ただし忠誠心は鼻から出る

初めまして、十文字明夜(じゅうもんじみょうや)と申します。
普段は館で執事長を任されている者でございます。
私の使えるお嬢様は従者(執事やメイド)を多く雇っているのです。
なので私は恐れ多くも執事長を任されている立場なのです。
外見の特徴は銀色の長髪を後ろで結んでおり、執事服を身にまとい、眉毛も銀色。
身長は青年ぐらいですがよく女顔と言われ、可愛いとも言われますね。
戦闘力も結構持ってます。それとジパング出身でございます。
・・・特徴はこれくらいでしょうか?
それと「普段以外は何をしているんだ?」と疑問に思われた方も多いでしょう。
他の仕事は主に館へ来る教団の兵士や盗賊やヴァンパイアハンターを退治しております。
その他にも様々な仕事がありますが無駄に長くなってしまうので今日はこの辺で。
さて、私の自己紹介も終わりました。
次は館の持ち主であり、私の主人であるお嬢様の説明をさせていただきます。
一言で言ってしまえば見た目は子供、頭脳は大人。一番わかりやすい表現でしょう。
外見は10歳ぐらいなのに実年齢は300を超えるようです。
髪の毛は赤髪のロング、それ以外は図鑑絵のヴァンパイアを子供にした感じでございます。
そしてカリスマがあり、戦闘力もあり、まさにパーフェクトなヴァンパイア、それがお嬢様です。
今日はお嬢様のお誕生日。
もちろんパーティも開きますのでいつも以上に頑張らないといけません。
何でも今回のお誕生日会はお嬢様が何かを企んでいるとか。私に隠し事とは微笑ましいですね。

明夜
「皆さん、準備はいいですね?」
従者達
『おー!』

皆さん元気に返事をしますね。
元気がある事は喜ばしい事です。
ちなみにお誕生日会の準備は既に整っております。
後はお嬢様が来られるのを待つだけ・・・。

執事
「執事長、お客様が来ました。」

一人の執事がお客様がお見えになった事を報告しに来たようです。
仕事熱心でいい事ですね。

明夜
「祝いに来てくれたのですね?」
執事
「そうだと思われます。」
明夜
「ふむ・・・」

しかし敵(教団や反魔物国家)が送り込んだスパイの可能性もありますね。
ここは私自らが出向くとしましょうか。

明夜
「スパイである可能性もありますので私が客人を連れてきます。」
執事
「わかりました。お気をつけて。」
明夜
「別の場所から攻めてくるかもしれません。くれぐれもお嬢様を危険な目に遭わせないように。」
従者達
『は!』

さきほどとは違い、真面目モードに入ったようですね。
返事がさっきとは違い、礼儀正しく(?)てよろしい。
さて、お客様をお出迎えに行きましょうか。


























ワイト
「ここで合っている筈よね?」
男性
「多分ね。」

ちょっと警戒しすぎましたね。
魔物娘ならスパイの可能性は0%と言っていいでしょう。
・・・後であの執事にはお仕置きしませんとね。

明夜
「ようこそいらっしゃいました。」

私がお出迎えの言葉を言うと二人の客人が私の存在に気づいたようです。

男性
「おや、君は?」
明夜
「お初にお目にかかります、ここの館の執事長を任されている十文字明夜でございます。」

私は頭を下げ、自己紹介をします。
自己紹介は大事ですからね。

男性
「えっと・・・ども。」
ワイト
「もっと胸を張って!」
男性
「そんなこと言ったってさぁ・・・」

挨拶に困っているようですね。
ここはフォローしてあげましょう。

明夜
「やりやすい挨拶で構いませんよ。」
男性
「そうですか・・・」
ワイト
「次はちゃんとできるように頑張るわよ?」

・・・こう言ってはあれですがワイトっぽくないワイト様ですね。
イメージではもっと言葉数が少ない感じだったのですがね。
まあ、性格なんて人それぞれですが。

明夜
「そろそろよろしいでしょうか?」
ワイト
「ええ、案内をよろしくお願いするわ。」
明夜
「では、こちらです。」

屋敷の扉を開け、誕生日パーティ会場へ急ぎます。
何も起きていなければいいんですけど・・・。


























執事に変装してた者
「動くな!こいつがどうなっても知らんぞ!」
メイド
「卑怯者!お嬢様を人質にするなんて!」
お嬢様
「油断した・・・すまない。」
明夜
「まさか使用人に変装していたとは・・・私もまだまだですね。」
ワイト
「なんてこと・・・」

なんという超展開。
お嬢様が人質になってしまいました。
従者達もまだまだですね、もっと戦闘の訓練をさせるべきでしたか。
しかし激怒したり慌てたりしても意味ありません。
ここは落ち着いて慎重に・・・。

執事だった者
「紅茶に痺れ薬を入れる作戦がこうもうまくいくとはなぁ?」
男性
(な
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