あの集会があって、一週間……その間、俺の身には特になにか起こることもなく……平和な日々を送っていたんだ
いやぁ、この間に…もしかしたらモンスターラグーンのだれかが俺の宿にくるんじゃねぇかって、ビクビクしながら過ごしていたけれども…杞憂だったみたいだなぁ……
今日も一日、のんびりとした日々を過ごすぞ……!!
俺はそう決めながら、顔を洗い……いつものように買い出しをしようとしていた……
デ「さぁて………今日は、食料を調達しないと……あと、風呂の修理に使える道具も………」
???「のわあぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!とまるのだぁぁぁぁぁぁっ!!」
ん………!?な、なんだ……?この声……
この宿屋の正面の通りから、なにか砂埃が舞っている……だと…?
なんでだろう?すっごく嫌な予感がするんだが……
???「とまるのだぁぁぁぁっ!!くぅっ…魔力指数を上げすぎたっ!!」
デ「な、なんだっ!?目の前に見える巨大な黒い物は…!?なんて速度だ!?って、待ってくれっ!!このままじゃ俺の宿に……」
??「ぬわあぁぁぁぁぁっ!!これは……非常停止っ!!あの建物に……突っ込むっ!!」
デ「いやあぁぁぁぁぁぁっ!!来るなっ!!来ないでェェェェっ!!」
ドッゴーンッ!!
あ……あぁ……そ、そんな……
俺の……家族代々受け継いできた俺の宿屋が……
宿屋の1階部分に…よくわからん機械が……
???「けほけほっ……うむっ!!非常停止に難有りだな!!だが、安定のスピード……この装置が完成すれば、諸国での移動がもっと楽に行えるように……」
デ「ちょ、ちょっとあんた!!なんてことしてくれるんだ!!」
??「ん……?お主、誰だ?はっ……!?この儂のペドボディに誘われた、哀れな男か…?仕方ないのぉ……ほら、特別にこのほっぺたをぷにぷにしてもいいのだぞ?」
デ「違うっ!!あんた、人の宿屋を壊しておいて…しらばっくれないでくれよ!!」
??「ん……?あぁ、この一世代前の古い建物のことかのぉ?こんな建物、儂の科学力があれば一瞬で蘇らせることもできるわ!!それにな………」
目の前のロリb……ドワーフさんはそう言いながら、こちらを見て……
そして、ものすごいドヤ顔でこう言ってきたんだ
??「科学に犠牲は…付き物じゃろう?」
デ「ぐっ……な、なんて……得意げな顔なんだ……怒るを通り越して、少し関心すらしちまうぜ……って、そうじゃない!!弁償してくれ!!この宿屋の修理代を!!」
??「ふっ……お金など、持っておるわけがないじゃろう!!そもそも、そんなものは必要ではないのだ!!儂がちょいっと魔力を使えば、食べ物も住む場所も自由自在なのだからな!!」
こ、こいつぅぅぅっ………なんてやつだ…
間違いない…これは、話が通じないタイプの……
だが、ここで屈しては宿屋店主じゃない!!
そうだ……この宿屋は長年……俺たち家族が歴史を引き継いできた宿なんだ
俺一人だけで、全てを背負っているわけではない……
この宿屋には……今まで経営してきた店主と女将たちの魂が宿っているんだ!
デ「そんなのっ!!通用するかよ!!この宿屋は歴史ある大切なものなんだ!!お金がないからとか…そんな理由で俺は絶対に許したりしないからなぁ!?」
??「直せばいいんじゃろう?この宿を…?儂の手にかかればこの程度…1時間もあれば直してやれるのじゃぞ?この機構の申し子と呼ばれたゾーネ=ランゲに不可能はないのじゃからな!!(ドヤァ)」
こいつ……なんてドヤ顔だ……
いや、宿屋を直してくれるなら……俺は何も言うまい……
デ「宿屋…直してくれるんですね?本当ですよね?」
ゾ「うむ…儂もドワーフじゃからな、建築物等で嘘はつかぬ……まぁ、ちょこっとだけアレンジを加えるだけじゃ……」
なるほど……ちょこっとアレンジか……
まぁ、外装もそろそろ塗り替えたりしようかとも考えていたし、いい機会かもしれないな……
よっしっ!!それじゃあ、お任せするとするかな……
デ「それじゃあ、お願いするよ……えっと、なにか手伝ったほうがいいかな?」
ゾ「いや……そこで見ておるがいい…この儂の、科学力と建築力の融合作品をなっ!!」
ゾーネはそう言うと、壁に四角い長方形の粘土のような物を設置し始めたんだよ!!
そして、なぜか、部屋の間取りをよくわからない機械で測り始めたんだ
なんていうか、すごくいい仕事をしてくれそうな…そんな予感がするぜ…
俺はこのあとの宿屋のビフォーアフターが楽しみで、胸を躍らせたね!!
もしこれで、宿屋のお客さんが増えたら、万々歳だ!!
ゾ「よし……こんなところじゃろうな……さて、それではこ
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