〜すらりんがはじまりの村の一員になってから数ヶ月…はじまりの村周辺〜
やぁ、みんな…あたしの名前はレニ!!種族はゴブリン!!
あたしたちは今、世界各地を旅して歩いているんだ!
それで、この始まりの村?の噂を聞きつけて来たんだけど…
ホブゴブリン「はわぁ〜…ゆったりとしていい村ですねぇ〜」
ゴブリン「リーダー!!どうするんですか?襲ってしまいますか!?」
ホブゴブリン「ダメよお〜…意味もないのにそんなことをしてしまったら悪いわぁ〜」
ゴブリン「で、でもぉっ!!旅の前に蓄えていた食料…もうあまり残ってないんです!!ここらで補充しないと…レニ!!食料は今、どうなってる?」
レニ「えっとですね!!芋三本です!!」
あたしがそう報告すると、みんなの顔に衝撃が走る
……実はあたし、さっき一本盗み食いしたけど、別にいいよね!!
ゴブリン「り、リーダー!!あたしたち、このままじゃ飢え死にしてしまいます!!そ、それに…もう長いあいだ旅してきたので、男に飢えて…」
ホブゴブリン「あらあら、困ったわぁ…お腹すくのは辛いから…困るわねぇ」
ゴブリン「もう……十分大きな意味はあります!!襲っちゃいましょう!」
ホブゴブリン「そうね〜生きるためだものね〜…」
そして、重大な話し合いの結果…あたしたちはこの始まりの村を襲うことにしたのだった…
でもでも!!ただ真正面から襲ったら、返り討ちにあっちゃうよね…
ってことで!!よーく考えてから行こう!!
〜〜〜〜神官目線〜〜〜〜
ふぁぁ…今日も平和だねぇっと…
俺の初仕事が数ヶ月前にあり…それから一度も仕事をしていない俺は、今日もどうやって暇をつぶすかを考えていた
なんせ、初仕事の日の夜遅くに来た、シスターと神官候補の男…
あの二人が妙に村人との受けがいいため、俺の方にはさらに仕事が回らなくなったという…
ふたりのほうは、できるだけ住まわせてくれている俺に恩を返すため、必死にやろうと思っているんだろうが……
おかげで、やることがさらになくなっちまったよ…
風の噂では、ほかの村や街…城にいった連中はそこそこ神官が波に乗ってきたらしいのに…俺は今日も一人虚しく机に突っ伏しているんだから笑えない
最近は暑い時期になってきやがって、普段でさえイライラするっていうのに…
やることもないからさらにイライラするよ…まったく
シスター「スプリングさん?どうしたんです?机に倒れ込んで…」
見習いくん「熱中症かもしれない……水をどうぞ」
スプ「い、いや…違うよ、それより…二人はもういいのかい?今日も二人は忙しかったみたいだけど…」
シスター「お昼休憩なんです、それで…食事を取った後なので、スプリングさんは食事まだかなって思いまして…」
見習いくん「………ハードな…食事でしたね…ふぅっ…」
………み、見習い…そんなに顔をげっそりさせて…
毎日頑張ってくれているんだから、遠慮せずに食べてもいいんだぞ?
っと、そういえば……食事はまだ…だったが…
うーん…食事…ねぇ…
スプ「いや、僕はいいや」
シスター「えぇっ!?今日もですか!?いい加減、気をつけないと死んじゃいますよ!?」
スプ「大丈夫、ちゃんと食べてるからさ?」
シスター「そう…ですか…」
見習いくん「(彼女の料理に…微妙に込められている魔力に…気づいてでもいるんだろうか?もしそうだとしたら…この神官…只者じゃないな…)」
そしてしばらくして…シスターと見習いくんが自分たちの仕事に戻るのを遠目でみる俺…
そろそろ、変化が欲しいよなぁ…
〜〜〜〜〜〜
??「……で、俺になんのようなんだ?村長さんの娘さん?」
アリ「私、あなたにお願いがありますの…よろしいかしら?」
??「お願いだぁ?急にどうして…?ファウストのやろうとの結婚がなくなっちまって、変になったのか?そうじゃねぇと、俺のような村のゴミみたいな男に話しかけたりしねぇだろ?」
アリ「………私、余計なことを言われるの、好きじゃありませんの…ねぇ?」
おやおや…アリステア嬢は俺様のセリフにちょっとカチンときたみたいだな?
俺の名前はセコンド…この村で、厄介者扱いされてる男だ
荒くれ者って呼んで貰ってもいいぜ?
昔は、気に入らねぇやつは力でいうことを聞かせてやったし手下だってたくさんいた…だがな…
いつまでも、そんなバカをやっていけるほど世の中は甘くねぇ…
俺は今…仕事もせずに家でさけ飲んで寝てる青年の一人だ
働け?男として当然のことをしろ?バカかっての
世の中ってのはなぁ、自分の思い通りになんてならねぇんだ
努力しても無駄なんだよ無駄!!
そんな事わかりきっているのに、努力する馬鹿もいないだろう?
だから!!俺は働かねぇ!!努力しねぇ!!何もしねぇ!!
そんな男を
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