砂漠の只中に、オアシスを中心とした反魔物領の街があった。
一番近い親魔物領も砂漠の向こう側なので、魔物に侵略されずにこれまで存続してきた。
この街に、サナという名の少年が住んでいた。
名前も相まって少女に見紛うほどの可憐さを備え、近所の人にも愛される少年だ。家は農業を営み、作物を売って生計を立てていた。サナ自身も両親の農業を手伝っている。
そんなサナは、今日も農作業で疲れて眠りに落ちていた。
そしてサナが眠っている寝室の窓ガラスを覗く影がひとつ。
「はぁはぁ…
#9829; 今日もサナきゅんはかわいいなぁ…
#9829;」
その影の正体は、サンドウォームのミウ。
数年前、こっそりとこの街を覗いたところ、偶然見かけたサナに一目惚れ。以来、昼間は砂の中でサナの声に耳を澄ませ、夜はこうして寝室を覗くというストーカー生活を送っていた。
サナにとって運の悪いことに、この寝室の窓は背の高い木や農具をしまう倉庫などに囲まれている。そのせいで、ミウの存在は未だ誰にも気づかれていない。一応見回りはいるものの、砂の中から静かに出てくるサンドウォームなど気づけるはずもなかった。
それでも最初の頃はまだ、ただ覗くだけで済んでいた。
しかサナのストーカーを続けていくうち、ミウの心にはドロドロとした情欲と、サナを独占したいという願望が沸き起こっていた。
そして更に厄介なことに。
「はぁぁ…っ
#9829; サナきゅん、よだれ垂らしてるぅ
#9829; 可愛いお口だなぁ…
#9829; 私のちんぽ、しゃぶってほしいなぁ…
#9829;」
ミウは突然変異個体のふたなりであった。
ピンク色の女体の股間部分には、女性にあるはずのない立派な肉棒が生えているのである。おまけに射精まで可能で、そのうえサナに抱いているのはこの肉棒による「挿れる側」としての情欲なのだ。
しかもその分、通常の魔物より性欲が強い。覗きだけで我慢できるはずもなかった。
「あぁぁっ…
#9829; サナきゅんサナきゅんサナきゅんっ好きぃっ
#9829;」
ミウはサナの寝顔をオカズにして、肉棒を擦り始める。
この日まではまだ「寝顔を脳裏に焼き付け、砂の中にもぐってからそれをオカズに自慰し、全身女性器である口腔内で安全に射精する」ぐらいだったミウだが、今夜はとうとう我慢できず、そのまま外で自慰を始めてしまった。
「サナきゅんのっ、可愛いお口でっ
#9829; 私のおちんぽ、しゃぶってもらうっ
#9829; あ、あぁぁ、あぁぁ
#9829; サナきゅんっ、サナきゅんっ
#9829; ミウ、サナきゅんの寝顔で射精するよっ
#9829; ザーメンかけちゃうねっ
#9829;」
<ぶびゅるるるるるっ!>
ミウはそのまま、寝室の窓ガラスに射精してしまった。
白いベトベトまみれになった窓ガラスを尻目に、ミウはワームの中へと帰っていく。
「うふふ…ごめんねサナきゅん、窓汚しちゃって…
#9829; でもね、サナきゅんが悪いんだからね…
#9829; そんな可愛い寝顔、ザーメンまみれにしたくなるに決まってるもん…
#9829;」
砂の中に潜ってからも、ミウの火照りは収まらなかった。
「サナきゅん…もうすぐ精通するよね…
#9829; ザーメンの飲ませあいっこ、しようねっ…
#9829;」
・
・
・
翌朝。
目が覚めたサナは、窓にこびりついたミウの情欲の塊に気付く。
「え…? なに、これ…?」
困惑しながらも、サナはまず朝食を、と部屋を出て行った。
この日、両親は作物を売りに行くため、サナは一人で農作業をすることになっていた。
もちろん、砂の下から盗聴し続けているミウもそのことは把握している。昨夜、情欲を抑えきれなかったのも、今日というこの最大のチャンスが目の前にあったせいだ。
両親が出て行ったあと、サナは自室の窓のことを思い出す。
「先に窓の掃除しなきゃ…」
サナは窓がある家の裏手、農地にも繋がる裏庭へと出てきた。
ミウのザーメンは、まだ乾ききっておらず粘り気がある。
「うわぁ…ヌメヌメしてる…一体何なの、これ…?」
気味悪がりながら、サナは窓の汚れを拭き取っていく。
まだ精通を迎えていないサナは、それが何なのか見当もつかない。
「なかなかっ、取れないなぁ…ん、何だろう、この匂い? なんか、変なの…」
ミウのザーメンは、人間の精液とは少々異なる。
元々はサンドウォームの体内の分泌液からなるものであり、快楽への抵抗を無くさせる媚薬成分が含まれ、匂いもどこか甘い香りがする。
(何だろう、この、変な感じ…)
未知の匂いにクラクラしかけるも、気を取り直してサナは作業を進める。
(サナきゅんがっ
#9829; 私のザーメン嗅いで
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