学園の厄介な先輩

 やあ、今日もご機嫌麗しゅう。

帽子が似合う君が大好きなマッドハッター先輩のご登場だ。

今日も放課後独りで勉強かい?関心関心。

ゆくゆくは大学生となるべく頑張っているんだよね。

え?私もそろそろ就職なり大学なりを考えるべきだって?

いやいや、君に永遠主食・・・もとい就職するつもりなんだからそれはないねえ。

・・・ふざけてるつもりは無いさ、本気さ。

まるで私が毎日法螺を吹いている様な真似をしているとでも?


 君が頑張っているのは幼少の頃に許嫁がいてその人と結ばれる為にだったね。

しかし見たことも無い許嫁よりも毎日こうして愛を囁いてくれる先輩の方が良いのでは?

ああ、怒らないでくれ。

うん、ちょっと気になったこともあったからね。


 それよりもこの学園もすっかり魔物娘だらけになってしまったねえ。

あのギャルな子はダークエルフに、あのぽっちゃりしていた子はオークに。

どうしたんだい?顔が青くなったね、風邪かな?

風邪にはお酒が一番だ。

酒なら私が作ったキノコワインがある・・・がまだ試飲はしていないんだ。

初めては愛する人と呑みたいからね、そしてそれよりもだ。


 魔物娘になった子らは皆明け透きな姿になってしまったね。

そうあの黒ギャルのダークエルフの短すぎるスカートから見える布面積が少ない黒下着。

席が近くの君は見ていないフリをしてすかさず見ているだろう?

ああ、男子には堪らない挑発的な下着だね。


 そしてオークになった子の大きなお尻から見えるピンク色の下着。

席を移動する度に昼寝をしている彼女のショーツを見ているだろう?

ペンが止まったね?何も証拠があるわけではないよ?

だだの先輩の戯言さ、戯言。


 そう、例えば。

君は女性の穿いている下着、パンティ、ショーツにとても関心がある。

幼い頃から抑圧された性的なものがフェティシズムとして形作る事がある。

一般的な男子としては見てしまうのは当然なのだ、それは生物学として正しい。

特に胸の大きさを第一に見る事はとても正常だ、お陰でホルスタウルスはモテるのも当然だ。

しかし君は度を越してウオッチャーしている。

勿論証拠に残らぬよう機械などの媒体には何も無い?

いや、本当はあるのかもしれないねえ?

巧妙に隠している?


 おっと、そんなに怯えないでくれ。

誰にも言わないさ、勿論さ。

脅して君と結ばれるのも良いかもしれないが、言った通り相思相愛になりたいのだよ。

大丈夫さ、そして明日。

明日もう一度此処へ同じ時間に来てくれないかな?

来てくれるよね?

それじゃあまた明日。




 やあ、今日もいい天気だね。雨が降っているけれども。

今日も勉強だね、えらいえらい。

そんなに深刻な顔をしないでくれ、伝えたい事があるんだ、重要な。

ああ、勿論私は君が好きだよ、叫び歌いたいぐらいだが今日はそれじゃないんだ。

君には見た事も無い許嫁がいるハズだよね。

調べてみたんだ、なーに私の友人にはカラステングが居てね、ゴシップからアレの大きさまでスクープ出来る奴なんだよ。


 君の許嫁はね、心して聞いてくれたまえ。

魔物娘化して直ぐに幼少の頃から惚れていた独り身の叔父さんと結ばれたようなんだよ。

顔が今度は白くなったね?大丈夫かい?

ああ原因は私ではないし、勿論陽動した訳ではない。

妖怪の山の界隈としてはとても有名な話らしいんだよ、君は知らなかったようだけども。

誰も教えてくれなかった?そうだろうねえ。

お互いの家族から猛反対されてなんやかんやあったようだねえ。

ついにはハリウッド映画さながらの大逃亡をやってしまったようだね。

ちなみになんの魔物娘になったかと・・・いや、どうでもいいか。


 青くなったり白くなったり赤くなったり忙しいね君は。

みんなを見返してやる?そりゃいい事だ。

ぜひ私も協力するさ、まあそれは置いといてメインの話だ。


 君の前の席、机の上に座ってるのはなぜだと思うかね?

話をしている間も見ていただろう?

申し訳ないが布面積の少ない下着が無かったものでね。

昨日の夜に探したのだけど黒いパンティしか無かったのだよ。

ほら。

スカートから伸びる白い太ももを辿ると黒い下着が見える。

君が待ちに待った望んだ光景じゃないか、見ていないフリなんてしなくていいさ。

なんならもっと顔を近づけて見てもいい。

おや?帰るのかい?

明日もここに居てくれるよね?





 ああ、今日も居てくれるね。

私はとても嬉しいよ、なんたって私に性的興奮を覚えているんだろう?

昨日は何度出したのだい?とぼけても無駄さ、とぼけるのは私の仕事だからね。

今日も勉強だね、頭が下がるよ。


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