「『料理の魔物!!」』
「今週もはじまりました!料理の魔物!第26回目!!」
「司会は20年経っても新婚気分が抜けないと同僚にからかわれるバトラーО野と!」
『魔物娘SSを投稿する時間が微妙で閲覧数がイマイチ伸びない彼氏居ない=年齢のスフィンクス永野でーす』
「では始まる前に前回のハイライトから」
「なんと雪女さんの圧勝かと思いきやオーガさんの勝利!!!」
『調理師100段の異名を持つ雪女さんの肉じゃがよりも四苦八苦して出来た焦げ目のついた焼き飯のオーガさんの料理を選んだ理由とは!?』
【雪女さんの肉じゃがはとても美味しかったです、ですが一生懸命作ってくれたと思われるオーガさんに惚れました】
『くう〜〜〜〜!!素晴らしい対決でしたね!』
「好戦的なイメージとは裏腹に本当はとても照れ屋なギャップに堕ちたのもあったかもしれませんね」
『ギャップ・・・!良い響き、私もギャップでモテないかしら!?』
「カップ麺で晩酌をするのはギャップとは言いにくいですね!それでは今回の対決者はこちら!!」
==ヴァーサース ジャーァーッジッ!==
鰻女郎 対 フロウケルプ
「では改めてルールのご説明をいたします!」
(出せる料理は1品のみ!)
(使用される食材はほぼ魔力をゼロに近い状態の物を使用します)
(魔法や薬物、体液などの使用は禁止とします)
(放送時間の都合により料理は事前に作った物が出されます)
(1分に編集した調理の様子を番組内の背景でお送りいたします)
(ただし何を作ったのかは出されるまで公開されません)
「そして!今回食べていただく方はこちら!佐藤S也さん」
『友人談いわく、仕事一筋で不器用な良い人!とのこと、今回の参加は仕事だとだまされて連れてこられたそうですが身を固めるいい機会でもあるとのこと』
「私が若い時の様な中々のイケメンですね!いやぁ〜髪がまだあればいい勝負が出来たはずなんですが」
『輝かしい話は置いといて一旦CMです』
「「「楽しいよ!」」」
『魔光デンキでは生活に役立つあらゆる商品をたーくさん取り揃えて徹底値下げ!!「安いし楽しいわぁ〜」
\\\魔光デンキ!///
『では早速、試食対決とまいりましょう!』
ー対 決ー
「先行は鰻女郎さんの〈鰻丼〉です!」
『鰻丼ですか、なるほど・・・』
「と言いますと永野さん、なにか思い当たるフシが?」
『鰻女郎なので鰻系で来るのは判っていましたが格式の高そうなうな重ではなく、あえて鰻丼を出してきた』
「つまりそこがポイントとなるわけですね?」
『そう、佐藤さんは仕事人。店屋物になりがちな食生活でなじみの無いうな重よりもなじみのあるどんぶり物で勝負してきたという事です』
「流石の千里眼!そして私たちも試食のご相伴に預からせて頂きます」
『・・・これは見た目からしても滅茶苦茶美味しそうですね』
「そそるタレの香り、いただくしかない!」
ーーーーーーーッッ!
「『うまーい!!」』
『串打ち三年、割き八年、焼き一生というぐらい鰻は難しいですがこれは全てをクリアしていますね!』
「何よりその鰻を受け止めるごはんの炊き加減も絶品!」
『一口だけと言うのがツライ所さん!』
「佐藤さんの食べっぷりも素晴らしいガッツき様ですね」
『これは勝負あったかもしれませんね・・・』
「とここで終わりはいたしません!次の料理!!」
『後攻のフロウケルプさんの料理は・・・〈お味噌汁〉!?』
「なんど見てもみそ汁ですね・・・」
『いや、何か隠されたものがあるのかもしれません。我々も頂いてみましょう』
ーーーーーーー・・・・!?
「おみそ汁だ・・・」
『出汁から取った美味しいお味噌汁ではありますが、これは・・・』
「普通のおみそし・・・・いや!待ってください!!」
『えっ?』
「佐藤さんが涙を流して飲んでいます!!!」
『どういう事でしょう?早速、佐藤さんに両方の料理の感想を聞きたいと思います』
『い、いかがでしょうか?お二人の料理は』
【・・・・グスッ、はい、鰻女郎さんの、鰻丼はとても美味かった、です】
【すいません、お見苦しいところを】
【思えば1人手で育ててくれた母が亡くなってからずっと仕事に打ち込んでまいりました】
【亡くなる直前まで作ってくれたごはんにはいつも味噌汁がありました】
【居なくなってからはどの味噌汁を飲んでも同じ味でしかありませんでした】
【ですが今飲んだ味噌汁には・・・ウッ、グズすいません・・・】
『・・・わかりました、しかしこれは対決!ジャッジをお願いします!』
ーーージャッジーーー
「上げられた札は・・・・フロウケル
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