第一部 モンスターブラッド 一話「別世界からやって来たイレギュラー」

1888年。
それは、切り裂きジャンクという謎の怪人が出現し、女性達を殺し回った恐怖の年。
この年、もう一つの恐怖が始まった。
一人の男性
amp;謎の女性と、元人間男性の戦いを引き金として・・・。


























《馬車の中》

?????
(病状が悪くなっている・・・解毒剤が、必要なのかもしれない!)

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

《邸内の窓際》

???
「薬の証拠を掴むのに三日と見た!三日の間にジョジョを何とか始末せねば・・・」

コツッコツッコツッコツッコツ

《書斎》

ガキン!(棚にナイフを突き立てる)

???
「それも完全犯罪でなくてはならないッ!」

ガラッ!(棚を開ける)
カコン(石仮面を取り出す)

???
「七年前、この石で作られている仮面はおれの血で作動した。」
???
「この骨針がジョジョの脳味噌に食い込めば、間違いなく即死ッ!」
???
「しかも研究中の事故死となり、殺人容疑はおれにはかかってこない!」
???
「ジョジョ、お前の研究で、お前自身が死ぬんだッ!」


























《???? ?????????》

リエラ
「ふぁっふぁ・・・バクショーイッ!!うるさいわよ!って?なーんだ、私か。てか寒ッ!」

私は変なカラクリを使って別世界へ来たのだが、どうして雪が降っている町なのよ!
不幸中の幸いとして私はこんな薄着でも凍死はしないけど、いくらなんでもいきなり雪はちょっと・・・。

リエラ
「とりあえず人を探しましょう。」

こうして私は歩きだしたのだが、どこからともなく口笛の音が聞こえた。

リエラ
「ん?」

口笛が聞こえた方角に行ってみると、なんといきなり人を発見!

リエラ
「ちょっと都合が良すぎじゃない?」

そう思いつつもその人に近づこうとするが、そこにはとんでもない光景が広がっていた。

???????
「おい刺青!任せるぜ!」
刺青の男
「ああ!」
???????
「あの身なりのいいあんちゃんの、肌を切り刻んで身ぐるみ剥いじまいなッ!」
?????
「なるほど、名前に相応しい町だ!」

なんと三人の男が一人の大男を狙っている!
多勢に無勢!絶体絶命ではないだろうか!?

リエラ
「な、何よあれ!?」


























《食人鬼町 オウガーストリート》

御者
「どーどー」
ジョジョ
(大学の研究室でも、薬の分析は不可能だった・・・そうすると、東洋の薬である可能性が強い)
ジョジョ
(と、なると・・・)
御者
「旦那、こっから先はオウガーストリートって、ロンドンでも一番ヤバイ町なんでさぁ。」
ジョジョ
「わかってるよ、だけど僕には、行かなくてはならない理由がある!」

ザッ・・・

ジョジョ
「キミは引き上げてくれて構わない。」
御者
「おぅ・・・」

ザッザッザッザッ

ジョジョ
(ディムはロンドンに住んでいた・・・東洋の薬を手に入れるとしたら、ここしかない)
ジョジョ
(入手先を見つけて、証拠と解毒剤を・・・!)

しかし、いくら探し回っても行き止まりに到着するのだった。
ジョジョという男が探している証拠と解毒剤も見つからず、無駄に時間が経過するばかりであった。

《食人鬼町 行き止まり》

ジョジョ
「また行き止まりだ・・・ん?」

そのとき、ジョジョという男は目の前の雪の盛り上がりに違和感を感じた。
すると・・・。
ゴソッゴソ・・・シュバッ!

黒猫
「ギャース。」

なんと猫が子犬を食っているではないか!
これにはジョジョという男も驚くばかり!

ジョジョ
「うぁ!ひどい!猫が子犬を食ってたッ!」

ジョジョという男が驚き、戸惑っていると・・・。

???????
「ヒューッ!」

どこからともなく口笛が聞こえた。

ジョジョ
「ん!?」

ジョジョという男が口笛の音の方へ振り向くと、三人の男がジョジョという男に向かって走っていた!

???????
「おい刺青!任せるぜ!」
刺青の男
「ああ!」
???????
「あの身なりのいいあんちゃんの、肌を切り刻んで着ぐるみ剥いじまいなッ!」

三人の男は殺る気満々のようだ。

ジョジョ
「なるほど、名前に相応しい町だ!」

そう言っていると刺青の男がナイフを振りかぶって飛びかかってきた!

刺青の男
「うへェェェェいッ!」

そのナイフはジョジョという男に突き刺さった!

ジョジョ
「ぬ・・・!」
刺青の男
「にへへ・・・」

かに思われた。
しかし、ジョジョという男は素手でナイフを止めたのだった!

刺青の男
「うええ!?コイツバカか!?ナイフを素手で止めやがった!」

この行動には残りの二人も呆然としていた。

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