ども、刑部狸のカエデちゃんです。
よーさんの人がうちの惚気話を聞いてもらったみたいで、ほんまおおきに。
まあ、アレはうちの邂逅録とかを、おもしろおかしゅう書かれとるけど……。
まあ記念になんか喋れ言われてココに来たんやけど何喋ったらええ?
うちが旦那にどんな風に愛されとるかって話しがええかな? それとも娘の話しでもしようか?
あ、何? 長なるから手短に済む話しがええって?
そういう話しが聞きたいって人が多かったら書くって?
まあ、うちが念飛ばして書かせとる手前、無理強いはせんけど、ちゃんと要望があったら書くんやで。
うちがどんなに愛されてる刑部狸か自慢したいからな。
うちの最後のクイズも面白かったらしいから、またクイズっぽいもんでもだそうかな?
ああせや食べ物の話しでもしようかな、うちがまだ旦那と出会うため、ジパングにおった頃の話しや。
<出題編>
「おばちゃん! うち『たぬきそば』注文したんやで、コレ『かけそば』やないか!!」
「何を言ってるんですか? ちゃんと注文した通り『たぬきそば』を出してるじゃないですか!」
まあ、とある食堂での出来事、うちが腹ごなしをしようと『たぬきそば』を注文した時事件は起こったんや。
事もあろうに出てきたのは『かけそば』やったんよ。
まあ、そこの食堂のおばちゃんが、稲荷やったからタチが悪い。
たぶんコレを読んでいる人は、刑部狸と稲荷がライバル関係やって事知ってると思う、向こうさんからしたらたぶん、うちが言いがかりつけたように見えたかもしれんな。
「やからうちが注文したんは『たぬきそば』や、コレは『かけそば』やないか!」
「だから『たぬきそば』でしょ? 注文通りじゃないですか!」
うちらの喧騒に、周りの人らが遠巻きでみてる……見物料とりゃよかったかな。
「ははん、言いがかりをつけて代金を踏み倒そうというの? さすが狸汚いねえ。」
この一言にちょっとカチンときた。
「何言うてんねん、こんなもんたぬきそばや言うて代金取るなんて、ここの店がボッタクリやろ!」
そのまま取っ組み合いの喧嘩をおっぱじめようとした時、この店のおっちゃん……つまりこの稲荷の旦那さんやね、その人がうちらの誤解が解いたんよ。
さて問題です、いったいうちらの誤解とはなんやったでしょう?
ちょっと旦那とお茶でも飲んでくるさかい、その間に考えとってや。
(ここから解答編までの間、引き続きカエデさんから念が飛んできてます、書かないほうがいいかな。 でもねえ、この状況は……ねえ。)
「マルシェさん、お茶にせえへん?」
うちが部屋から降りてくると旦那……マルシェさんは書類を一生懸命に読んでいる、声をかければ相変わらずあのふわっとした笑みで。
「ええ、こちらも一息入れたいと思ったところですよ。」
そう言って立ち上がれば、お茶の準備をはじめる……うちら二人の時間、二人だけの場所やからね。
「ええ匂いやね。」
「良いお茶が手に入りましたからね、そういえばカエデが焼いたクッキー、残ってましたっけ?」
「うん、まだ残ってる、一緒に食べよう。」
そう言ってウチは今朝焼いたばかりのクッキーを取り出し並べる、ちょっとしたお茶会……魔物娘はエッチばかりやのうて、こういう時間も大事なんよね。
こういう時間が二人の愛を深め、エッチの時が余計に……ああ、疼くわ。
「どうかしましたか、カエデ顔が赤いですよ。」
「ん? あ、こういう時間ができて幸せやなあって」
マルシェさんのお茶を飲み、ほっこりした気分になる。うちが作ったクッキーをひとつ手にとって、そのままマルシェさんのお口に運んで。
「はい、あーん。」
「あーん」
「美味しい?」
「ええ、とても美味しいですよ。」
やん、やっぱりマルシェさんの笑顔可愛い、きゅんきゅんするぅ。
「本当に嬉しそうですね。」
「そりゃ嬉しいよ、大好きな人に褒めてもらえるんは嬉しいもん」
そうやって何杯かお茶を飲み、すっかりクッキーも空になってしもうた。
「さあ、うちも部屋に戻ろうかな?」
そうやって立ち上がろうとしたら、マルシェさんがうちの手を掴む。
「お茶だけで済ませるんですか?」
ああ、あの冷たい目……そんな目で見られたらうち……。
「あ、でも……。」
「私はお茶だけで済ませるつもりはありませんよ……カエデはわるいこだね。」
マルシェさんがうちの事をわるいこって言うと胸のきゅんとした気持ちが止まらなくなる。
そのままうちはその場で座り込んで。
「は、はい……うち、うちはわるいこです。」
ご主人様の前で脚を広げてみせる、うちの着ている着物は丈が短いから、こう広げたら全部丸見えになってまう、もちろん下着な
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