《リリム城の実験室》
リリム
「あ゙〜ヒマ〜」
バフォメット
「いやいや、そんなことを儂に言われても・・・」
やっぱりバフォメットでもこのヒマはどうにもならないか・・・。
あ、いきなりでごめんなさい。
私はリリムのリエラ・エルテージというの。
読者の皆には特別にリエラと呼んでいいわ。
今の私はヒマでヒマでしょうがないの。
バフォメット
「大体この前勇者一行を全滅させたばっかりじゃろう!」
リエラ
「だってあの勇者達は弱かったんだもーん!」
バフォメット
「むぅ・・・確かにそうじゃったが・・・」
リエラ
「お願いよ〜何か暇をつぶせる物はないの〜?」
バフォメット
「そうじゃのう・・・」
バフォメットはしばらく考えていると・・・。
バフォメット
(こうなったらあれを使うしかないようじゃの・・・このまま暴れられても困るしのう・・・)
バフォメット
「まったく困った姫様じゃ、よし!ついてくるのじゃ!」
リエラ
「なになにー?」
リエラはついて行くことにした。
バフォメットが部屋の奥にあった扉を開けると・・・。
そこには丸い穴があいたカラクリがあった。
リエラ
「わあ〜!なんか凄そう!・・・で、何これ?」
バフォメット
「これはなんと!別世界へ行ける装置じゃ!」
リエラ
「本当に!?例えばどんな所へ行けるの!?」
バフォメット
「例えば『魔物が存在せずに人間だけが住む世界』と設定すればその設定通りの場所へ!」
リエラ
「ほえ〜!」
バフメット
「更に『世代交代が起こらず、まだ旧世代の世界』と設定すればそこへ行く事も可能じゃ!」
リエラ
「すごーい!」
バフォメット
「・・・実験段階でよければ使ってみるかの?」
リエラ
「こんな面白sゲフンゲフンこんな世紀の大発明を迂闊に使うのは危険よ!」
バフォメット
「じゃあ止めるかの?」
リエラ
「だからまず私が試してみるわ!」
バフォメット
「おお!それは頼もしいのじゃ!・・・しかし一度使えば元の世界に帰って来れるかはわからないのじゃ。」
リエラ
「えーと・・・『危機に陥っている世界を私とその世界の人で力を合わせて救う世界』と。」
バフォメット
「・・・へ?もしかして聞いてない?」
私がカラクリにセッティー?とやらをすると、穴の部分に謎の七色に光る空間が!
リエラ
「これが入口ね!じゃあ行ってきまーす!バイバーイ!」
バフォメット
「ちょ!待つのじゃ!・・・あーあ、行っちゃったのじゃ。もうどうなっても儂は知らないのじゃ!」
こうして、私は未知なる別世界へと移動した。
私の知らない世界で何が起きるのかワクワクしていた。
そこにどんな困難が待っているかも知らずに・・・。
〜プロローグ完結〜
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