真っ暗な森の小道。
俯いたまま、一人の青年が歩いていた。
紫色のドックタグを強く握りしめた傷だらけの手、そして前を真っ直ぐに見据えた血走った鋭い双眸は。
まさに、『正気を失った復讐鬼』と言うに相応しかった。
「ここか、サバトの場所は……」
ついに見つけた。
復讐鬼は、歯を食いしばって、笑みを浮かべた。
そして、ロングソードの柄に手を掛けると。
そのまま、サバトの会場に向け、雄叫びをあげて突進した。
「兄さんの仇!討ちに参った!」
サバトに居た魔物達が、驚愕の表情を作る。
それに構うことなく、彼は手近な場所にいた魔女に、剣を振り下ろした。
しかし仕留める事は出来ず、魔女は結界のようなものを張ると、剣を弾いた。
構わない。
最後に全員殺して死んでやる。
そんな狂気じみた表情を浮かべると、彼は再び剣を振り回す。
周りの魔物娘達も加勢して来たが、それでも彼を止めるのは困難であった。
拘束呪文は容易く千切られ、結界は一撃で砕ける。
「ま、拙いわよ。」
「いえ、バフォメット様を呼びましょう!」
バフォメット。
その名を口走った時、復讐鬼の剣が僅かに止まった。
「バフォメット……?」
「え、何よ……?」
まさか、バフォメットというのは。
あの、兄を攫っていった女の事か?
「バフォメット、バフォメット、バフォメット!」
遂に奴を仕留められる。
歓喜に震えた復讐鬼は、更に攻撃の手を強めた。
しまった、と魔物娘は、復讐鬼に全員で拘束呪文を放つと、一斉に逃げ出した。
復讐鬼にも流石にそれを一撃で破る事は叶わず、数秒もがき、千切ろうとした後……
「強そうなお兄様、みーつけた
#9825;」
その数倍も強力な拘束呪文に、全身を拘束された。
「バフォメット?バフォメット。バフォメット!殺す、殺す。殺す!」
その拘束を受けてもなお、まだ引き千切ろうとする復讐鬼。
その目には殺意だけが満ち満ちており、とても正気には見えなかった。
「ふむ、なかなか人間離れした力のようじゃ。」
激しい抵抗に、流石にバフォメットも危機を感じたのか……
大鎌を振り上げると、彼の頭上に振り下ろした。
「それ
#9825;」
「うがぁ
#8265;がぁぁぁぁ
#8265;」
もし、この鎌が『特殊製』で無ければ、即死であろう一撃。
実際、特殊製の鎌を使って尚…
彼の意識は、一撃で弾き飛ばされていた。
「ふむ、中々……良いのう
#9825;」
いやらしい笑みを浮かべた彼女は。
気を失った少年を、そのまま自らの部屋に連れて行った。
悔しい。
暗い部屋の中で目を覚ました俺が最初に考えたのは、そんな事だった。
兄がいなくなってからの十二年間、俺は教団の中で、血を吐くような特訓ばかり重ねてきた。
勇者の素質が無かった俺だが、俺は素質の差を埋めるために、暇さえあれば素振りと基礎トレーニングを繰り返した。
その甲斐あってなのか、俺は教団の中ではトップクラスとして認められ、遂には教団の最終兵器、とさえ呼ばれるようになっていた。
しかし、俺はそんな事はどうでも良かった。
勝ちたい。
あの、山羊女の部下の魔女どもに。
あの憎き山羊女を、最も苦しむ殺し方で殺してやりたい。
それだけのために、俺は今までの人生を捧げてきた。
それでも、俺は……
「勝てなかった……」
「なんじゃ、起きとったのか?」
悪魔の、囁き声。
俺は、飛び起きようとして…
刹那、体に違和感を感じた。
「ぐぁ
#8265;ぁぁ、ぁぁぁぁぁぁ……ッ!」
「ふむ、ちと斬り過ぎたかの?」
熱い。
異常に熱い。
体が燃えるように熱い。
正気を保ってられない。
ああ、そうだ。
この火照りに、身を任せて仕舞えばいい。
「ばふぉ、メットォ……!」
「おお!……兄様は大胆じゃのう
#9825;」
気がつくと、俺は雌山羊の腕を掴むと、ベッドにねじ伏せていた。
その体の割に大きな角を鷲掴みにすると。
無理やり、喉奥に自らのペニスをぶち込んだ。
「ふぐぅ
#8265;……んぶっ……ぐぅ
#9825;」
そのまま、まるで目の前の雌山羊を壊すためだけにしているかのようなピストン運動を開始した。
しかし雌山羊はそれすら快楽の極みだと言わんがばかりの恍惚とした表情で、ひたすらにペニスを舐り続ける。
火花のような快楽。
それは、女を知らない俺を果たさせるのには、充分…否、過剰な程だった。
「あ、ぎゃうっ、ぐぎぁぁぁぁぁぁ
#8265;」
ぐぽっ、ぐじゅっ、ぐぷぷぷっ、ごぽっ、どぷぷぷぷぷぷぷ……
もはや轟音、と称して問題ないほどの音を立てて、喉の奥に精液を放つ。
途轍も無い量に、バフォメットの腹が一発で大きく膨らむ。
「ごぎゅっ、ごぷっ、ごぎゅぐぐっ……随分と大量に出
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