「いやー、素晴らしい朝焼けだ!まるで曇ってるようにしか見えないよ!」
貴方は突っ込みを入れる、夕方から朝方まで寝ずにシてればフラフラになると、あと窓を開けるならシャツぐらい着なさい、と。
マッドハッターのハッターが悪態を付く
「なんだとー、まるで私が乳出し露出狂みたいじゃないかー!!」
・・・実際、周りに人がいない環境での2階とはいえ家の窓を開けて全裸で腰かけてるうちのパートナーがこちらです。
「全く、心配性なんだか・・?ん?」
すーっと、封筒が飛んでくる。
貴方はそれを拾うと、何故かは文字が読める。
【ハッター様へ】
君宛ての様だよ、貴方は渡す。
「ふーん、女王から?なになに・・・「本日夕暮れに王国に来られたし」だって?」
彼女は首を傾げる。
「クンクン、確かに王国が良く使うミントの香りがするね。へー・・・女王いてなかったしね。前に行かなかったし」
・・・!
貴方は言う、いてなかったし、確かに。と
彼女は言う。
「仕方ない、じゃあ夕方前に行くしか無いかー」
間延びした綺麗な声で言う。
貴方は、夕方前まで寝・・・「抱いてもらうしかないな!」
うん、寝ろ!貴方は大人の対応である。
「だってー、夜は営みが出来ないって事だろう?じゃあこのままヤるしかないじゃないかー!」
目の下にクマを作りながら何を・・・流石に貴方は突っ込みを入れてから尋ねる。
指を立てる、これは何本に見える?と
彼女は言う。
「3本でもニンジン!」
2本だ・・・、君の負けだから寝ようね。
そう言いながら貴方は窓を閉めて文句を言うパートナーと眠りに落ちるのだった・・・
・・・
・・
・
夕方・・・
「じゃあー、行ってくるよ!」
緑色のタキシード、すらっとしたスタイルに合わせた帽子と靴、綺麗な声と間延びした声。
貴方は、惚れ直すね。
と慣れないお世辞を吐く。
「当然じゃないか、いつだって貴方の為の私だから」
そう言って、軽く口づけすると彼女は走っていった。
・・・さてと、と貴方は夜更けに備えて眠るのだった・・・・・
・
・・
・・・
出ていくのを確認した、今度は実力行使だ・・・!
「ふっふふノふー、ニセの手紙がああまで通用するトは・・・!」
チェシャキャットことミーコが夜のとばりに紛れて姿を現す。
彼女はだらしない顔で
「これでおにいさんに夜這いをして「アア、モウミーコノカラダジャナイトイケナイヨ」なんて言わせるほど天国地獄を見せてやるんだニャ・・・」
整った顔はだらしなく、下半身からも期待と妄想で液が垂れる。
「さぁさぁ、大胆かつ慎重に中へ入るニャよ・・・!」
チェシャキャットは姿を隠すのも忍び込むのも得意だ、なんの変哲も無いキノコの家なぞ侵入してくださいと言わんばかりだ。
暗闇でも見える瞳、呼吸で上下する布団、匂いから判るオスの香り・・・
もうヤるしかない、チェシャキャットは夜戦突撃を行う。
「おにいさん、いただきまああああああああ
・・・
「あああああああああああんんんん????」
貴方は布団から這い出る、上手くいったと。
「いやー、まさかこんなにあっさり行くものとは」
マッドハッターのハッターも部屋の扉から顔を出す。
「いあー、ご協力ありがとうございまーす!」
そう言うのはトランパート、ハートの4と書かれたカードが何もない空間から現れ、そこから女性が出てくる。
貴方もハッターもニセの手紙には気が付いていた。
即座に打ち合わせした様に、開けた窓からわざと聞こえる様に会話をしていたのだ。
更に王国に行くは行ったが厄介者のチェシャキャットに狙われているので力を貸して欲しい、と頼みに行ったのだ。
捕獲するために餌の前に捕獲ネット(の様なもの)を張ったのだ。
電流の様なものが定期的にチェシャキャットを襲う。
「にゃあああん、にゃあああん」
貴方は流石にやりすぎでは・・・・?と心配の声を上げる。
クローバーの5が眼鏡を動かしながら言う。
「ああ、大丈夫ですよ心配無用です。あれはですね、強制快楽ネットと言って触れた者を魔力が交互に震える度にエクスタシーを感じる様になるというetcetc
貴方は彼女が何を言ってるのか判らないがとりあえず命の危険は無いらしい事は判った。
スペードの3がステップしながら言う。
「とにかくです、こいつはこのまま王国にひっ捕らえるです!」
ハートの6が胸を揺らしながら答える。
「大丈夫ですよ〜少しお灸をすえるだけですから〜」
ハッターは青い顔をする。
「・・・・お
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