「兄さん、この薬を飲んでみてくれないか?」
毎日のように薬を作っては差し出してくる実の妹、リッチのセリシャ。
亡骸を埋めたら、翌日蘇って美味しく頂かれた。
埋葬した場所が魔力の吹き溜まりになってたみたいで、魔力がやたらと高いリッチになったんだって。
「それ...飲んだら死なない?」
怪しげな煙出てる、怪しい色、飲み物かどうかも怪しい。
怪しい三拍子が揃ってるよ。
「何馬鹿な事を言っているんだ、死ぬことはたぶんきっとないと思われる可能性があるぞ。」
「ふわっとしすぎだよ!せめて命の保証はして!お願いだから!」
「わかった、命に危険が及ぶことはない...たぶん」
「怖いから!前そう言われて飲んだら3日間意識不明になったでしょ!?」
「たぶん絶対大丈夫だ。」
「何、たぶん絶対って、ねぇなんで目そらすの、セリシャさん!?」
怖いよ、ひたすらに怖いよ。
「兄さんは妹の言葉が信用できないのか。酷い人だな。それならいいさ、私が飲む」
そう言ってゴクリと怪しげな色の薬を飲んだ。
「んぅ・・・」
少し呻き声を上げたと思うと、耳が生えた。
獣っぽい耳が。
それとふさふさとした尻尾。
「成功・・したのか?兄さん、私の見た目に変化はあるか?」
「・・・・・・・・・」
「おい、兄さん。」
「えっ!?あ、うん。なんか耳と尻尾が生えた。」
いまいち理解できないが、目で見てしまったのだから信じるしかない。
「ふむ、いい出来だ。」
無表情ながらに嬉しそうだ。
その様子を見ていたら、耳も尻尾も消えた。
触っておけば良かったと少し後悔した。
「む、持続時間を伸ばさねばならんな。さて、何を混ぜるか。」
当のセリシャは次の課題を見つけて嬉しそうだ。
「兄さん、材料を探しに行く準備をしておいてくれ、明日出かけるぞ。」
また無茶振りをする。
「何処まで行くつもり?」
「とりあえず、最近出来たハーレムの所に行って、何か貰えるものは無いか聞いてみようと思う。」
「そんなに都合良く貰えるものなの?」
それになんでハーレムが出来たこと知ってるんだろう。引きこもってるのに
「駄目で元々だ、貰えなかったのなら触手の森にでも行こう。」
「じゃあそれなりに長旅だね。」
「まあ、そうなるだろうな。」
〜〜1週間後〜〜
「これ飲んでくれ。というか飲め。」
ようやく帰って来れたと思ったらいきなりですか。
「前の薬の改良でもしたの?」
「改良したものは、もう飲んで効果のほどは試した。」
いつの間に・・・
「ならそれはなんなの?」
「これは・・・とりあえず期待している効果を言うなら、巨大化の薬だ」
「巨大化?なんでそんな薬作ったのさ。」
「それは私より背の低い兄さんの事を思ってだな。」
「本心は?」
「でかくなった兄さんのモノを私の中にぶち込んで掻き回してもらいたい。」
「却下」
「なぜだ、兄さんのためでもあるのに。」
「薬の効果が反転して小さくなるってオチが見えてるから。」
「む、やはり信用されていないのだな。」
少しでも寂しそうな表情をしたのなら、心動かされることもあるんだろうけど、楽しそうだから同情しない。
「いままでセリシャはどんな薬を作ったか覚えてる?」
「当然だ、血行促進薬という名の仮死状態になる薬や、飛行薬という名の重力増加薬、それに普通の媚薬のつもりが、肌にひと塗りするだけイってしまうもの等等。」
「うん、そのほかにも色々と残念な薬を作ってるよね?」
「薬以外にも発明だのなんだのしているではないか。頭につければひとっ飛びできる小さなプロペラとか。
ジパングで貰った竹を使っているからタケコ」
「それ以上は言わないほうがいい気がする。なんとなく」
なぜかはわからないけど嫌な予感がする。なぜかはわからないけど。
「他にもあれだな、空間移動の魔法陣を組み込んだどこでもド」
「だからやめよう、それ以上言うのは。」
ほとんどアウトな気もするけど。
「発想はいいと思うのだがな。」
「セリシャって薬作りは絶望的だよね。」
「それを認めてしまっては私の楽しみが減るではないか!」
声を大にして怒られた。
「事実そうでしょう?論文は書ける、いろんな文字を読み書きできる、絵が描ける、歌が歌える、運動ができる。それだけ出来れば何か出来ないことがあるものだよ。」
僕にないものを多く持っているから羨ましい。その代わりに僕は製薬技術あるけど。
「そこまで言われると少し恥ずかしいものがあるな、ありがとう兄さん。」
「いえいえ、自慢の妹ですから。うん仕方ない、その薬飲むよ。」
「おお、それは助
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