「「魔物娘!マジカルダービー!!」」
今や絶賛大人気となったこのアプリ、スマホを開けばプレイしている男性は多い
良くあるゲーム内容とはいえ、見た目の可愛さ、シナリオの熱さ、育成の遣り甲斐、歴史上で史実にあったものを再現、ほんの少しのオマケと良いところを上げればキリがない
しかしながらR18禁ではないので学生も出来る安心設定、なんでも最近出没したという魔物娘たちとゲームと通じて知って欲しいという狙いもあるらしい
課金要素も勿論あるがそこは人それぞれ、ある程度無課金でも良いぐらいだ
男なんて所詮(エロ、収集、競争)これに限るのだ、それが3つも入ってるので流行らないわけが無い(かねて言うが18禁では無い
かくいういい歳したおっさんな僕もやってる訳ですが仕事←→家だけの毎日に潤いが出来、仕事も少し捗っていたそんなある日。。。
「斎藤くん、異動だ」
そう年下の上司に言われた
送迎会もそこそこに何十年もやっていた仕事を終える事になった・・・
新しい職場は元々居た都市から離れ、はるか昔に遠足で来た田舎町
渡された薄い企画書によると件のゲームが深く関わるらしいという
バスで向かうのだが待つ時間がたっぷりあるほど本数が少ない、時間もあるしのんびり行くか・・・
「あ〜、どれに乗ればいいんだ〜?」
ふと見ると小さな女の子が複数あるバス停の時刻表と行き先を見ているがバス停が同じでも行き先が違うバスがあるので困惑しているらしい
周りに人も居ないしここなら少し判るので助け船を出す
「ありがとうございます〜〜」
行き先は途中までだが同じバスだった、乗り換えの中継地点が下り場だったようだ
彼女もまた魔物娘でホブゴブリンのようである、なんでも旦那さんが仕事で手が離せないから代わりにおつかいをしたもののバスのメモを無くして途方に暮れていたらしい、そんな雑談をしていたら乗り換えのバス停に着いた
「ありがとうございます!!本当にありがとうございます!!!」
深々と彼女の旦那さんがお礼を言う、遅くなっていた為バス停で待っていたようだ
温泉宿を経営しているという夫婦にバスが来るまでお礼を言われ、目的地のバスへ乗り込む
良い夫婦だなぁ、と思いつつ再び企画書に目を落とす
なんでも現実でマジカルダービーを再現するというプロジェクトチームに選ばれたという
と言うと聞こえは良いが要はダービーに出る選手の雑用係をしろというもの
野球部の補欠兼マネージャーもどきはやったことはあるが本当に雑用だしな・・・期待半分はあるものの残念も半分
仕事は仕事、やれるだけやってみよう
ここに僕が担当する魔物娘がいるのか・・・
一戸建ての家とは言わないがコテージにも似た建物を尋ねる
ドアをノックしようとした後ろから声を掛けられた
「アンタがわ・・私の付き人?」
振り向くと目もくらむような美少女、ゲームの様な、いやそれ以上の姿
確か「早くどいてくれる?早くシャワーを浴びたいんだけど」
あっ、ああすまんと退くとさっさと建物に入ってしまった
しばらく呆然としていた、流石に年頃の娘さんがいる家に了解も無く入る訳にはいかないので外でそのまま待つことに
ああ、確か彼女はワイバーンだ
ドラゴン族だが友好的で親しみやすいとアプリにも乗っていたがどちらかというとドラゴンの様なキツさが言葉ににじみ出ていた
ドラゴンほど力は無いものの旋回性や瞬間加速はドラゴンをも上回る
最終的な力はドラゴンのほ「いつまで外に突っ立てんのよ!早く入りなさいよ!」
あっ、ごめん
とまた情けない声を出しながら建物に入る
「トップも済ませたし今日の1時間後に大会予選が始まるからアンタも準備しなさい」
ああ・・・確かゲームでもパートナーが同行しなければ予選に参加出来なかあったな
しかも同じ建物にほぼ同棲するという設定もあるならここに僕も大会が終わるまで住む事になる
とはいえ彼女の荷物や私物がある
ゲームと同じなら・・・
あった、居住区を完全に分けられる屋根裏部屋が僕の寝床になる
荷物はここに置いて「ぼやっとしないでさっさと行くわよ!」
そんなにツンツンしなくてもいいんじゃ・・・と思いつつ、まぁ若い女性の付き人がこんなおっさんだとそうなるのも無理は無い、素直に従いレース場へ向かう
レースと言っても走るのでは無く、彼女たちは地面スレスレのコースを翼で飛ぶのだ
いわば翼のある魔物娘達が予選、準決勝、決勝と3回に分けて競い合うのだ
まずは予選で20人を15人までに絞り込む
そして参加種族は翼があるというだけで参加している、はた目からやる気があるのか無いのか判らない
ざっと見てワイバーン、ドラゴン、グリフォン、ハ
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