獣欲のお話。それと外出。

お父さん、お母さん。
日ごとに暑さが厳しくなってまいりましたが、お変わりありませんでしょうか?
お二人が明緑魔界に越してはや数年、こちらは自分を含め姉妹一同、それはもうたいへん仲良くヤっております。
先日送ってもらった、とれたて新鮮の魔界野菜はとても美味しかったです。もちろん姉妹達にも大好評で、どうやっても美味しい魔界野菜を使った献立を考えていた自分は、それはそれは楽しかったです。そのあまりの美味しさに、食後の姉妹達は興奮しきりで、自分のことをますます激しく賞味するようになりましたが、はたして狙い通りでしょうか?
同封されていた手紙の、お礼はいいからはやく孫を見せろの一文と、誰が最初に初孫うんぬんの文面は、どんな媚薬にも勝る劇薬となっております。本当に、ありがとうございました。

P.S. 本気で死にそうです、勘弁してください。



下手をすれば届くことのない両親へのたよりを、牝獣と化した姉妹達に貪られながらコウはぼんやりと考えていた。当然のことながら、自身の身体のあちらこちらには姉妹の母乳やら涎やら愛液やらでべったりとしている。

「あぁぁぁッーー
#9829;んぅ、あっああぁ
#9829;はぁぁ、あぁっーーーー
#9829;
#9829;」

現在進行形でコウに跨って、声にもならない艶声を上げているのが次女のラリスである。
いつも以上に激しく巨尻を上下に振りしだき、褐色の双乳を大胆に揺らして乱れる今の痴態には、普段の凛とした面影はどこにも見当たらない。純粋に快楽だけを求め、雄の象徴で膣壁を擦りつづけ、己が雌である喜びを享受しようと躍起になっていた。

姉妹の発情には差異がある。差異というよりは傾向というべきか。
発情時のラリスは快楽に対して非常に貪欲となり、羞恥心をかなぐり捨てて、雄を求めるだけの牝獣となる。ラリスは日常生活を含め、性交においても実兄のコウに対して優位性を保つべく、全てを押し潰す濁流のような絶頂の渦中にも自我をとどめようとし、無意識に快感を抑制しがちであった。そんな薄皮一枚でできている理性の堤防も、知らず知らずに溜まっていく欲求不満によってある日たやすく決壊してしまうと、快楽に向かって突進しつづける、止まることを忘れた暴れ牛となりはてる。

―トク、トクン……ビュル、ビュルッ……ピュル、ピュルルゥ……

弱々しく肉棒が律動する。されど、牝獣は飛び跳ねる。
ゆうに二桁を超える膣内射精をコウが行えど、ラリスの抽送運動には一向に衰えが見受けられない。射精中であろうが容赦なく腰を振り回し、狂ったように声をよがらせて行為に耽っていた。

「んんん〜〜〜〜〜
#9829;
#9829;
#9829;」

唇を奪われたかと思えば、すぐさま、コウの口一杯に甘い母乳が染みわたる。とろけるような母乳の持ち主は、長姉のレゼ姉だった。
さきほどから幾度となく、レゼ姉に口移しでご自慢の母乳を飲まされていた。甘ったらしく口付けを交わしながら、ゆったりと舌を絡ませ、甘い母乳を舌伝いに受け渡す。互いの口内から母乳が綺麗さっぱり無くなった後も惰性のように唾液を混ぜあい、最後に一度、レゼ姉が強く唇を吸ってから名残惜しそうに離れていく。そのたびに、二人の唇にはねっとりとした透明の糸が紡がれていった。
 汚らしくも、淫らな情景にレゼ姉が恍惚の表情を浮かべる。そのまま慣れた手つきで自身の巨大なお乳のうち、片側の先端を口に含むと、両手ですら持てあます自らの豊乳を搾りあげ、丹念に母乳を吸い上げていく。

発情したホルスタウロスの母乳は普段のモノよりも非常に濃厚な味わいで、数段甘く、栄養価にも優れており、なによりも強力な精力剤となりえる。その有用性から他の魔物娘にも非常に重宝されているが、なにぶん市場に出回る量が少なく、希少な存在となっていた。
 理由としては明白である。いつもより濃密な交尾をするべく、昂ぶったホルスタウロスは有無を言わさずに愛する者へと母乳を飲ませ、欲望のままに交わること以外は考えられなくなるため、搾乳などという煩わしいことは頭の中から消え去ってしまうからだ。

「んっく
#9829;んっく
#9829;……ん〜〜〜〜〜
#9829;」

またしてもレゼ姉と唇同士で重なり合う。やはり、コウの味覚が甘味で満たされると、肉棒は否応なしにもその硬度を増し、貪るラリスをますます悦ばせていく。
 落ち着いているようにみえるが、むろんレゼ姉も発情している。それでも我を見失わずに献身的に奉仕することができるのは、あくまでもコウが身を粉にしてレゼ姉の子宮に子種をしこたま注ぎ込んだからにほかならない。ひとまずで、多少の理性を取り戻したレゼ姉は、愛しい雄の子を孕むべく、口移しによる授乳を熱心に行っていた。おそらくは本能的に発情時の母乳の効能に気付
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