さて、あたしがあの広告を作成してすぐに…
ペドさんがニコニコしながらあたしのデスクに歩いてきたんだ
そりゃあ、募集したその日に二人も入りたいって人がきたっていうのは、ペドさん的にも嬉しい誤算なんだろうから…その気持ちはよーくわかるぜ?
ペド「シアエガ〜!!」
でも!!今来られたら非常に困る!!
だって、ハードなデスクワークで、全身の目を酷使していたから、目薬をさしている最中なんだ!!
ようやく右半分が終わったところなんだから、今だけは来ないでくれよ?
サキュバス「あっ…ペドさん、これ虜の果実で作ったケーキなんですけど…どうですか〜?」
ペド「なんだと!?むむぅっ……」
よしっ…同僚のサキュバスが気を引いているうちにさっと終わらせてやる!
あたしはその後、もの凄い勢いで左半分も終わらせ…ようやくメインの自分のこの単眼に目薬をさすところまで来たんだ!
この目薬はすごくスースーするから、量に気を付けないと…
ペド「あ、後に置いておいてほしい…うん…ってわけで、シアエガー!!」
そして、背中に当たる小さいペドさんのタックル…
あたしは次の瞬間、衝撃で思わず目薬の量を間違えてしまったんだよ!!
大量に出てくる目薬を防ぐ術なんてないわけで…
次の瞬間、あたしを襲っていたのはもの凄い爽快感だった…
シアエガ「みゅああぁぁぁぁぁぁっ!?目が目がぁぁぁっ!?」
ペド「おぉっ!?す、すまん……嬉しさのあまり、気づかずにタックルしてしまった…許せ」
シアエガ「ペドさんじゃなかったら、正気でいられないくらいに睨んでるところでしたよ!!それで……なんのようでしょうか?」
あたしがそういうと、ペドさんは一枚の紙を見せてすごい笑顔であたしに話しかけてきた
手に持っている紙には、見覚えのある人の写真が一枚添付されていた
あの人は確か…面接にきたタカコさん…だったか…?
クリームさんが思わず半狂乱になってしまうほどの豊満な胸の持ち主…
でも、写真で見た感じすごく性格はよさそうな感じのアポピスさんだったが…
あの感じ、ファラオとまだ出会ってないな
あたしのこの目がそう告げているから、まず間違いないな
ん……?文句あるのかぁ?頭の中かるーくピンクに染めてやろうか?
嫌なら、黙ってな!!(クワッ!!)←眼力
ペド「リーダー兼社長の許可が下りたぞーー!!ようやく…ようやく私たちの部署にも新しい新人が…!!シアエガももう…新人じゃなくなるんだなぁ…」
シアエガ「そうですねー…思えば3年…長いよーな、短いよーな…」
あたしはそう言うと、フォーリンダウンにはいったあの時の思い出す…
……あれ?今とあまり変わってない……
い、いや…それは別にいいんだ!!
ペド「というわけで!!自己紹介も兼ねて、守衛課の連中と飲むことになったんだ!!シアエガも参加してくれ!!あっちの方も、新しいメンバーがはいって、ものすごくテンション上がっているみたいでなぁ…」
シアエガ「えっ………こ、今晩…ですかぁ?」
嫌じゃない…嫌じゃないが…
今晩は今までのデスクワークで疲れた目を休めるために、単眼ネットワークで話題の蒸しタオル屋に行こうと思ってたんだが……
……はぁ…まぁ、しかたないかぁ…
シアエガ「わかりましたけど……あたし、あんまり飲みませんよぉ?」
ペド「わかってるさ!!いやあ…今晩は楽しみだなぁ!!」
そして、時間は過ぎ去って夜…飲み会の時間がやってきた…
ここは居酒屋『油揚げ』と呼ばれる小さな居酒屋で、フォーリンダウンのみんなが飲み会のときは決まってここになっているんだ
なんでも、ここの女将さん…蘭狐(らんこ)さんはフォーリンダウンのリーダーであるリリムさんと昔からの付き合いがあるらしい
…噂によれば、結婚しているみたいだけど……旦那さんを見たことは、実は一度もない
そんな居酒屋『油揚げ』の前であたしはペドさんをひとり待っていた…
……すると、ペドさんではないが、見覚えのある顔がこちらにむいて歩いているのが見えたんだ…
見覚えがある…ってレベル以上に顔を合わせてはいるんだけども…
飲み会の話が会った時は部屋にいなかったし、先に帰ったものだと…
??「いやぁ〜…まいったまいった!!お姉さん、仕事中に資料室で居眠りしちゃってたよぉ〜…ペドさんにおこしてもらえなかったら、今日の飲み会にも来られなかったね、多分!」
シアエガ「……ソア、また仕事中に寝てたのか!?そんなに寝てたら組織クビにされちゃうぜ!?」
ソア「だいじょーぶ!!なんとかなるさぁ!!」
この、ものすごく適当な返事を返してきた、ラヴァゴーレムの女性…
この人の名前は 我田乃 ソア(がたの そあ)…
実は、彼女はあたしの住んでいるところの同居人のひとりなんだ
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