序章

男は逃げている、男には名前がないが、自らをジョン・スミシーと名乗る
身元不明の死体と、架空の映画監督を合わせた名前。
自分自身の身の上を現した
男なりの洒落のつもりなのだろう。

何故、男が逃げているかとゆうと、時を3時間程遡らなければならない
3時間前、ドナルドッグ教国という国で、1人の男が処刑されようとしていた。
この男こそ、今、逃走しているジョン・スミシーである

「囚人番号0000!!刑法第1条に基づき、今から、貴様を死刑に処する」

ジョンの独房に、5人の看守が現れ、その中の看守長らしき男が重々しい口調で読み上げる

「チッ!もう、死刑の日か」

悪態をつき、立ち上がった
その身長は、2メートルを優に越え筋骨隆々。身体の至る所に傷があり。まるで、旧時代のオーガのようである

「何をしている!早く出……」

中でも1番若そうな看守がジョンを急かす、が、その時

"ドゴガァン!!"

ジョンは牢監の壁を蹴破り走り出した、ちなみに、壁の厚さは40センチ以上あり、計算ではドラゴンの襲撃にも耐えられる設計だ。

「貴様!!」

直様、警報器を鳴らしたが、後の祭りである。
ケンタウロスの用に駆け、ワーラビットの用な跳躍力で、8メートルはありそうな壁を、跳び越え山の中に、消えていった。

「糞!!所長に報告し。非番問わず、人をかき集めろ」

それから、5分もしないうちに
所長も駆け付け、捜索隊編成と並行し、緊急作戦会議が開かれる

「まさか、壁を蹴破り逃走するとは!!化け物め!!
隣国に逃げられたら、厄介だ。
生死は問わん、射殺と上級魔法の使用を許可する!」

市民の為を思い、街から遠く離れた山麓に、刑務所を作ったことが仇になった。
山を三つ越えた先は巨大親魔国のディーネ王国だ。
軍事力は、ほぼ互角、逃げ込まれては手を出しにくい
ある程度、作戦が纏まった所で追跡魔法と奔馬を駆使し、捜索が始まった。そして、今に至る

(ここまで来れば、彼奴らも簡単には追いつけないだろ)

ジョンが、一息ついたのも、束の間

「あっら〜?いい男発見」

頭上から、声を掛けられると同時に、粘着性の糸で拘束され、巻き上げられてしまった。
どうやら、アラクネという魔物娘に目を付けられたようだ。

「悪りぃな、姉ちゃん
構ってる時間はねぇんだよ」

"ヌゥン"

睨みつけ、持ち前の怪力で引き千切るろうと腕に力を入れるが、粘着性が強いの為、力を吸収されてしまう

「その反抗的な目素敵よ!
こんな屈強そうな人を服従させるなんて、想像しただけで濡れて来ちゃうわ」

だが、その態度が裏目に出てしまった。アラクネという種族は、抵抗されればされる程、燃え上がる性質があるのだ。
それを知らないジョンは、更にアラクネを喜ばせる行動をとってしまう。

「生憎、縛られる趣味は無いんでね。どちらかというと、縛る(誘拐の方法的な意味)方が好きだな」

今度は、足にも力を入れ更に力んでみるが、結果は先程と程同じだった

「私も縛る(性的な意味)の好きなのよ〜。
その態度、気に入ったわ!!
貴方には、縛られる快感を教えこんであげる」

目は愛欲の色に染まり、顔は上気し、秘部は甲皮の間から愛液が溢れている
完全にスイッチが入ってしまったようだ。今にも、ペニスと言う名の獲物に喰いつかんと、襲いかかろうとするが、そこに、違う魔物が、乱入してきた。

「ちょっと!待ちな!
こいつは、あたいが先に目をつけたんだよ!!」

その魔物は、ジョン匹敵する、身長の巨大なオーガがだった

「なによ!!オーガス!
邪魔しないで、獲物は早いもの勝ちよ」

「そんなこと言うなよ〜
クラウド!こんな、精の匂いが強い、犯りがいが、ありそうな男は始めだぜ!」

「あら?もしかして、男勝りのオーガス様が一目惚れかしら?」

「おう!その、まさかだぜ」

「でも、私も……」

どうやら、オーガとアラクネは友人関係のようだ。
あと、今更だが、アラクネの名前が判明した。そんなことは、どうでもいいが、逃げるなら今がチャンスだ
先程から、嫌な会話が耳に入るが、気にせず
今度は、全身に力を入れて更に力んでみる

「じゃあ、二人であいつを共有……」

"ブチュブチュブチュブチ"

今度は、上手くいった、限界まで引き伸ばされた糸は奇妙な音をたて千切れた

「「えっ!」」

「悪りぃ、時間がねぇんだ
今度、あった時にまた、相手してやるよ」

「お兄さん、最高よ!!
ここまで、抵抗するなんて
アラクネ日和に尽きるわ
私の、婿になりなさい」

「やっぱ、あたいが見込んだだけはあるぜ!あたいの、婿になれ」

「それは、お断りだ!じゃあな」

「待ちなさい!」

「待て!あたいと、犯りあえ」

止める間もなく、再びケンタウロスの様な早さで、走り
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