翌日の昼食時。
クレイがフェイランに恐る恐る話しかけた。
「あの、フェイランさん…」
「どうした、クレイ」
「相談があるんですが…」
「私に相談? …後で私の部屋で聞かせてもらおう」
笑顔で答えたフェイランに、クレイは警戒心を露わにした。
「…へ、変なことはしないでくださいね?」
「変なこと…か。例えば?」
「え? いや、あの、その…」
「ハハハッ…言わずとも解っているさ。手は出さん。…内容によるが」
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「し、失礼します…」
クレイは恐る恐る、十分に警戒しながらフェイランの部屋へと入った。
「やぁクレイ。待っていたぞ」
フェイランは胸元を開けるでもなく大股を開くでもなく、ごく普通に椅子へ座っていた。
(よかった…多分大丈夫だ…)
クレイは胸をなで下ろし、テーブルを挟んでフェイランの向かい側にある椅子へ座った。
「…で、相談というのは何かな?」
フェイランの質問に、クレイはボソリと答えた。
「僕…ずっと責められっぱなしで…何とかしたいんですけど…」
「…………つまりクレイも責めの側に回りたい、という事だな?」
「はい…そう、なります…」
フェイランが口元に笑みを浮かべて聞き返すのを見て、クレイの背筋が凍り付いた。
「…よろしい。ではアルカ島にいる者達を使って特訓しよう」
「特訓ですか?」
「ああ、たっぷりと指導してやろう」
「クレイ君が責め〜?」
「特訓って、私たちを使って…?」
ラーナとリノンは、フェイランの言葉に耳を疑った。
「その通りだ。協力してやってくれないか?」
「いいけど…具体的には?」
「まずはリノンを対象にして、受けから責めへの体位逆転をしてもらう」
「私? わぁ〜い♪」
数分後、リノンはクレイに跨って腰を振っていた。
「あっ♪ あん♪」
「う…っぁぁぁ…」
クレイはその激しさで体位逆転どころではない。
「相手の力が緩んだスキに一気に押し倒せ!」
「あえて快楽に抗うのよ。頑張って♪」
横ではフェイランとラーナがアドバイスをしている。
(ううっ…人前でヤるなんて初めてで…恥ずかしい…////)
「ほらほら〜、このままイカせちゃうよ〜?」
クレイは快楽に必死で抗いつつ、スキを窺っていた。
「…えいっ!」
「わわっ!」
次の瞬間、クレイは渾身の力で起きあがり、リノンを床に押し倒した。
「よし、そこからはクレイの方が積極的に腰を振る番だ」
「なるべく激しくヤッてあげてね♪」
「は、はいっ…!」
「あっ、あはぁっ♪ 凄いよクレイ君、クレイ君がこんな激しいの初めてぇ♪」
「う…あ、あっ…出ます…!」
「あ、あひぃ…わらひも…イクぅっ♪」
腰を振り始めて間もなく、クレイはリノンの膣内に精を放った。
「はぁ…はぁ…」
クレイはそのままリノンに突っ伏した。
一方横では、ラーナとフェイランがささやきあっていた。
「ねぇフェイラン様、ほんとにクレイ君を責めにするつもり?」
「無論、そんな気など毛頭無い。見ていると面白くてな」
「ふふっ…本当ねぇ。でもちょっとは積極的になれたんじゃない?」
「ああ。だが恒常的に責めるには、腕力・威圧感・嗜虐心などが必要になってくる」
「全部クレイ君には足りないわねぇ…圧倒的に」
「ふふっ…クレイほど逆輪姦が似合うショタもなかなか珍しいと思うぞ?」
「ホントホント。クレイ君の受けの才能は特筆すべきものがあるわねぇ…♪」
そんなことは露知らず、クレイは一歩成長出来て達成感に満ち溢れていた。
「や、やったよ…フェイランさん…」
「うふふ…じゃぁ次は、ワ・タ・シ♪」
そこへラーナが、恥部から愛液を滴らせながら近づいてきた。
「ラーナ相手にも同じ事が出来るか…やってみなさい、クレイ」
「は…はい!」
「容赦なくやっちゃっていいのよね、フェイラン様?」
「無論だ。クレイが気を失うレベルで構わん」
その後、容赦ない責めによってクレイが本当に気を失ってしまったのは言うまでもない。
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その日の晩、レダがフェイランの部屋へと入ってきた。
「通信です、フェイラン様」
「誰からだ?」
「…院長様から」
「わかった、すぐ出よう」
玉座の間、玉座の奥のカーテンの内側。
円形の水晶板に、優しげな青年が映っていた。
「どうだ、調子は?」
『悪くないよ。…それよりもクレイは元気?』
「ああ、すこぶる元気だ」
『襲ってないよね?』
「すんでのところで踏み止まった」
『すんでのところって…何しようとしてるのっ!』
「ふふっ…心配しろ。安心するな」
『逆! 真逆!』
「おっと、つい本音が…まぁ、ク
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