最後に取った休みは何時だったか…あれは100日以上前でしかも午前中だけで午後から出社した筈だ
そんな中でいきなりのまとまった休みが…!
何故か会社の形態が変わるとかで見たこともない社長も変わるんだとか
唐突の休み、頭が狂っていた俺はレンタカーを借りて少し山間のコテージに連泊することにした
2日分の適当な食料、酒、それ以外諸々
段々と正気に戻ってくるのを狂気に戻しつつ少しずつ雨が降ってきた道を進む
時間がアレば近くを観光とも思ったがまぁのんびりここで居るのも良いだろう…雨は更に強くなっていくばかりだし
バーベキューセットとかも完備されているが使わないので割愛、が外で調理する為に雨よけ代わりのサンシェードを拡げ対策をしたあとに
ガスコンロと大きめのお鍋を用意する
肉は嫌いじゃないけどあんまり食べたいかと言うと…なので少し下拵えをしたむきエビを茹でる、レシピ通り沢山のお湯と絶妙な加減の塩
「エビ好きに悪いやつはいねぇ…」
とかボケつつ、少しずつ茹でていく
周りはかなり暗くなり、雨も強いまま
サンシェードは特に問題無く雨を弾いてくれるので調理していると…
山道からべしょべしょと足音が聞こえる
ホラーはエンターテインメントなので幽霊やオバケは怖くないが目の当たりにすると割と内心ビビりながら音の正体を見ていると…
雨でグショグショになった、腕は黒い羽の鳥の足の姿が見えた
…確か、カラス天狗か、いやハーピーの女の子か
割とズタボロになっているところを見ると雨で飛べなくて仕方なく歩いて帰っているが迷子になってる、ということころか
長年、かまってちゃんおっさん上司のご機嫌取りをしてきた洞察力で見ると多分そうだろう
流石にその姿は忍びないので
「もし、そこのハーピーの方、俺は外で調理しているからシャワーしていくといい、服を乾かす瞬間乾燥機も有るよ」
…と割とフレンドリーに言ったつもりだがどうだ…
彼女はペコリ、とお辞儀をし案内した風呂場へ向かった
覗くつもりはないし、何よりエビの相手をしないといけないし
暫くして
「おお、出来た…!」
プリプリとしたむきエビは対カット率を上げてくれそうな旨味と汁気が実に美味そうだ
ちょうどホコホコしたハーピーの女の子も出てきた
(ぐうううーー)
エビを見るなり盛大にお腹が鳴った
「まあ茹でたてだしなぁ、一緒に食べる?」
やはりお腹が空いているのかコクコクと頷いてくれた
二人分に分けて出す、味付けは塩のみだが大丈夫だろう
「いただきまー」
うん!うまい!
弾けんばかりの旨味とプリプリとした汁気
絶妙な塩の加減がエビの味を最大限に出している!これは美味い!
お酒が進む進む、女の子にはジュース
彼女も目を輝かせて食べてくれている、やはり美味いのだ
よく見るとどこかの学園の制服らしいので近場に有るのだろう
とと、あまりおっさんがジロジロ見るのは良くないな…
あっという間に完食
だが
(ぐうううーー)
若い身には足りないよなぁ…俺は腹八分目未満ぐらいだが
「まだ食べれるかい?」
そう彼女の整った顔を見ながら言う
黒い羽でショートヘア、褐色肌でクールなギャル…いやお嬢様っぽいか?
うわ結構な美少女だなこれは、目を輝かせて嬉しそうにコクコクと頷く姿にギャップがあるが、まぁかわいいからいいか
買った時は余るかと思ったが次は下拵え済で買ったむきカニだ!
「カニ好きは良い奴しかいねぇ…」
とボケつつ、エビの茹で汁を捨ててカニを茹でていく
なんならそのまま生でもいけそうだが我慢しつつ調理していく
「出来た出来た!」
やはりカニはエビよりテンションが上がる、更に対カット率を上げてくれそうなむきカニ、不味いはずがない!
二人分に分けて、彼女の方に多めにしておいてっと
「いただきまー」
うん!美味い!!
エビと違った食感でこちらもプリプリとした食感の旨味と汁気がたまらない!
酒うま!
彼女にはジュース
こんなの居酒屋とかで食べたらいい値段するだろうなぁ…
しかし良い休日だぁ…明日も休みで最高だし大分と酔って来た
なんだか予想外の事もあるけどまぁいスヤァ…
社畜の朝は早い
どんなに疲れていても六時前には起きてしまう
が休みはいいなぁ…それに温かいし良い香りするし…
???
黒い羽が最高の羽毛布団
隣を向けばヨダレを垂らして寝てる整った顔の美少女
…ってなんで隣で寝てるんだこの子は…帰らなかったのか
まあ深夜に動くよりはいいか
お互いちゃんと服も来ているし、何か合ったわけでは無いのは確認出来た
さぁ…腹減ったな!
起こさないようにゆっくり立ち上がり、シャワーを浴びて簡単に朝食
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