禁断の蜘蛛穴

「ねぇ奈々、最近どうなの?」
「は?」


全ての切欠はこの一言だった。
此処は俺の海賊船のダイニング。ちょうどテーブルの向かい側に座ってる友達、アオオニの美知代が何気ない一言をかけた。


「いや……どうって何が?」
「決まってるじゃない。夜の営みよ。ルト君とはどうなの?」
「どうも何も、毎晩絶好調だぜ。昨夜なんかフェラ一回、パイズリ一回、本番三回、合計五回も射精してくれたぞ」
「相変わらずウシオニらしい性欲ね。ルト君もあんな小さい身体でよく頑張ってるわ」
「ま、ウシオニの夫になっちまったから仕方ないだろ。ルトもインキュバスになったんだから身体的に問題無いし」

今言った通り毎晩仲良く、そして激しくヤってるし、ルトも毎回必ず沢山の精液を出してくれる。俺もルトが気持ちよくなってる姿を見ると嬉しくなるし、俺も気持ちよくなれるし、何よりもルトの精液は格別に美味い。
結論から言うと、俺とルトの夜の営みは全く問題ない。そう断言できる。

「今は大丈夫かもしれないけど……これから色々と工夫していった方がいいと思うの」
「ん?」

だが、その自信をバッサリと斬るかのような発言が美知代の口から吐き出された。

「私たち魔物娘は、夫が出来れば生涯ずっと夫の精を貰って生きていくのは知ってるでしょ?」
「ああ、勿論」

そんなの、魔物娘からして見れば当たり前だ。何を今更言い出すんだ。

「大好きな夫と愛し合いながら美味しい精を貰う。奈々はこれについてどう思う?」
「どうって……俺にとっては何よりも幸せな時だな」
「でしょ?それは私も同じよ。武吉と触れ合っている時間が一番幸せなのよね。この前だって酔っ払った私を嫌な顔もしないで受け止めてくれて……」

話してる最中に美知代がニヤニヤと笑みを浮かべた。夫の武吉とのセックスを妄想しているのだろうか。気持ちは分からんでもないが、このまま放っておいたら話が進まない。

「……で、美知代は何が言いたいんだ?」
「……え!?あ、そうそう、それでね……」

ハッと我に返った美知代は話を続けた。

「まぁ要するにね、どうせセックスするなら互いに楽しむべきだって言いたいのよ」
「と、言うと?」
「夫から精を貰うのが私たちにとっての幸せ。だったら私たちも、夫が気持ちよくなってくれるような、それでいて幸せだと思ってくれるようなご奉仕を色々としてあげた方が良いと思うの。大好きな人が自分のご奉仕で気持ちよくなってくれると、ヤり甲斐を感じるでしょ?」
「そうだな……」

……まぁ、言いたい事はなんとなく分かる。要するに、夫が喜んでくれるように色々と頑張った方が良いってことか。
それはそうと……ルトの為にしてあげられるご奉仕かぁ……。

「伝えたい事は分かるけどよ……そのご奉仕ってのはどういう事なんだよ?」
「それは……まぁ、色々と!」
「おいおい!曖昧な答えだな!もっと具体的な案は無いのか!?」
「いやだって、人の趣向なんて千差万別だし……一概にこの方法が一番!だなんて決め付けられないじゃない」
「……まぁなぁ……」

それは言えてる。人の好みなんてそれぞれ違っていて当然だろう。それは人間だけじゃなく、魔物娘にも言えることだ。

「う〜ん……でもルトの場合、何をしてあげれば良いんだろうな……」
「自信を持てる女の武器を駆使したらどうかしら?例えば、奈々は結構おっぱい大きいから、おっぱいを使ったご奉仕なんてどうかしら?」
「なるほどな。でもよ、パイズリなんてもう何度もしてやってるぞ」
「他にもあるわよ。ほら、顔を埋めさせてパフパフしてあげたり……」
「それも既にやった」
「え?あ、そう……じゃあ乳首を両方同時に舐めさせたり吸わせたり……」
「それも経験済み」
「え?あ、それじゃ……えっと、ほら、あれよ。えっと……」
「……なぁ」
「ん?」
「正直に言っていいぞ。思いつかないんだろ?」
「……うん……」

ダメじゃん……って言いたいけど、俺自身何も考えてないから人の事言えないか。

「ところでよ、参考として聞きたいんだが、美知代の方は最近何か変わったプレイとかやってるか?」
「そうね……あ……」

少し考える仕草を見せた後、急にハッと何かを思い出したような様子を見せた。
この反応……何かあるな?

「あのね、最近の事なんだけど……」

美知代は周囲を意識してか、俺の方へと身を乗り出して小さな声で話した。

「私さ、この前立ち寄った親魔物領にある本屋で、性感帯に関する本を立ち読みしたのよ。その中に『アナル』って項目があって……お尻の穴を舐められると快感を感じるみたいな事が書かれてたの」
「…………」

ケツの穴を舐める……これまたマニアックな……。
思わず生唾を飲んでしまった。

「私も実際に試してみたくて、早速その日の夜に武吉のア
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