身体が浮いている気がした。
自分の身体のことなのに気がするというのもおかしな話だが、四肢の感覚が鈍いせいで確かめようがない。視界もぼやけているようで、辺りが暗いのか明るいのかも判断できなかった。そんなあやふやな感覚のなか、いつの間に現れたのか、目の前で浮遊する白く滲んだ光をぼんやりと見つめていた。
―ペチッ、ペチッ、ペチッ、ペチッ……
白い光は先ほどから規則正しく音をだしており、一定のリズムで刻まれる乾いた感じの音が耳に心地よくこだまする。音の正体を探ろうと目を凝らしてみると、白い光は上下に動いているらしい。
―ユッサ、ユッサ、ユッサ、ユッサ……
うっすらとしていた意識が少しずつ戻るにつれ、白い光が集まって形をなしていく。どうやら白い光は二つあったようで、乾いた音にワンテンポ遅れて重そうに揺れていた。
―アッ、アッ、アッ、アッ……
どこからか艶声が漏れるように聞こえる。
その卑猥な声を聞いて、先ほどまで聞こえていたはずの他の音が聞こえなくなり、艶やかな声だけが耳に届く。艶声について思案しようとしたが、思考を始める頭を先回りして、股間の違和感に肉棒が反応する。股間に感じる違和感は、目の前の白い光が上下するたびに起きているようで、生温かい感触に下へ、下へと押し込まれる。逆に、肉棒の先端部分は肉質の壁のなかを突き進んでいた。肉質の壁はヌメリとして生温かく、それでいて肉棒全体を優しく握りしめるように包み込んでいる。
次第に大きくなる艶声に呼応するかのように股間のものが膨らみを増すが、熱い肉壁のなかを無駄に窮屈にするだけだった。白い光に股間を押されるたび、肉棒の先端は逃げ場のない壁のなかを何度も進んでは戻り、戻っては進まされる。淡々と繰り返される不毛な行進に、じんわりと刺激され、さざ波のように肉棒の先端部分に熱が繰り返し集まっていく。高まり続ける先端の熱さに同調して、心の奥底が正体不明の焦燥に満たされていった。何とかして刺激を押さえ込もうと踏ん張るが、弛緩した四肢ではそれも叶わず、淡々と繰り返される刺激を肉棒の先端で受け続けた。やがて、熱と刺激で膨張しきった先端が限界を超えたとき、肉棒の根元からさらに熱い塊が込み上げてくるのを―
(……ぁっ、だめ……だ…)
―ドビュルゥ、ドクドク、ドク……
自制も虚しく、コウは煮えたぎった雄の種を先端から撒き散らす。
白い光が一瞬動きを止めたかと思うと、こちらの後悔など知らぬまま、再び上下に動きだして残りの雄の種を汲み上げはじめる。夢心地のなかで波打つ刺激を股間に受け、身体が完全に弛緩してしまう。
しばらく、肉棒の先端から雄の種をお漏らしのようにジワーッと漏らしつづける。溢れる雄の種は熱で膨張しきった先端よりも高温で、ぐつぐつに煮えたぎっており、肉棒の内側をゆっくりと熱しながら通り過ぎていった。どうしようもなく漏れていく雄の種を、なんともいえない背徳感と安心感に身を委ねたまま、我慢することもなくお漏らしをつづける。
たっぷりと時間をかけて雄の種を垂れ流し、ひとしきり雄の種を漏らし終えた後も、肉棒は力強く脈打ちを続けて空の種を飛ばしていた。桃色に染まった世界のなか、徐々に肉棒から脈打ちと熱が鎮まっていくのが分かる。消えかかっていた肉棒の空打ちのなか、ようやくコウは意識を起こすことができた。
「……おはよう、レゼ姉ェ」
早朝から跨っている、ホルスタウロスの姉であるレゼに朝の挨拶をする、が―
「アッ!アッ!アッ!アッ!」
どうにも聞こえていないらしい。
すっかり出来上がっているようで、毎晩の営みと変わらないぐらいの激しさで腰を打ち付けていた。レゼ姉の腰が上下するたびに恥肉のぶつかり合う音を聞かされてしまい、射精したばかりの肉棒には早くも熱と硬さが戻ってきた。身体全体を大胆にも弾ませ、服の下で巨大な二つの球体となって振れる乳房と、白く、長い髪を揺らして、興奮と快感で満ちた面持ちをだらしなく晒している。
思わずこのまま眠った振りを続けていたい衝動にも駆られたが、そういうわけにもいかない。朝の予定はそれこそ分単位に濃密なのだ。残念に思いながらも、目の前の白い塊を二つ、不意打ちで思いっきり鷲づかみにする。
「ひゃぅううっ!?」
良い声で鳴いてくれた。
そのまま遠慮することなく、手のひらをいっぱいに広げてもなお溢れる、巨大なおっぱいを服の上から荒々しく揉みしだく。
「もぉ〜……起きてるんなら、そう言ってよぉ〜」
言葉とは裏腹に、目の前の爆乳の持ち主は怒っているような素振りはなく、むしろ……
「……はい♪揉むんだったら、直に、ね
#9829;」
言うが早いか、巨大な乳房を包んでいた服をはだけさせて、ボロンと、パンパンに張っていた透き通るような色白のおっぱいを誇らしげにみせつけて
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