――本日はインタビューにお答えしていただき、まことにありがとうございます。
青子(以下、青):いえいえこちらこそ。綴喜さんでしたね。よろしくお願いします。魔物娘の性事情と夫との仲睦まじさの調査、でしたっけ?確か。
――そうですね。それでは早速質問にうつりたいと思います。
青:さっそくですね(笑)。どんな問題でもしっかり答えますよ!
――それでは、まずは貴女の種族からお願いします。
青:すっごい初歩から来ましたね(笑)。いや、確かにインタビューの趣旨である初心者入門用みたいな点ではまず種族の違いから説明した方がいいのかな?私はアオオニですよ。まあ鬼って聞くとだいたいみんな連想するのはアカオニの方みたいだけど、そこは仕方ないのかなあ。伝承とかで出てくる鬼もだいたい赤いしねえ。
――種族的な特徴としては如何でしょうか?
青:基本冷静なやつが多いと思いますよ。アカオニは結構乱暴なイメージが多いけど、私たちに出会ったらまあ慌てなくてもいいんじゃないかな?何なら親しげに話しかけてもいいかもしれない。あ、でも未だにちょこちょことジパングでも畏怖の対象になってるからそれはまだちょっと厳しいかな?それでも個人的には友好的に接してくれると嬉しいです。ただし他にお嫁さんがいるなら酒を持ってくるのは厳禁ですよ。理性吹っ飛ぶから。逆にお嫁さんが欲しかったり、ハーレムになっても構わないなら全然大丈夫ですけど。
――肝に銘じておきます。それでは普段の生活についてお聞かせください。
青:普段の生活といっても、基本的には夫と過ごしたり酒盛りをしたりとそこらの鬼とあまり大した差異はないように思いますよ。人間社会にある程度溶け込んでいるやつもいるくらいですし。そこはジパング特有の風土みたいなところはあるかもしれません。ほら、魔王様の世代交代の前から私たちみたいな存在は伝承として恐ろしさと同時に敬うべきものとして、人に認識されていましたし。……自分で敬うべきものって言っちゃった(笑)。
――(笑)。確かにそうですね。
青:そんな意味では、一番順応が早かった気がします。まだ西方は対立があるんでしょう?伝承こそあれど、敬うべきものとして認識されている部分は少なそうですし。いや実際に聞いたわけじゃないですけどね。まあそんなジパングだからこそ、気楽に過ごせています。特に生活にも性活にも不満はありませんね。贅沢を言うなら早いところ食文化が伝わって欲しいことと、向こうの摩訶不思議な道具の数々が欲しいということですかね。
――西方の、ですか?
青:そうです。なんでも向こうではお酒をこんな酒瓶には入れないと聞きました。なんていうんでしたっけ。うろ覚えなんですが、えぇっと、そうそう。確か「わいんぼとる」なるものに入れているそうなんです。形もこんな酒瓶よりももっとスリムでスマートなんだとか。私も一回でいいからお目にかかってみたいですねえ。
――あわよくば飲んでみたい(笑)。
青:もちろん(笑)。あ、心配しなくてもこんなところで淫ら上戸にはなりませんよ(笑)。あとはお米もあまり主流ではないそうですから、では何を食べているのかというのは気になりますね。そして何よりも色々な道具!これは似たり寄ったりかもしれませんけどね。どれも気持ちよくなれるという点で。それこそ、こちらが呪術と呼ぶ力を向こうでは魔法と呼ぶくらいの小さな差かもしれませんけど、それでもやっぱり好奇心は動きますね。まあ贅沢は言いません。もしお目にかかる機会があればいいなあ、くらいで。何より夫との時間を過ごせるだけで魔物娘でよかったと心の底から思いますし。
――さらりと惚気をありがとうございます。
青:いえいえそんな。性活に関してはもう特筆するようなことはないんじゃないですかね?多少はパートナーの性癖や種族に左右されるかもしれませんけど、大半の場合私も含めて普通だと思います。いや、それはきっと人からすれば尋常じゃない性欲を持ったケダモノ同士のまぐわいにも映るんでしょうけど。
――個人的にはどうでしょう?
青:個人的にだと、結構戸惑いましたね。
――戸惑う、というのは?
青:もちろん性知識なんてものは私にもあったんですけど、夫に出会ってから身体を重ねて、何度か愛し合っているうちに向こう側にも余裕が生まれてくるんですね。最初の方は身体が順応しなくて大変そうだったんですけど、快楽を愉しめるようになってくると次第に余裕を持って夫婦の営みを愉しめる様になっていって。すると要求がくるんですね。もっとこうして欲しいとか、こうしてあげるとか。それ自体はとっても嬉しいんですけど、私の知識になかった未知の領域の部分まで夫の口から飛び出してくるので、時々驚いたりして。胸で挟むとか、咥えてあげるとかはまだ一般的なので私もじゅうぶん夫を気
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