再開とは、時に修羅場を生む・・・。
「ああ・・・灯莉様、灯莉様のおチンポ様ぁ
#9825;」
「レロ、レロ・・・ああ、ちょっと何抜け駆けしてるのよ!」
1人はチンポを握り、上下に動かし勃起させる。
そしてもう1人は上半身裸になった、灯莉こと澤代 灯莉(さわしろ とうり)の顔を舐めていく。
「ちょ・・・うぁ、ああ・・・」
何故、何故こんな事になったのか・・・灯莉は今になって思い出す。
*
時は少し遡り今日から高校生になった灯莉。
制服はブレザーで、最初は似合わないぁっと苦笑した。
そして学校登校してクラス分けを見て思わぬ再会を果たす。
「あ・・・ああーっ貴方!あの時の」
「え?」
少し遠い場所から突然声を掛けられて声をする方を見ると。
高校受験日の日痴漢に襲われていたあの時の女の子が同じ制服を着ておりこちらに近づいてきた。
「あ、えっと・・・あ、あたしのこと覚えてる?」
「え、う・・・うんい、一応」
少し恥ずかしくなりながら頷く灯莉。
だが彼女の方はパァァッっと明るい顔になる。
「やった、あ、あたし!あの日から貴方の事ずっと忘れられなかったの!」
片腕にギューッと抱きしめる。
人目も気にせずに、ただただ嬉しいのを表現するように。
「あ!まだ恩人に名前言ってなかった」
1度離れると、少しクルッと回って灯莉を見つめる。
その笑顔に灯莉は少しだけ "ドキッ" としてしまう。
「あたし、赤織 千草(あかおり ちぐさ)改めてよろしくね」
「ぼ、僕は灯莉、澤代灯莉こちらこそよろしく赤織さん」
「もぅ・・・赤織さん、なんて他人行儀過ぎ!」
ぷくぅっと顔を少し膨らませて、再度灯莉の腕に抱きしめる。
そして下から上を見るように灯莉を見つめる。
「あたしの事は、ち・ぐ・さ、って呼んで♪あ、もちろん呼び捨てで」
「え、え・・・」
何が何だかわからない。
灯莉自身今の状況に理解できないでいた。
「ね・・・あたしも、灯莉って呼ぶから灯莉もあたしの事千草って呼んで?」
ドキドキ、ドキドキっと早くなる鼓動。
まず、女の子を呼び捨てにするという事は小、中と経験がない灯莉は迷いながら錯乱する。
だがそこにもう1人女性が現れる。
「そこの2人いつまで校舎にいるのですか?早く自分達の・・・ってあ、貴方は!」
「え・・・その声は!?」
灯莉はその声に聞き覚えがあった。
そう、それは塾帰りでガラの悪い男達に絡まれ、困っていた。
あの時の大和撫子、本人がいたのだから。
そして、巡り合わせてようやく再開できた感動して顔が緩む女性。
「あ・・・ああ、っは、そ、そこの生徒いつまで彼の腕に抱き着いているのですか!破廉恥(はれんち)です!」
自分の立場を思い出し、離れるように指示を出す。
しかし千草はより強く灯莉の腕から離れようとしない。
「破廉恥?えーなんで??だってあたし達、もう彼氏、彼女の仲だし?」
「え、い、いつ・・・」
「な・・・彼女と彼氏・・・ですってぇ〜!?」
いつの間にか、彼氏に決めつけれて焦る灯莉。
そして女性は "怒り" に満ちていた。
「さぁ灯莉、教室にいこっ同じクラスみたいだし♪」
そして、女性を置いて引っ張るように灯莉を連れていく。
だが灯莉はチラリと、あの時の女性を気に掛けながら自分達の教室に向かうのであった。
*
「はぁ〜・・・」
灯莉はげっそりしていた。
あのあと、クラスの話題の中心になり。
あっという間に千草と灯莉は彼氏、彼女という仲認定される。
さらにそのことが違うクラスにも噂が広がってしまう。
灯莉は登校初日から注目の的として見られて気分が悪くなってしまう。
「でも・・・まさかあの人が、僕の担任なんて・・・今でも信じられない」
あの人というのは、あの大和撫子の事である。
なんとあの女性こと風祭 妃(かざまつり きさき)が灯莉の担任教師なのだから。
偶然?それとも必然?っと考えながら入学式を終えて廊下を歩く。
「灯莉〜」
「あ、ち、千草」
色々考えていると、千草が近づいて来る。
そしてまたしても灯莉の腕に抱き着いていく。
「あ、あたしの事名前で呼んでくれた!嬉しい!!」
灯莉の腕を頬ずりして喜びを表現する千草。
だが周りからすれば 「なんだあのバカップルはっ!?」 という目でにらんでくる。
その視線に灯莉は困り、なんでこんな目に・・・っと思いながらため息を吐く。
「むぅ・・・彼女の目の前で溜息なんて、何か不満なの?」
「え!?い、いや・・・別に不満とかじゃなくて・・・というか」
灯莉の言葉は最後まで続かなかった。
何故ならスピーカーが灯莉の言葉を遮ったから。
『1年1組、澤代灯莉君、今すぐに生徒指導室に来てください』
「あ、千草ご
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