祈里孝太(いのりこうた)に近づき。
そのまま抱きしめ、孝太の顔を胸の谷間に受け止める。
まるで、孝太の体を自分の匂いでいっぱいにしようとするかのように。

「なんだ、オレを探してたのか・・・まだ日の高いぞ?あ・・・さては、交尾したいんだな!」

仕方のない奴め〜と一旦抱きしめるのをやめる。
すると思いっきりブレザーを脱ぎ始め。
誰か来るかわからないのにも関わらずブレザーを脱ぎYシャツを肌蹴て黒色のブラを見せつける。

「ちょ・・・レンゲさんここ学校だよ!?」

「別にいいだろ、お前はオレの雄だからな雄は雄らしくオレを求めてりゃいいんだよ!」

再度抱きよせて、孝太を屈服させるように密着する。
こんなことになったのは約数日前に遡る。





2人の出会いは、とある日の夕暮れ。
陰キャでいじめの対象の孝太はその日も、カツアゲやら、パシリ等されて。
精神、心身ともに疲弊していた。

「夕食・・・夕食・・・夕食どうしよう」

高校生になって両親は両方とも、共働きを始めた。
夜の遅い時間に帰ってくる場合もあれば、数日家を空ける場合もあることも多々ある。
食事も最初の頃は、インスタントばかり食べていたが。
流石に、健康的に悪いと考え、料理を頑張って覚え。
今では朝食お昼のお弁当から夕食まで作れ、また基本的な家事全般はできるようになっている。

「・・・今日は、食べなくてもいいや食欲ないし」

夕食の事を、考えるのをやめ曲がり角を曲がる。
しかしその曲がり角の先には複数で1人の女子がイジメ・・・否、喧嘩をしている。

「ははは、おらおらどうした!そんなもんかっ!!」

咄嗟に身を潜め、息を殺しながら喧嘩を見守る。
しかし、その女子は不良をちぎっては投げ、ちぎっては投げをして不良たちをぼこぼこにしいく。
そしてやられた不良達がゆっくりと立ち上がり。

「クソ、お、覚えてろよ!!」

戦意喪失したのか男達は、負け犬の遠吠えをだし女子から逃げる。
その光景を見て息をゆっくりと整えその後腕を組んで仁王立ちになり。

「っけ、根性のねぇ奴らめっ!一昨日きやがれってな!」

あははっと大声で笑いあげ、勝ち誇る。
一部始終を見ていた孝太はホッとしながらゆっくりと隠れるのをやめ、帰路を歩こうとする。

「あ・・・れ・・・?」

「っあ、危ない!」

ふと女子の方を見ると、くらくらしているのを見てしまい。
倒れそうになると、孝太は咄嗟走り前に出て倒れる彼女を受け止める。

「あ、あの大丈夫ですか?」

さっきの喧嘩で怪我でもしたのか?受け止めながら質問する。
ただ、遠くから見て最初は気づかなかったがよく見ると彼女は魔物娘だった。
不良達が束になってもかなわないのがわかってしまう。

「ああん?、平気だ・・・いや、平気じゃねぇな・・・腹減った」

平気ダと、言ったその瞬間。
ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、大きな音が鳴る。
凄い音、と思いながらど、どうしようと思いつつ少し考えながら少し周りを見る。
すると偶然そこにコンビニを見つける。

「・・・ちょっと待ってて・・・ください」

少し座らせて、コンビニに走って入り。
菓子パンを数個と、缶紅茶を買う。
コンビニを出て、急いで女子の元へいく。

「こ、これ・・・良ければ、ど、どうぞ」

緊張しながら恐る恐る買当て来た菓子パンや缶紅茶を渡そうとする。
すると、何も疑わずに目を輝かせて。

「い、いいのか!・・・れ、礼はい、言わねぇぞっ!?」

「う、うん・・・ボクが勝手にしたことだから」

恐る恐る腕を伸ばし、菓子パン、缶紅茶の缶を奪う。
そして袋を破き菓子パンを出し、がっつくように食べていく。

「・・・あ、ゴミ」

孝太はパンの袋を拾っておいてゴミにならないように持っておく。
そして数分経たずに菓子パン、紅茶が飲みほして。

「ごちそうさまでしたっ!!」

缶紅
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