(◎皿◎)<イキナリデ悪イガ・・・キングクリムゾン!
《不思議の国 魔王城?入口》
勇者
「ここが魔王城か?魔王らしい禍々しい城だな・・・」
俺はよく物語に出てくる勇者だ。
自分でも最初は信じられなかったが本物の勇者だ。
そして俺は様々な所を旅して周り、様々な敵を倒し、ここまで来た。
この禍々しさは魔王のお城に違いない!・・・多分。
勇者
「・・・よし、行くか!」
こうして俺は、目の前にある門を開けて魔王城の中に入っていった。
《魔王城? 内部》
勇者
「おかしい・・・魔物が一人もいない・・・」
なんということでしょう。
魔王城なのに魔物が一人もいないではないか!
勇者
(なぜだ・・・?怖気付いて逃げたのか・・・?)
ガチャ
魔王の間らしき場所に到着するが、玉座があるだけで他には何もない。
勇者
(おかしいな・・・んん?)
勇者が玉座の間を探索していると、玉座の後ろに違和感を感じた。
勇者
「もしかして・・・」
試しに床を調べてみると、
ガコン
なんと地下への階段らしき物が出てきたではないか!
勇者
「間違いない、この先に何かがある!」
勇者は何の躊躇いもなく階段を駆け足で降りて行った。
《魔王城? 秘密の地下通路》
勇者
「暗いな・・・照らし魔法がなければ真暗闇だったか・・・」
階段の奥は明かりが届いていないせいで暗かったのだ。
明かりがなくてもかろうじて足元やすぐそばの壁ぐらいはうっすらと見える。
しかし、明かりなしでこの地下通路を突破するのはとてもじゃないが無理だろう。
そうして歩いてる内に豪華な扉の前へ到着した。
勇者
「・・・!!」
勇者は扉の奥にいる存在に気がついた。
素人でも気づく程のパワーが扉から溢れているのを感じ取ったのだ。
勇者
(俺でもわかる・・・この膨大な魔力は、間違いなく魔王だ!)
勇者は扉を開けた。
《地下通路 最深部》
勇者
「さあ来い!魔お・・・う!?」
???
「ほう・・・そなたが、勇者と呼ばれし人間か・・・よくぞ来た・・・」
扉を開けると、そこには美しさと恐ろしさを融合させたような存在がいた。
???
「我が名は竜女王(りゅうじょおう)。皆からはドラゴンクィーンと呼ばれている存在だ。」
勇者
(つまり、ドラゴン種の女王という訳か・・・魔王らしい種族だ!)
竜女王
「私は待っていた・・・そなたのような者が現れる事を・・・」
勇者
「・・・なに?」
竜女王は玉座から立ち、手を差し伸べてきた。
竜女王
「もし私の物になれば(私を)半分どころか全部をお前にやろう。」
勇者
(半分?全部?何の半分と全部だ?世界の事か?)
竜女王
「どうだ?悪い取引ではないだろう?おとなしく私の物になるか?」
勇者
「ふん!そんなものに興味などない!」
竜女王
「なぜだ?まさか(私を幸せにできるかどうか)自信がないのか?」
勇者
(自信?世界を支配できるかどうかの自信って事か?)
竜女王
「心配する事はない。(結婚の)問題は全て消し去ってやろう。無論(結婚の)邪魔者もだ。」
勇者
「俺はそんなものに興味などないと言っただろう!」
竜女王
「そうか、ならば(快楽の海から)二度と復活出来んように(社会的に)殺してやろう!」
どんどん竜女王のパワーが高まってゆくのがわかった。
竜女王
「私の力を思い知るがいい!」
ミシミシ・・・
ピシピシ・・・
なんということでしょう!
秘めたるパワーを少し高めただけで地面にヒビが!
その驚異的なパワーに思わず勇者はひれ伏してしまいそうになる。
勇者
「く・・・」
竜女王
「どうした?勇者よ。まさか今ので怖気付いたのか?」
勇者
「怖気付いてなどない!」
竜女王
「そうか、それなら安心した。まだ100%中、30%しか力を開放していないからな。」
勇者
「なん・・・だと・・・!?」
竜女王
「私は竜女王。ドラゴン種の中でも頂点に立つ者だ。その私が強くなくてどうする?」
その言葉に偽りはない。
その証拠にまだまだパワーは上がってゆく。
勇者
(こいつはヤバイ!昔勝った原種のドラゴンよりもヤバイ!)
竜女王
「どうした?かかって来ないのか?」
勇者
(真正面から戦えば圧倒的に不利だ!どうする!?どうすればいい!?)
竜女王
「来ないのなら・・・こちらからイくぞ!」
そう言うと、竜女王は飛びかかって来た!
勇者は思考に没頭していて竜女王のいきなりの行動に反応できなかった。
勇者
「うわあ!」
そのまま勇者は押し倒されてしまう。
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