貴方に『好き』な人はいるだろうか。
私にはいる。
好きな相手とはずっと一緒にいたい。
この話は私と彼の、そういう話だ。
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わたしは小学5年生です。
名前は、レリカ・ミスダー・スタンディングです。
はなしは変わりますが、わたしには好きな人がいます。
お友だちのレビリカちゃんや、トスパくんとちがって、
わたしはちゃんと男の子が好きです。
へんな誤解をしないでください。
あの子たちは、すてきなお友だちだとは思います。
だけど、それぞれの好きなものが『ちょっと』かわっているだけなのです。
あの子たちをわるく言ってはダメなのです。
かんわきゅうだい。
好きな子の名前は、四月一日 悟郎(わたぬき ごろう)くんといいます。
となりの席にすわっている子です。
ごろうくんはいつもつまらなそうな顔をしています。
ごろうくんの顔だちはかっこいいほうだとはおもうのですが、
お友だちのサラちゃんにいわせれば、
「Bランクね。
どちらかといえば今後に期待。」
だそうです。
いつも思うのですが、サラちゃんはすこし評価がきびしいと
思うのです。
みんながかっこいいといっているあいどるも、
サラちゃんは、
「Aランクね」
と言います。
わたしは未だにサラちゃんの中のさいこうらんくである、
Sらんくを見たことがありません。
ふたたびかんわきゅうだい。
ごろうくんはいつもどこかを見ています。
だけど、目線をたどってもなにもないのです。
むずかしい言葉をつかえば、『こくうをながめている』のです。
なにを見ているのでしょうか。
分かりません。
なので、ごろうくんに、「どこをみているの?」と
聞いてみました。
そうしたらごろうくんは、
「きのうのぼくのおとうさんとおかあさんを思いだしてる」
と、笑顔で答えてくれました。
いつもつまらなそうにしているごろうくんでさえ、思いだしたくなる
おとうさん、おかあさんってどんな人なのかな?
と、思いましたが、そんなことよりもビックリすることが起きました。
ごろうくんの、その笑顔をみたら、なんだか胸のおくのほうが、
キュッとなったのです。
それだけじゃありません。
そのあとも、そして次の日も次の日も、ごろうくんを見ると、
やっぱり胸のおくのほうが、キュッとなるのです。
ごろうくんは笑顔でないのに、です。
家に帰って、ごろうくんのことを思いだすときも
やっぱりやっぱり、胸のおくのほうが、キュッとなるのです。
これはいったいなんなのでしょう?
不安です。
これはわたしのお母さまとお父さまに伝えてもよいのでしょうか。
わたしは死んでしまうのでしょうか。
そんなことを思っているともっともっと不安になってきます。
そんな状態でも、やっぱりごろうくんを見ると
胸のおくのほうがキュッとなってしまうのです。
不安です。不安です。
お母さま、お父さまにこのことを言うのはこわいです。
怯えに怯え、なやみになやんだ末、
わたしはお友だちに聞いてみることにしました。
これはいったいなんなのか、とか。
これはなおるのか、とか。
ほうかごになりました。
教室にのこっているのは・・・・・・?
アリハちゃんだけのようです。
アリハちゃんは、じしょう<れんあいますたー>です。
なぜ、じしょうなのかというと
アリハちゃんはいつも、
「あたしは今、15人の男の人とつきあっているわ!」
と言っているからです。
アリハちゃんはさきゅばす、という魔物ですので、
このはなしは本当だというかのうせいもあるにはあるのです。
しかし、このはなしが本当のばあい、
アリハちゃんはとても<ふせいじつ>ですし、
あいての男の人たちは、全員、ろりーたこんぷれっくす、
というびょうきにかかっていることになってしまいます。
だから、アリハちゃんはじしょう<れんあいますたー>なのです。
またまたふたたびかんわきゅうだい。
すみません。
はなしがよこみちにそれてしまいました。
・・・・・とりあえず、アリハちゃんにそうだんしてみることにしました。
けっかから言うと、アリハちゃんにそうだんするほうが、
他のだれかにそうだんするのより1番よかったと言えるでしょう。
それがたとえ<じしょう>でも。
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アリハちゃんにそうだんしたあと、わたしは帰り道を歩いていました。
胸が
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