狂愛

「んん・・・んん・・・」

口、両腕、両足を縛られ動けずにいる。
ここはどこだろうと辺りを見渡すと誰かの部屋という事だけはわかる。
誰がこんなことを?何のために?と理解できずにいる 光 紅一(ひかり こういち)。

「んん・・・んん」

なんとか、ここを出なければ・・・と体を動かして縛っている縄をほどこうとする。
だがガチガチに縛られており解こうにも解けずにいる。
するとガチャリっと扉が開き何者かが入ってくる。

「あぁ・・・ご主人様♪お目覚めになられたのですね」

入って来たのはメイド服を着た1人の "キキーモラ" だった。
だが紅一からすれば、全くと言っていいほど接点がないが彼女の名くらいは知っていた。
彼女は狼 深鳥(おおかみ みどり)。
紅一が知っている範囲では "容姿端麗" で紅一の周りでは憧れの存在だ。

「うふふ、ここがどこかわかりませんよね?ここは私の家でここは私の部屋です」

「んーんんー!」

「そんなこと聞いていない?早くこの縄を外せ?い・や」

まるで読唇術を使いのように自分が思ったこと当てられて驚く。
そして、ずいっと、目と目が合う位置で紅一を見つめる。
だがその瞳はドス暗い "黒" 色をしていた。

「何故こんなことをするかわかりますか?ご主人様を愛しているから、誰にも渡したくないから・・・なのに」

っぞっと、体から悪寒以上殺気未満な鳥肌がたった。
そして一気に狂気に満ちた顔になり叫ぶ

「なのになのになのに、私には声を掛けず、目もくれずほかのメス豚共とイチャイチャイチャ・・・あぁ憎い憎い憎い!!」


容姿端麗と言う言葉には似ても似つかぬ姿に驚く紅一。
まるで憎悪に心を乗っ取られたかのように叫ぶ。
これがあの、狼深鳥だなんて信じられずに少し目を逸らしてしまう。

「で〜もぉ・・・そ・れ・も・今日まで・・・」

くるりと、こちらを振り向いて口を縛っていた縄を解く。

「ぷは!お、おい・・・あ、あんたな、何が目的なんだよ?」

「開口1番がそれですかご主人様?」

「まぁそんなことどうでもいいです」と言いながら懐から "タブレット" を出して口に入れる深鳥。
そして動けないことをいいことに紅一にキスをして口に入れたタブレットを紅一に飲ませる。

「ん、んんゴク!?」

飲み込んだ事を気にせずにキスを続ける深鳥。
そしてゆっくりと唇を引く。

「こほ、こほ・・・な、何を飲ませた!?」

「安心してください "毒" ではありません」

ニタァっと身も凍るような笑顔をする深鳥。
その表情は狂気的且(か)つ恍惚に見える。

「今、ご主人様に飲ませたのは、白蛇様の魔力で作り上げた水に私の愛液と血液を混ぜ合わせて固めて作った薬です
#9825;」

「さらっと変な物を飲ませるな!!」

なんとか吐き出させようと努力する紅一。

「無駄ですよご主人様、その薬の原料は先ほどいったように "水" つまり飲み込んだ時点で溶けてなくなります♪」

「そして効果もすぐに発揮されます」っと付け加えると同時に体の奥底から "異変" を感じた。
体が熱く、目の前にいる深鳥が愛おしく感じ始める。

「な、なん・・・何だ・・・こ、これ」

紅一の変化に気づき喜ぶ深鳥。
そしてゆっくりと両腕、両足を縛っていた縄を解いていく。

「さぁ・・・ご主人様、もうご主人様は自由です・・・家に帰るなり、好きにしてください」

「す・・・好きに、して、いい?」

ガクガクと震えながら問う紅一。
その問いに笑顔で「はい」と答える深鳥。

「・・・す、好きに、好きにしてい、いい、な、なら・・・」

自由になった瞬間、紅一はキスをする。
深く、深く・・・糸ができるくらいに。

「・・・うふふ、それでこそ私のご主人様・・・です」

「はぁはぁえっと・・・」

いきなりキスをしてみたもののなんて呼べばいいか。
どうすればいいかわからずに悩み始める紅一。

「・・・深鳥・・・とお呼び下さいご主人様」

ゆっくりと体を起こし立ち上がる深鳥。
そして・・・自分で開けた扉を閉め、鍵も掛ける。

「さぁ、今度は私の体をご存分に、ご堪能下さい♪」



メイド服を少しだけ肌蹴て、部屋にあるベッドに横になる深鳥。
それに釣られて、紅一もベッドへと行き深鳥を覆いかぶる。

「み、深鳥・・・さ、触るぞ?」

「いちいち断りを入れずとも、ご主人様は私を貪って無茶苦茶にしてくださればいいのです」

「わ、わかった」

手を伸ばし胸を触り始める。
小さいが丸みがある胸を触っていく。

「んん・・・ご主人様、もっと強く、揉んでください
#9825;」

言われた通り、胸を強く揉み始める紅一。
だが揉んでいるうちにブラが邪魔になり。
1度胸を揉むのをやめて、ブラのホックに手を伸ばしホ
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